当試験で主流の「大企業ホワイトカラー」が試験当選を果たすと、「仕事に不満?」「転職する気?」とむしろ低評価になるファクト。その理由もバッチリAI解説です。
そして診断士登録後に一番笑われる「週末診断士」。会社で粗末に扱われ、週末に家庭を留守にし遊び呆けていると、その先に待ち受けるのは熟年離婚です。
大企業ウケが悪い現実 | その理由 | |
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資格を登録した後、大企業内での業務評価が期待外れに終わることがあります。特に、大企業では中小企業診断士の資格を活かす機会が限られ、逆にその資格があまり評価されない状況が生じます。 | ①診断士は大企業に評価されない | 大企業では、経営課題が規模が大きく、複雑な組織管理やグローバル戦略に関わるものが多いです。中小企業診断士は、主に中小企業向けの支援を重視しており、大企業の高度な課題には十分に対応できないため、評価されにくいです。 |
大企業においては、特定の分野での専門知識や実務経験が求められます。そのためうっかり経営視点を持つより高度な専門性の方が重視され、診断士資格が評価に結びつかないことが多いです。 | ②診断士の汎用性より高度な専門性 | 大企業では、広範な知識よりも特定の分野での深い専門性が求められます。中小企業診断士が提供する汎用的な知識は、専門分野に特化したスキルが重視される大企業内では必ずしも評価されません。 |
大企業の既存の組織文化や業務プロセスに適応できず、資格を活かしきれない場合があります。診断士の資格を活かした提案が、大企業の保守的な文化に合わないことがよくあります。 | ③組織歯車のプロセスに不適合 | 大企業は、既存のルールやプロセスに基づいて業務が進行することが多く、柔軟なアプローチやイノベーションを重視する中小企業診断士の提案が受け入れられにくいです。そのため、組織文化に適応できないと感じることが多くなります。 |
【やっぱりベテは嫌②】今は避けたい2級ホルダー / 保有資格が多すぎると低評価
大企業の人事部に診断士の評価を尋ねると、「2級資格の寄せ集め」であり、「当社に要るのは高度な専門人材」と返される。そして確かに生成AI時代では、2級程度の知識はAI代替され、それを使いこなす「1級人材」だけがモテます。
~診断士試験合格が目的化すると~
受験2年目の暇潰しに、簿記2・FP2級・ビジ法2級などの2級資格につい手を出すことが多い。しかしAI時代には以下の2級資格では評価を受けにくい点に留意する。
2級コレクター①:簿記2級
そこで「Ⅳ」計算問題は簿記2以上簿記1未満のレベルで作成され、単に計算で手を動かす他に、ある程度理論をわかってアドリブできる水準が求められます。
診断士試験では単に貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)を読めるだけでなく、簿記2級で学ぶ精算表の作成や決算整理仕訳の理解が求められます。これにより、診断士試験「Ⅳ」で必要とされる財務分析や、理論的な応用力を高めることができます。
簿記2級の中でも難易度が高い連結会計の克服を通じて、計画的に学習を進める力や、最後までやり遂げる誠実性が養われます。この経験は、診断士試験においても膨大な学習範囲をカバーする上で非常に役立ちます。
簿記2級で学ぶ工業簿記や原価計算の知識は、診断士試験で頻出の限界利益や変動費の分析に応用できます。これにより、経営戦略やコスト管理に必要な思考力を身につけることができ、ケース問題においてより実務的で説得力のある回答が可能となります。
2級コレクター②:FP技能検定2級
長年の国民教育で「投資より貯蓄」と信じ込ませたツケを、今更「貯蓄より投資」に切り替えるのは容易でない。国民の金融リテラシーの向上に資す大事な試験です。
診断士が金融知識を活用し、資金調達や財務管理の適切な助言を行うことで、企業の経営を安定させることができます。例えば、融資制度や補助金活用の提案、資産運用の最適化により、資金繰りが改善し、経営者が成長投資や新規事業展開に注力できる環境を整えます。これにより、企業の競争力が向上し、地域経済の活性化にも寄与します。
診断士が企業に対し、従業員向けの金融教育プログラムを提案することで、資産運用やリスク管理などの知識を従業員に普及させられます。これにより、従業員は自らの生活設計や資産形成をより効果的に行えるようになります。例えば、老後資金の準備や日々の家計管理が向上し、結果として従業員の生活の安定と満足度が向上します。
