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【夏のスタイル特集】試験に通じる三大法則 / ド苦学ルートはコロコロ2割

どんなやり方でもサイコロコロコロ2割で受かってしまう「2次」では、あれもこれもと目移りしがち。そこでその真贋の見極めに有用なのが、よくあるルールをまとめた法則です。

Q
「2次」筆記でよくある都市伝説、というか現実的な法則が、「デキたと思うと落ちて」「ダメだと思うと受かる」。こんな不思議な現象も、生成AIなら説明できる?
A

それは全く難しくありません。そこで「個人の感想」レベルのG格自慢にひきずられないよう、以下の法則を用意しました。

①80分では解けない試験②「試験がデキた」の罠③「ダメか・・」への適切な対応
診断士試験は8割落とす設定であり、受験者が容易に対応できるような単純な問題の出題は抑えられ、前年傾向を踏まえつつ予想外の盲点を突くような問題を設計します。これにより、単に前年の出題内容を暗記しているだけでは対応が難しくなり、本質的な理解と応用能力が求められるようになっています。「試験がテキた」と勘違いする受験者は、覚えた過去問やノウハウに基づいて解答する傾向がありますが、その多くはその年の試験の要求レベルや新たな題意に対応していません。このような表面的な理解や決め付けに基づく答案は、一般に低評価になるようです。「ダメか・・」と感じる受験者は、その年の試験がこれまでにない問いかけだと気付き、客観・中立的に解答する傾向があります。そして改めて事例を慎重に読み、その場で題意を深く掘り下げて答案を書くと試験委員が嫌がる思い込みや決め付けを避け、高スコアになると考えられます。

【夏のスタイル特集】試験に通じる三大法則 / ド苦学ルートはコロコロ2割

要するに、試験合格者様のたまたま自慢は当てにならない。そこで以下が試験でよくある三大法則な。

①大数の法則②ランチェスターの法則③パレートの法則(80/20)
定義:大きなサンプルサイズや試行の数が増えるにつれて、その平均値が理論値(ここでは合格率2割)に近づくことを示します。競争や戦闘において力の集中が成功に直結するという法則です。上位20%の要因が、結果の80%を生むとする法則です。
試験の実態:多くの受験生が似たような学習資料や方法を用いることで、平均的なスコアが一定の水準に落ち着き、結果として誰でも2割で受かります。広域戦を一気に仕掛ける「強者の戦略」と一科目ずつの「弱者の戦略」があるとき、強者が試験に続々参入するため後者は不利です。診断士試験対策においては、全ての知識やノウハウの中で最も重要な20%の分野が合否に大きく影響を及ぼすと考えることができます。

無分別でカオスなあの合格自慢も、法則を前提に眺めると案外納得。具体的に見ていきます。

Step-1:大数の法則

Q
診断士試験の1,600名バブル採用が進む中、よくわかっていない方の合格ノウハウが流布されがち。アレを回収するほど8割落ちる噂はどこまで本当?
A

同業D社の情弱ビジネスとは、合格期待値5%未満の方を2割に持ち上げるノウハウなので、アレはアレでありです。そうでなく合格期待値2割を超えるには、別の工夫が必要です。

①デジタル社会は情報が氾濫

現代の情報社会では、インターネットを通じて膨大な量の学習資料、前年の問題解析、オンライン講座、フォーラムやSNSでの情報交換などが可能になっています。このため、誰もが容易に多くの情報にアクセスできる状態にあります。これは受験生が同じ知識や戦略を共有しやすくする一方で、差別化を難しくしています。

②全てを回収すると全員同じ戦略に

情報の氾濫によって、受験生が同じ教材や情報源を利用することが一般的になります。これにより、受験生間での知識や対策の均一化が進み、全員がほぼ同じ水準の準備をすることになるため、個々の差が出にくくなります。結果として、多くの受験生が似たようなパフォーマンスを示し、合格率が一定に保たれるという現象が発生します。

