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【ことわざ10選】作問採点変化の時流 / アプローチは自分次第

作問採点を毎年変えて執拗にベテから狙い撃ちし、かと思えばふぞが2割も受かってしまう謎試験。そこで自分が「試験向き」「養成向き」「全く不向き」か自己判断します。

Q
この試験の作問採点は、特定のスクールやノウハウを通用させず、逆にそこを狙い撃ちして多様化を図る。そこをわかっていないと万年ループで8割ショボン?
A

その多様化とは、確実合格を決める上位5%⇔合格2割ボーダーでわちゃわちゃするふぞろいキーワードに二極化します。なぜ二極化するか、「これまで」「これから」を比較します。

これまでのノウハウこれから(デジタルなAI時代)の合格
これまでの診断士試験では、一定程度の「努力と根性」を評価してきました。具体的には、職業診断士として活躍するには耐えがたきを耐え忍び難きを忍ぶことも求められ、診断業務の実務手順を愚直に学び、古き良き地区診断協会で下働きをする頭数が必要とされていました。①世間が求める人材像現代のビジネス環境は企業に迅速な意思決定と柔軟な対応を求め、デジタル技術やAIの普及と合わせ、診断士に求めるスキルも変化しています。具体的に現在求められている人材とは、大量情報を短時間で処理し、論理的に分析して最適な結論を導き出す「クールでロジカル」なタイプです。
診断士資格の取得には、試験合格と養成課程という二つのルートが存在します。養成課程では、従来型の企業診断実務に必要な基礎スキルや知識をじっくりと学ぶことができ、試験合格が難しい方でも、お金と時間と意欲があれば念願の中小企業診断士を名乗ることができるのです。②試験と養成課程の役割分担近年養成課程の定員が拡充され、旧来型の診断業務を行う頭数が充足したことで、試験合格には旧来と異なるスキルが期待されるようになります。そして試験は、単なる手順や知識の確認ではなく、複雑な初見問題に対するアドリブ解決力を求める方向にシフトすることになるでしょう。
毎年スコア上位2割を合格させる診断士試験では、非効率なムダ勉を繰り返す万年下位8割=ベテを振り落とすため、受験技術が一巡する度に作問傾向が進化します。具体的には「診断実務手順の教育」→「一定以上の高度知識の保有」→「大量根拠を峻別する読解力」の順にシフトしてきました。③作問採点傾向の変化「事例Ⅳ」を極端に難化させて「努力と根性」を通用させず、さらに従来の作問と全く異なるR5「Ⅲ」は受験側に大きなサプライズを与えました。翌R6試験ではこの変化を汲んで備えた方が試験準備を有利に進め、80分の制限時間でキーワードを取捨選択し、素直で読みやすい答案を書いて合格するようになります。

【ことわざ10選】作問採点変化の時流 / アプローチは自分次第

これまでどのスクールや出版社も言語化できなかった第二・第三採点基準を、生成AIが「素直で読みやすい」と言い当ててしまう時代。そこであなたが試験合格向きか、養成課程向きかをチェックします。

Q
この図はよく出来ていて、デジタルなAI時代には知識や理論の多寡よりも、大量情報を素早く処理するスピード勝負になっていく?
A

近年の作問傾向では「与件拾いのマス目芸」と割り切り、ふぞろいに徹する方がまだ2割で受かりやすい。そのスピード勝負が苦手な時は、じっくり養成課程のチョイスが吉です。

①上位5%(素直、読解速度高)

このタイプは、素直に書く能力と高い読解速度を兼ね備えた層です。具体的には、東大卒や外資系コンサルタント、会計士など、診断士試験の合格に必要なスペックを事前に備えている人々です。彼らは、試験の意図を正確に読み取り、効率的に答案を作成します。知識や理論の裏付けがしっかりしているため、確実に高得点を狙える層です。

②ふぞろい合格(書き過ぎ・決めつけ、読解速度高)

このタイプは、読解速度の向上に専念した結果、決めつけや思い込みが強くなってしまう層です。与件のキーワードを素早く拾い上げることでスピードを重視し、試験の時間制限内に解答を仕上げます。しかし、時間が足りず、正確な分析が疎かになり、決めつけや思い込みが入って普通に落ちるため、試験に合格できる確率は約2割のガチャ合格となります。また診断士実務で活躍するわけでも試験情報発信で名を遺す訳でもなく、人畜無害なその他マジョリティとして扱われます。

