「2次」ムダ勉を戒め、「1次」の基本知識回帰を促す試験では、10月に入るとみな今年の合格ボーダーを超え始める。ここで大事になるのは、前年合格者のムダ自慢がいかに遠回りかを笑い飛ばし、隣と答を見せ合って教えあうこと。
そこで試験合格を目的化し、マイ合格を神格化した末路がどうなるか。もっとも身近な試験ブログ(合格者サークル)の事例で説明します。
古くさいブログを信じるリスク | AI時代のリスク回避策 | |
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試験委員は毎年、試験問題や採点基準を意図的に変更します。そのため、過去の古い解法や「おじさん臭い」表現の答案を使い続けるベテラン受験者は、最新の試験傾向に対応できず、万年不合格に陥るリスクが高まります。 | ①一掃されたベテラン自慢 | 過去の成功体験や古い解法に固執せず、毎年の出題傾向や試験問題の趣旨を把握することが重要です。試験委員は毎年新しい観点から問題を作成しており、与件文の根拠を使った素直な解答が求められています。 |
もともとの情弱にネットや動画で無理に解説させると、ふぞろいキーワード戦法に陥り、世間知らずで視野の狭いアプローチを露呈することがあります。このような戦法は、試験委員に対し知識の浅さを露見する他に、仮に受かって人生を踏み外すリスクを抱えます。 | ②2割で受かるふぞろい自慢 | ネットや動画に依存したり自己流の解釈で過去問の解き直しに突き進むより、設問が求めている内容を正確に把握し、与件文に基づいて論理的かつ根拠を明示した解答をする姿勢が大切です。 |
マイ合格自慢が募るあまり、過去の焼き直しやムダ勉を押し付ける「一発失格道場」のような非効率リスクも存在します。特筆すべき点がないまま古いスタイルを誇示することは、最新試験に対するアプローチのズレを広げ、試験卒業を一年単位で遠ざけます。 | ③腹を抱えて笑える生存者バイアス | 自分の勉強法や過去の経験を過信せず、試験問題や採点基準に真摯に向き合い、設問の要求を丁寧に捉える姿勢を持つべきです。過去の焼き直しや過度なディティールへのこだわりを避け、まずは与件文の根拠をそのまま生かす素直さが重要です。 |
【150h時短時代の10月準備】そろそろ今年の合格実力超えに / 隣と答を揃えるスモール合格
このように隣の誤りを笑い飛ばせる域に届くと、最新R5の傾向を踏まえた今年R6の合格ボーダーを超えてくる。そこで10月は前年の古臭い合格自慢を苦笑いで踏みつけ、隣と答を教えあいます。
Step-1:隣と答を教えあう
作問採点基準が毎年変わる試験では、前年の生存者バイアスに囚われず、デキる隣の答案を参考にする。するとR6の最新傾向を予測しやすく、本番で柔軟に対応できます。
試験委員の採点基準は毎年変化するため、定型化したメソッドに頼るだけでは得点が安定しません。しかし、与件の根拠を的確に引用し因果でつなげた構文を使用することで、採点者にとって理解しやすく共感を得やすい答案となり、評価が高くなります。
試験内容が毎年変わる以上、固定化されたノウハウでは新しい出題傾向に対応できません。構文を使って柔軟に与件の根拠を因果でつなぐアプローチは、試験委員が求めるその年の採点基準に迅速に適応するための手段となり、高評価を得やすくなります。
中小企業診断士試験では、実際のビジネス現場での応用力が問われます。定型的なメソッドを追うのではなく、与件に基づき根拠を的確に引用し因果でつなぐ答案作成は、実務の問題解決能力を示すため、試験委員から高く評価される傾向にあります。
Step-2:詳細より大枠の誤りを正す
そこで150hの準備で挑む初学者がベテラン受験者より合格しやすくなった理由を、試験ズレしていないフレッシュな視点を加えて3つに分けて説明します。
初学者は過去の経験や詳細に囚われないため、設問をフレッシュな視点で直感的に捉えることができます。これにより、大枠の誤りを回避しやすく、与件文と設問の重要な根拠を正確に紐付けられます。
短期間の準備では詳細なディティールを追う余裕がなく、初学者は自然と大枠の理解を優先します。このシンプルなアプローチは、試験の本質を捉え、効率的に根拠を整理する力を育みます。
ベテランが過去の知識や経験に依存しがちな一方、初学者は試験の最新傾向に柔軟に適応できる点が強みです。短時間であっても、効果的に学習し、現行の出題に最適な解答を導き出せるため、合格のチャンスが高まります。
Step-3:枠が決まると根拠は読める
そもそも生成AIが情報格差を解消したことで、【作問者の題意は普通に読める】時代がやってきます。そこで以下の現状→解決策を理解すると、少なくとも試験合格の目的化を回避できます。
2割ガチャ試験の現状 | 合格目的ベテ化の回避策 | |
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受験者は、設問解釈が不十分であるため、100字の解答構文がうまく決まらず、無駄に時間を浪費している傾向があります。 | ①設問解釈時点で構文選択 | 受験者は、設問解釈の精度を高めるために、模擬試験や過去問題の分析を行い、正確な解釈を習得することが必要です。 |
不合格者の多くは、与件文をボーっと読むだけで、どの根拠が設問に対して重要かを見極められず、必要な情報を的確に抽出できていません。 | ②与件の根拠は想定読み | 与件文を読む際には、根拠の重要度を事前に想定し、設問との対応付けを意識して学習することで、効率的に必要な情報を選別する力を育むべきです。 |
「2次」では因果を無視し、試験合格に焦点を当てたノウハウの回収に夢中になる結果、ムダ勉を続けて非効率な勉強に陥る方を散見します。 | ③構文に与件根拠を引用すると60点 | 因果関係を重視した学習法を導入することで、受験者はムダ勉を減らし、合格に向けた効率的な学習を実現し、万年ループから脱却できるようになります。 |
今日のまとめ
診断士試験は年々80分で解けない量になっているから、素直で確実に合格を決める方ほど余計なことをせず手順がシンプル。さらに答案をヘタクソ差別化せず、AIを使って隣と揃える【スモール合格】時代がやってきます。