99%のムダを捨てて1%の本質を捉え、周囲が驚く高パフォーマンスを叩き出す「エッセンシャル思考」。年明けの合格発表待ちのあなたも、これから試験対策を始める方も、ドッキドキで見逃せない大型連載(全5回)のスタートです。

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【こんな試験は二度と嫌!】試験のループとスパイラル / 脱出するには口述スラスラ

スクール解説の開票が進むたびに、「なぜそこに気づかなかった」の悔いだけ残る。そして今週は、「でもそこ誰もデキてないから、合否はガチャじゃね?」の割り切りからスタートです。

Q
試験はノウハウ!キーワード!誘客愛顧で顧客生涯価値!と叫び散らした合格先輩が、本番終了と同時に試験の話題から逃げ回る姿が草。せめて「ボクたち実はたまたま合格!」とゲロするのが先では?
A

では今年の4事例も激変するとわかっていたのに、なぜあのわかっていない合格自慢が蔓延したか。そこを正負のスパイラル+不合格ループの違いで説明します。

○正のスパイラル△ベテランループの発動×負の連鎖の発生
筆記試験と口述試験を連続して成功させることで、試験を通過し次のステップに進む「正のスパイラル」に乗ります。この成功体験が自己肯定感を高め、さらなる成長意欲へと繋がります。2次筆記試験の不合格が続くと、再受験を繰り返す「ベテランループ」に陥る可能性が高まります。これにより、本来の成長目的から外れ、試験に挑み続けること自体が目的化してしまう恐れがあります。1次暗記を落ち続けるか最後の口述で失敗すると、「負の連鎖」に陥りやすくなります。周囲と自分の差に劣等感を感じると、試験合格目当ての情弱相手に合格自慢し、自己肯定感の低下を補おうとします。

【こんな試験は二度と嫌!】試験のループとスパイラル / 脱出するには口述スラスラ

創意や工夫が足りないからガチャの合否に11週間クヨクヨするのに、たまたまクジが当たった有頂天が昂じて情弱相手に合格自慢。そんなループや負の連鎖の末路を見届けます。

Step-1:口述試験成功パターン~次から次にうまく行く正のスパイラル

Q
ヒヨコ喰いの黒い噂こそ絶えないものの、診断士を名乗ると、この先次から次にうまく行くことが多い。その理由を教えて?
A

診断士受験人口は「1次」免除者を含め年30.000人ほどおり、うちその5%強の1,600弱だけが今年で卒業。つまり残り95%の犠牲の上で「卒業を認められた」プレミアムが付くため。

ただしその多幸感が昂じて合格自慢の毒電波をまき散らす行為は、試験傾向を変えて瞬時に規制されるので、厳に慎むべき。

①この進め方が正だった~口述スラスラで自己肯定感UP↑

口述試験をスラスラ完答することで、試験の進め方が正しかったという自己肯定感が得られます。これにより、試験の準備に自信を持ち、今後の取り組みに対して前向きな姿勢が養われます。この成功体験が「正のスパイラル」を引き寄せます。

②記述×口述スキルを兼ね備え、機転とアドリブが利く

記述試験と口述試験の両方で高いスキルを発揮することは、試験を通じて迅速かつ的確に対応する能力を高めます。口述試験では機転やアドリブが求められるため、臨機応変に問題を解決できる力が養われ、実務にも活かせるスキルが身につきます。

③ビジネスシーンで次から次へとうまく行く

口述試験でのスラスラ完答は、試験に限らず、ビジネスシーンでも役立つ能力を示しています。即座に答える能力や臨場感を持った対応ができることで、次々に求められる課題に適切に対応できるようになります。このスキルは、ビジネスのさまざまな場面で成功を収める基盤となります。

Step-2:2次筆記落選パターン~1年間の合格待機(同じ場所でループ)

Q
次に注目するのは、確実に8割落とされる「2次筆記」固有のベテランループ。予め決めた構文に与件の根拠を入れるに過ぎない2次対策に30万円課金の価値はなく、さらに結局何をやっても毎年試験委員の4タテで草。
A

仮に「2次」を一年間勉強したところで、ビジネスの役に立つ効果はまずゼロ以下で、さらに2次本番に歯が立たない。このように生産性ゼロ以下のループが生じることを、ベテと呼びます。

①「2次」をまた1年やっても力は伸びない

1年間の学習を続けても、成績が向上せず、試験に合格する力が身につかない状態が続きます。同じ方法で学習しても成果が得られないため、モチベーションが低下し、試験対策が非効率的になり、進歩が感じられないまま時間だけが過ぎていきます。

②過去問の答ばかり覚えると頭が固くなる

過去問の答えを暗記することに偏ると、答えを覚えてもその背景や応用力を身につけることができません。このため、試験で出題される新たな問題や、過去問にない状況に柔軟に対応できず、応用力が欠けてしまいます。結果として、試験本番で予想外の問題に対応できず、合格に至らない原因となります。

③翌年の2割ガチャで再び8割不合格

2次試験の難易度は年々上昇し、翌年の試験ではさらに難解な問題が出題される可能性が高くなります。そのため、過去の対策方法だけでは新たな問題に対応できず、再び8割不合格のリスクに直面することになります。試験の難化とともに、同じ勉強方法では合格に結びつかず、再度不合格のリスクが高まります。

Step-3:1次連続不合格 or 最後の2次口述をトチってショボン~負の連鎖~

Q
最近発見されたのが、ベテの不合格ループより恐ろしい、キーワードとノウハウこそが正義と叫ぶ負の連鎖。古臭い自分のやり方を周囲に押し付ける迷惑行為は、排除されるべき?
A

ふぞろいな口述結果に代表されるように、上位5%がスラスラ答える「2次口述」でトチると、その劣等感は生涯の傷として残る。そこで一度ふぞろい認定されると、一生回復不ノウな点に注意します。

①口述ミスで自己肯定感↓

口述試験でミスを犯すと、自己肯定感が大きく下がります。筆記試験に合格した後の口述試験での失敗は、自分の努力が無駄だったと感じさせ、心理的な打撃を与えます。これが自信喪失につながり、今後の試験や仕事に対する意欲が低下する原因となります。

②デキる上位5%との比較で劣等感

口述試験で、上位5%の受験者がスラスラ答える中、自分がうまく答えられないと、周囲との比較で劣等感を感じてしまいます。特に自分がトチった場合、その差を痛感し、劣等感が強化されることになります。この感情はその後の活動に大きな影響を与え、モチベーションを低下させる原因となります。

③1回のふぞろい認定は一生の傷と恥

一度「ふぞろい認定」を受けると、その評価は一生心に残り、回復が難しくなります。失敗が自分の成績や能力を決定づけてしまうように感じてしまい、その後の挑戦にも消極的になります。この認定が心理的な重荷となり、試験後の自己改善を妨げ、負の連鎖を引き起こす要因となります。

今日のまとめ

Q
一生に一度でもふぞろい認定されると、自己肯定感を下げて自分に自信を無くし、新しいことに挑戦しないループにハマる。筆記試験終了後のふぞろい道場の末路を見ると、確かにそうだとよくわかる。
A

そこで口述試験を経て正のスパイラルに進むには、小さなおオツムで無理に覚えたキーワードの列挙を避け、本当に大事な核心ワードをまず押さえ、それを2分の因果でトークします。

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