③ノウハウの量より重みづけやリスク削減

この状況においては、単に情報量を増やすのではなく、情報の質を選択し、効果的に活用することが重要です。具体的には、試験で高い頻度で出題される分野や、難易度が高いが得点源となる分野に重点を置くなどの戦略が考えられます。また、異なる種類の学習方法(書籍、ビデオ講座、模擬試験など)を組み合わせることで、ポートフォリオ効果を生み出し、不合格のリスクを分散させることができます。

Step-2:ランチェスターの法則

Q
ランチェスター法則は昔聞いたことがあるけれど、世の中結局強者が勝つから意味がない。しかし世の中弱者の方が多いので、この手の本は意外に売れます。
A

ランチェスター法則はごく当たり前のことを示すだけで、実際にどう使うかはあなた次第。そして診断士試験は強者⇔弱者を幅広く合格させますが、1年でさっさと受かるなら「強者戦略」です。

①強者:集中投入で全面勝負

強者の戦略は、全体を通して均一に戦略を展開し、高いレベルの準備と実行力を持って試験に臨むものです。これは、特定の分野や問題タイプに焦点を絞るのではなく、広範囲の領域にわたって深く学習し、高い総合力を発揮することを意味します。この戦略では、試験全体において高いスコアを狙うことができます。

②弱者:局地戦で一科目ずつ得意化

弱者の戦略は、試験全体に対する一斉攻撃ではなく、局地戦略を取ります。つまり、一つの科目やテーマに焦点を当て、その分野を徹底的に学習し、得意領域を拡大することを目指します。この戦略では、自身の得意分野で高得点を獲得し、合格ラインを越えることが目指されます。

③強者が続々参入する試験は早期勝ち逃げ

診断士試験には、経験豊富な強者が後から参加することがあります。このため、早期に試験に合格することで競争を回避し、他の受験生との差を広げることが有効です。強者の戦略では、高いスピードで効果的な学習を行い、早期に合格ラインを越えることが目指されます。

Step-3:パレートの法則

Q
いかにもインチキ臭い、大数法則やらランチェスター法則と違い、パレートの法則は実際その通りであることが多い。ここだけは信用しても良い?
A

そうですね。この試験では全ての情報や自慢に対し、中立的な半信半疑の姿勢で臨むべきです。そこで、パレート法則による重みづけを意識しましょう。

①実力上位2割が、試験合格者の8割に

パレート法則に基づくと、実力上位20%の受験生が試験合格者の8割を占めることになり、さらに翌年の試験傾向にはその上位2割層の試験結果が強く反映されます。そこで毎年変わる作問採点に振り回されず試験を1回で合格するには、すくなくとも実力でも上位20%に位置する必要があります。

②合格者下位2割の言い分が、ネット情報の8割

パレート法則に従うと、下位20%の合格者は、試験合格に必要な重要な情報を見逃す傾向があります。彼らは、重要でない情報や個人の感想に注力し、本質的な内容を見落とす可能性が高くなります。そのため、同業D社の様にネットに落ちているありとあらゆるノウハウを回収していくと、重要性の低い方から8割の情報を掴むことになります。

③自分に必要な2割を選び、残りは初見のアドリブ対応

ネット上では多くの試験情報が氾濫していますが、すべての情報に目を奪われると、本質的な情報を見落とす可能性があります。パレート法則に従い、重要な情報の中核部分に焦点を絞り、そこで対応できない初見問題にも臨機応変に対処できる能力を養うことが重要です。このようなアドリブ力を身につけることで、試験での思考力や判断力を高め、不測の状況にも柔軟に対応できるようになります。

今日のまとめ

Q
独学合格は本来誇れて良いのに、その下位20%が視野の狭いG格自慢を始めることで、社会的な評価が低い。少なくとも今はぼっち自慢につきあう暇はなく、コミュニケーション力が第一だ。
A

はい、大数の法則でコロコロ2割の試験では、思い切って強者の戦略を取りたい。そしてパレートの法則上、ネットに溢れるG格自慢の下位8割が単なる無駄ノウハウです。

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