Q
国家資格の旨味=弁護士(法務省)・会計士(金融庁)など、中央省庁の縄張り範囲の独占業務に。そこで独占業務ゼロの診断士は、民間主導のマーケを体系的に学ぶ魅力で人気爆上げ?
A
民間資格のデメは、規格が乱立し作問精度が安定しない。少し気が利く学生なら、診断士でマーケを学ぶメリに気づくのは当然以前の常識な。
いや待て、優秀層の学生獲得には障壁が
新卒就活における診断士人気・認知の低さとは、彼らに届く情報発信力がゼロだから。いい年こいたオジサンオバサンのヘタレな自慢を見て、あぁなりたいと思う輩はかなりのウンコ。(100字)
ヘタレノウハウを読み漁るほど、80分では解けない新作事例
今年の試験もコロコロ2割で満足ならアレで良いけど、今の事例は余計な手順をECRSしないと80分に間に合わない。そして与件の長文化、助言が増とさらに難化へ。(100字)
難しすぎる新作事例の狙いは、その行間に書かれたディレクション
近年「Ⅰ~Ⅳ」は作問採点が毎年変わり、試験当落はくじ引きガチャの運ゲーに。その題意を酌むなら、事例で使った知識を「1次」で学び直す学習指示だ。(100字)
第2問 デザイン部門統括:H30第8問 バウンダリー・スパナー
第2問 2代目経営者は、なぜA社での経験のなかった3代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100字以内で述べよ。 |
(モデル答案) 任せた理由は、①3代目にアートディレクターとして協力企業や工程を統括して進捗管理をさせ、②前職での共同プロジェクト経験や人脈を活かし、③印刷部門から独立して部門や採用を任せて事業承継への準備にするため。(100字) |
(元ネタ候補) H30第8問 バウンダリー・スパナー 企業変革は、経営者にとって重要な戦略的課題である。企業におけるイノベーションと変革に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
誤答選択肢×エ 製品イノベーションを戦略的に達成するには、バウンダリー・スパンニングが必要となるが、バウンダリー・スパンニングは、技術、マーケティング、生産の各担当者が、互いにアイデアや情報を共有(→組織の壁を越えて活動)することである。 |
第3問 広告制作事業進出:H30第7問 デザインイン
第3問 A社は、現経営者である3代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100字以内で述べよ。 |
利点は、①変化した社内人材を活用し、②社外協力で事業案件に合ったプロジェクトチームを形成できること。欠点は、①広告制作では競合他社が数多く、②営業力も弱いため目立った売り上げの回復に至っていないこと。(100字) |
(元ネタ候補)H30第7問 デザインイン(デザイン経営) 部品の開発や生産をめぐる完成品メーカーと部品メーカーの取引関係は多様である。そのような取引関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
誤答選択肢×オ デザインインでは、部品メーカーは当該部品の開発段階の参加と発注側作成の詳細設計に基づく生産能力が求められるが、設計の外注が発生しないので(→製品開発が効率化されるので)コスト負担は軽減される。 |
第4問 外部企業連携:H21第24問 チャネル・リーダー
第4問 2代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開してきたが、3代目は、2代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として100字以内で助言せよ。 |
(モデル答案) TBCの互恵関係 ※当問は初見では難しすぎ、全員0点の没問疑惑も (別解) 助言は、これまでのプロジェクトごとに連携する受注型から、外部企業の成功事例やデザイン力を生かす提案型にすること。そこでドメインや組織文化を再定義し、既存顧客での新規需要創造を実現して関係を発展させる。(正解不明の100字ポエム) |
(元ネタ候補)H21第24問 チャネル・リーダー ほぼ100%をPB(プライベート・ブランド)による品揃えとする、高級食品スーパーマーケット・チェーンを運営するA社は、ある県の小売市場で急成長を遂げている。その県内で全12店舗を展開し、専用物流センターを活用しているA社は、提携する地域生産者および自社工場の稼働率を上げ、一定の規模の経済性を達成することを目指して、店舗網を拡大し、近隣都道府県へ進出することを計画している。A社が現在検討している進出案に関する以下の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 |
正解選択肢○オ A社は、より多くの地域に出店を進めることで、店舗業務や店舗支援業務が複雑になるので、より明確な目的意識をもってチャネル・リーダー(チャネル・キャプテン)としての役割を果たさなければならない。 |
虹を受けて後講釈で「1次」を学び直すと、張られた伏線→今年の出題候補が多少は読める。ただ上記設例の通り予想もつかないぶっとびで、答を決めつけるベテから順に一発退場へ。
今日のまとめ
なぜR3「事例Ⅰ」「Ⅲ」はマーケっぽい?
それは「Ⅰ」はこの知識、「Ⅱ」はあの結論と決めつけくさるノウハウお莫迦を見掛け、その壁を壊したくなる作問心理にある。それを示す経営用語がboundary spanning(境界越えの橋渡し)だ。(100字)
Q
いや、作問係45名がぶち壊したいboundとは、境界よりも旧態依然とした「協会」。R1「Ⅰ」第2、4問の’ゆで蛙’とは、診断協会への当てつけそのもの?
A
こらこら、誰がそんなホントを言えと。でもup or outの外資コンサルと違い、旧弊がのさばる士業の世界。大量採用&ふるい落としによる競争激化は本気のガチです。