企業の経営が安定し、収益性が向上することで、給与や福利厚生の改善が期待されます。また、安定した経営基盤により雇用が守られることで、従業員に安心感を与え、職場環境の働きやすさが向上します。さらに、金融リテラシーを身につけた従業員は、自身の生活設計が充実することでモチベーションが向上し、働き甲斐を感じながら業務に取り組めるようになります。
2級コレクター③:ビジネス法務検定2級
企業間契約の複雑性や重要性が増す中、契約書のチェックを法務部に丸投げするバカが後を絶たない。そうでなく勤務先の法務部を味方につけ、社内情報をうまく聞き出すためにも、ビジ法2級程度の知識は押さえておきたい。
ビジ法2級は契約法や消費者保護法を含むため、企業間契約のチェックに必要な基本的な知識が得られます。これにより、契約書の内容を理解し、リスク回避や交渉時の要点を把握でき、法務部に丸投げせず主体的に対応する能力が身につきます。これが、取引の透明性と信頼性を高める結果につながります。
会社法や労働法といった企業活動の基礎知識を持つことで、法務部の役割や視点を理解しやすくなります。これにより、法務部を味方につけ、社内での情報共有がスムーズになり、リスク管理の質が向上します。特に設立手続きや事業承継など、法務部と共同で進める案件で効果を発揮します。
診断士の「経営法務」は中小企業の実務に直結しますが、ビジ法2級の範囲を含むことで、取引先や従業員に関するトラブルへの初期対応力が向上します。例えば、知的財産や債権回収に関する知識を持つことで、クライアントの経営課題を多角的にサポートでき、診断士としての付加価値を高めることが可能です。
2級コレクター④:基本情報技術者試験
一言でいえば広く・浅く・体系的に学ぶ。応用まで行って初めて一人前なので、診断士「1次」の科目合格程度、と捉えるのが良いでしょう。
基本情報技術者試験では、ハードウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、ITの基本分野を網羅的に学習します。この試験で得た広範な知識は、応用情報技術者試験で求められる実践的なスキルの土台となり、ITの全体像を把握する力を養います。
午後試験ではプログラミングやアルゴリズムの問題が出題され、ロジカルシンキングや問題解決能力が鍛えられます。これにより、応用情報技術者試験で求められる高度な設計・開発スキルを習得する準備が整います。
基本情報技術者試験は国家資格としての信頼性が高く、合格することでITスキルの基礎を証明できます。これにより、社内外での評価が高まり、応用情報技術者試験へのモチベーションが向上します。また、IT初心者でも計画的に学べば十分合格を狙える点で、キャリアチェンジや新たな挑戦のきっかけとなります。
2級コレクター⑤:TOEIC600点前後
TOEIC600点が示すように、今日挙げた2級資格は「1級相当の力がない」証になってしまう。資格取得が趣味になりあれもこれもを始めると、「この人本当に大丈夫?」になるので気を付けましょう。
TOEIC600点は、ビジネスの現場では基礎的な英語力を示すものの、実務で通用するレベルには足りないと判断されることが多いです。特に、大企業やグローバル企業では、より高いスコア(700点以上)が求められるため、600点では「まだ英語での仕事に不安がある」と見なされ、評価が低くなる可能性があります。
現在、企業では英語力を重要視する傾向が強く、TOEICのスコアが600点では、他の応募者と比較して競争力が不足しているとみなされることがあります。特に英語を活用する業務が求められる職種では、600点では選考において不利になることが多いです。
現在、生成AIなどの技術が進化し、資格取得の価値が相対的に下がりつつあります。TOEIC600点をはじめとする資格を数多く持っていても、実際の業務で活用できる能力が伴っていないと見なされることが多いです。特に、AIによって業務の効率化が進む中で、「資格だけでは実力を証明できない」という印象を与えかねず、資格コレクター的な印象が低評価につながることがあります。
今日のまとめ
ここは大事な議論で、「ボクは診断士に合格ちまちた!」といくら叫べど相手にされない。そうでなく自分のキャリアを見据えて高度な専門性を磨き、その1つのステップとして中小企業診断士取得を考えるのが良いでしょう。