③ベテの万年不合格(書き過ぎ・決めつけ、知識偏重)

このタイプは、知識や理論に偏重し、過去の合格基準に固執する層です。数年以上前の試験ノウハウを絶対視し、試験の出題傾向が変化しても対応できません。決めつけや思い込みが強く、新たな学習方法や時短の方針を受け入れないため、毎年不合格を繰り返すベテラン受験者と嫌がられます。

④養成課程向き(素直、知識偏重)

このタイプは、素直に試験問題に取り組み、広範な知識や理論を重視する層です。診断士としての基礎をしっかり固めるために、金銭・時間・意欲を惜しまず、試験に臨みます。思考速度にやや難があるものの、理論や知識の蓄積を重視するため、養成課程向きの人材です。試験には合格しづらいが、長期的には診断士としての実力を着実に伸ばせる層です。

ことわざ10選チェック~今の自分は試験向き?養成課程向き?

今の養成課程は入学倍率が上がり面接や選考が入るので、ある意味試験より合格しにくい。たまたま試験合格程度で養成にマウントする間抜けは、生涯ふぞろい送りの刑で確定な。

Q
もともと合格水準を超えた東大出・外資コンサル・会計士は涼しい顔で合格。でも合格枠1,550の残りは十分あるから、【素直に合格】するのが望ましい?
A

キーワード採点基準でフライを打ち上げると、2割合格に届くかどうか。それより低くコンパクトに題意を打ち返す「素直さ」を図解します。

「素直さ」路線を選べれば、後は読解速度のふぞろい路線で試験は合格。そこで高速タイプ(試験向き)⇔じっくりタイプ(養成課程向き)をチェックする【ことわざ10選】を用意しました。

高速タイプ(試験向き)じっくりタイプ(養成課程向き)
軌道修正アジャイル型石の上にも3年努力型
覆水盆に返らず
一度失敗したことは取り返しがつかないので、その原因を探し、同じ過ちを繰り返さないようにすることが重要です。
七転び八起き
何度失敗しても、諦めずに立ち上がり続けることが大切です。
転ばぬ先の杖
失敗を未然に防ぐために、原因を探り、対策を講じることの重要性を示しています。
継続は力なり
努力を続けることで、やがて成果が現れるという教えです。
反省無き者は進歩無し
失敗の原因を反省し、そこから学ばなければ、成長や進歩は期待できません。
石の上にも三年
辛抱強く努力を続ければ、時間がかかっても成果が出ることを示しています。
④学ばぬ者は同じ失敗を繰り返す
失敗の原因を糺さなければ、同じ過ちを繰り返すことになります。
千里の道も一歩から
大きな目標でも、一歩一歩進み続けることで達成できることを示しています。
⑤穴があれば塞げ
失敗や問題が見つかったら、その原因を追及し、対策を講じることが重要です。
努力は裏切らない
努力を続ければ、その成果は必ず現れるという教えです。
無駄な失敗は無い
失敗には必ず原因があり、それを探して対策すれば、無駄にはなりません。
雨垂れ石を穿つ
小さな努力でも、継続することで大きな成果を生むことを示しています。
⑦敵を知り己を知れば百戦危うからず
自分の弱点や失敗の原因を知り、それに対処することで、成功の確率が高まります。
辛抱強く待てば花が咲く
努力を続けていれば、いつかは成功の花が咲くという意味です。
⑧失敗は失敗で終わらせるな
失敗の原因を探し出し、改善することで、次の成功に繋げるべきです。
根気が勝ちを生む
根気よく続けることが、最終的に成功に繋がることを教えています。
⑨過ちは繰り返さぬ賢者
一度失敗した原因を見極め、それを二度と繰り返さないことが賢明です。
大器晩成
時間をかけて努力し続けることで、大きな成果が得られることを示しています。
⑩転んで覚える道
失敗の原因をしっかり覚えておき、次回は同じ失敗をしないようにするべきです。
継続は成功の母
成功は、継続的な努力から生まれるという教えです。

今日のまとめ

Q
与件キーワードをふぞろい流に抜き書き、引用するに過ぎない試験で毎年必ず8割落ちる。そこで自分が試験合格⇔養成課程どちらに向くかを知っておくのが、【転ばぬ先の杖】?
A

変化が早い試験で「キーワードこそ採点基準!」とフライを打ち上げると確率2割になかなか届かない。そうでなく自分が試験⇔養成のどちらに向くか素直になる方が、当然結果は吉と出ます。

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