倍率5倍の罠さえ超えれば、診断士取得の利点がありすぎる事実は有名。しかしその【深刻すぎる高齢化】のファクトを知らないと、貴重な1年を棒に振ったり、ヘタクソノウハウ自慢に明け暮れるリスクを考えます。
いえ、それは全く違います。高齢合格者が期待するパフォーマンスを発揮できないため、試験の作問採点を変えて若返りを促すと捉える方が正解です。
①高齢化の歯止めかからず | ②これまでの成功体験が足枷に | ③試験傾向の若手回帰が加速 |
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高齢受験者の継続受験や新規受験者層の高齢化により、診断士試験の受験者および合格者の平均年齢が上昇し続けています。試験平均合格年齢が40歳以上に高止まりしている状況は、若年層の参加を抑制する要因となっています。 | 高齢合格者は、過去のビジネスで培った経験や成功体験を持ち続ける傾向があり、新しい価値観や環境変化を受け入れる柔軟性が低下する可能性があります。 | 高齢化への対策として、試験委員は若年層をターゲットにした出題傾向を強化する可能性があります。その結果、高齢受験者にとって試験の難易度がさらに高くなり、合格が難しくなるリスクがあります。 |
診断士資格は時代の変化に敏感で柔軟に対応できる人材を育成することを目指していますが、高齢化が進むことで、新しい知識や技術への学習意欲や適応力が低下し、試験本来の目的とズレが生じるリスクがあります。 | 診断士には、革新的な視点や柔軟な発想で中小企業の課題解決に貢献する役割が求められますが、成功体験への依存は、診断士の期待される役割の実現を阻害し、新しい市場ニーズへの対応力を弱めるリスクを生じさせます。 | 試験傾向をより若手向けに加速することで、高齢者の豊富な経験や知識に邪魔される懸念を減らし、試験の公平性や多様な人材を育成するという理念を加速することが考えられます。 |
【おめでとう1,516名】悲報:平均合格年齢40.3歳 / 深刻すぎる士業の高齢化
とはいえ実にめでたい1,516名合格は、これからのビジネスのミライをおっきく変える好機到来。40歳を超えるとおじオバ扱いの業界で、隣のヘタレに足を引っ張られないよう合格データのファクトを加速します。
ファクト1:受験/合格平均年齢の推移

はい。診断士試験の申込・合格者平均年齢が高止まりする現状は、試験本来の目的である「変化に敏い人材育成」との乖離を深め、若年層の参加減少や多様性の欠如につながる重大な懸念があります。
ファクト2:40歳→50歳の加齢につれて合格率は右肩下がり


しつこい汚れとベテが落ちにくいとされるように、とにかく諦めが悪く何度でも受け続けるのが高齢おベテ。そこで「1次」易化の手を緩め、かつてのような「1次」爆弾科目の難化で「2次」受験年齢そのものを引き下げる方法が考えられます。
ファクト3:そもそも1,500名バブル合格は今後も必要?

1,500名合格させても、その多くはよくてソーシャル活動で、むしろ養成課程出身の方が実務で活躍する資格。「2次」試験合格の利点は見せ筋で、試験委員45名としては「1次受験者数をもっと増やしたい」が本音でしょう。
ファクト4:地方受験が有利との都市伝説はどこまで本当?


東京大阪を除く近年の地方合格数に大きな伸びはなく、そのような不公正な採点はなさそうです。一方で東京の合格率が低下、大阪が上昇するのは、「東京に多いスクール通学者」の合格率を下げてきた可能性を一番に挙げます。
今日のまとめ
あの恣意的な作問採点変化から見て、試験主催者の「若手優遇」は既定路線。そして「40歳以上はおじオバ扱い」の業界でどう立ち回るかは、あなたの第一歩の踏み出し方次第です。