【診断士になるまで物語】二次試験本番

今の2次本番当日と言えば、再現答案を当日作る場所と余力をまず確保して。そこから逆算して、ブレなく再現性の高い安全確実答案を4枚作る。もうすっかり常識になりました。
さて10年前の試験はどうだった?今日は 試験当日までの意外な一面と、想定外の結果を教えていただきます。では井村様、よろしくお願いします。

【これまでのあらすじ】
八重洲校の仲間で作ったおでんの会は、戦友のような結びつきを得ながら二次対策に専念していた。ファイナルペーパーも作り終え、あとは二次試験を待つばかりの状態となった。

二次試験本番直前

10月に入ると直前期の意識になってくる。この時に大事だと思うことは新しいことはやらないということ。新しい人たちにも会わない。これまでやってきたルーティンを試験本番でもできるように。

僕はあまりスポーツ中継とか見ないのだけど、サッカーワールドカップで誰かが、練習でやってきたことを試合でもできることが大事とインタビューに答えていた。これは本質だと思う。超一流のスポーツ選手ですらそんなことを考えているんだ、いわんや我々においてをや、である。

ちなみに最後のおでん勉強会で各自のファイナルペーパーを披露しあった日、受験2年目の先輩がゲスト参加してくれた。前年二次で涙を呑み、今年は合格間違いなしとの講師の太鼓判つきの方だった。

辛口な批評をバシバシ言われる方だったが、あまり気にはならなかった。一人ずつ最後に一言という時に、僕は事例Ⅳのダークホースとしてのリアルオプションを挙げた。

本番直前の迷いのリスク

まず出ないとTACの講師陣も考えていたと思う。彼もリアルオプションは出ませんと一言。それに対して僕の返答は、出ないけれど、試験委員の専門分野をこの際覚えておくのはどうか、と。

彼はその年は結果を出せず、その翌年にきっちり合格しました。今も彼とは親しいのだけど、ツンデレなオヤジなんですよね。合格実力ならもう十分なのに、自分より力が下のメンバーの勉強会に参加したこと。それが無ければ、何の迷いもなく合格したのではないか。僕はそう思っています。

二次試験本番の日

一次試験の時と同じ様に、試験会場近くのカフェでおでんメンバーと待ち合わせる。一次と違うのは直前で目を通すものがないということだ。雑談で笑い、リラックスした気持ちを整える。

二次試験の合格率は20%だけど、僕らは全員合格するよ、800人中に8人いたってなんら不思議はないよね、みたいな気軽な会話をしながら試験会場へ向かう。会場前ではTACの講師にまじってイシカワさんも応援に来てくれていた。

もうすべてやり切った。なにより合格したい。僕はその時47歳だったから、もう一年同じ努力をできる体力は残ってないと感じていた。

会場入りといつものルーティン

試験会場に入って自分の席を確認する。ラッキー、端の席だ。休憩時間に入ったら即、席を立てる。筆記用具が転がらないように、ハンカチの上にシャープペン、消しゴム、字消板、腕時計を並べていく。気持ちを落ち着けて事例Ⅰの開始を待つ。

開始の合図とともに、べりべり紙を破く音が響く。気にせずいつもの型通りに集中していく。練習通りのルーティンをこなせたと感じるが、正解を出せたかどうかの実感は感じられない。いつも通りのことが出来たというだけの達成感だ。

事例Ⅳには落とし穴

事例Ⅲまではルーティン通りの作業ができた。最後の事例Ⅳは勤務先で入社以来財務を担当してきた僕としては落とせない科目だ。

ただ 、それでも事例Ⅳはいつも難しい。H21第2問は、期待値計算に続いて、景気変動による利益率のバラツキの変化を述べよなる、ファイナンスの難問で面食らう。

次の第3問は損益分岐点計算の後で営業レバレッジなる、財務の実務では聞かない用語が問われ、なんじゃこりゃ!と。第1問財務分析と第4問の為替予約・為替オプションはクリアできたものの、第2、3問がとっても自信ない。損益分岐点計算の成否で合格が決まると分析し、試験を終えた。

試験打ち上げ~甘い物と苦い物

4事例を一気に解くのは本当に疲れます。基本的に甘いものを食べない僕ですが、試験会場には和菓子を3つ持ち込んで、休憩時間ごとに糖分補給をしてたりしました。

おでんメンバーはこの日も打ち上げやろうと試験前からはりきっていた。疲れ切った状態で居酒屋にたどりつくと答え合わせが始まる。特に事例Ⅳは答えが数値が出るから、正否がわかりやすい。「BEPはXX百万円だね」「やっぱそう?合ってる、うれしい!」握手し合う隣のメンバー。あれ?僕間違った?

今年の事例ⅣはBEP計算が合否を決めると試験中に考えてたのに、わたし間違ってました。もーあかん。落ちた。飲み干すビールが急に苦くなる。あんなに頑張ったのにもう一年続くのか。続けられるのか?、俺? (つづく)

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試験の進化は待ったなしです。

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