【抜け駆け合格】頭一つ抜けた戦い~診断セオリー勝負(後)

抜け駆け合格

合格理由説明能力。

前編のあらすじ
・「2次」試験は、確率20%なら誰でも合格。
・合格するまで受け続ければ必ず合格。
・でも周囲の評価は、予定年数以内に合格すること。
・つまり外部資源で補い、自分の実力以上を出す力。
・合格所要年数の多寡より、自分の合格理由を説明できる力が大事。
Q:自分の合格理由を説明できることが、なぜ大事なの?
A:合格理由を文章化すると、後進がそれを研究・採用し、さらに工夫改善できます。受験技術の発展は競争の質のUPを促し、出鱈目くじ引きな試験から、本来の努力・実力順に合格する試験に変えるためです。

さてそれで。後編のテーマは、こうでした。

診断セオリーの整理用に、「設問レイヤー」以外の軸を1つ決める。

その最有力候補が、出題の趣旨。出題の趣旨とは「この問題にはこう答えてね」のヒントですが、ここで要求される〇〇力、実は3パターンに分類できます。

ホントにそうかは、こちらのエクセルでぜひ確認を。実例は明日から紹介するので、今の最新試験対策での使われ方を見ておきます。

頭一つ抜けた戦い~診断セオリー勝負(後)

1⃣出題の趣旨から採点基準変化を読み取る

H29「事例Ⅱ」は助言レベルにUP。「事例Ⅲ」は分析→課題にUP。


※表中の数字は、「出題の趣旨」に出てくる○○力を数えたもの。

解説

出題の趣旨における○○力分析
・「Ⅰ」は安定的。分析最重視と助言を少し。
・「Ⅱ」は気まぐれ。原則として、分析半分・提案半分。
・「Ⅲ」は安定的。ただしH29はガラリと急変。

サンプルで見てみましょう。

「事例Ⅰ」第1問
H25
A社の主力事業である健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくための具体的施策について、現行の取扱商品や既存顧客との関係の点から、基本的理解力・分析力を問う問題である。
H29
創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

→事例企業の業界環境、強みを分析。

「事例Ⅱ」第2問
H28
しょうゆ市場全体を取り巻く環境変化から製品ラインアップに関する適切な製品戦略と顧客ターゲットを提案する能力を問う問題である。
H29
データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら新たな予約会を成功させる施策について、助言する能力を問う問題である。

→「提案能力」⇔「助言能力」の違いは、後者の方が一歩踏み込み、その分試験の解答は当てにくくなります。この「出題の趣旨」のH28→H29の変化は、それだけ採点基準が厳しくなった。そのサインと読み取ります。

※Ⅲも同様の難化がありますが、割愛。

2⃣設問レイヤー×要求能力=解答構成要素

「事例Ⅰ」の助言は当てにくい。「Ⅱ」「Ⅲ」では助言に踏み込む。

解説
  • 出題の趣旨は、変化した採点基準のサインだぞ。
  • 採点者は答案内容なんて見ちゃいねえ。まずは解答の型だ。
  • レイヤー+出題の趣旨で、解答構成要素は決まる(=お弁当箱)。
  • 後はテメエの好きな具材をお弁当箱に詰め、採点者に差し出せよ。
    (多少脚色あり)。

あのプレミアム価格の新興スクールで、こんなべらんめえ調の講義が展開されているかはともかく。解答の型を先に決めると、安定性・再現性が上がるので、お弁当箱メソッドは現役受験者の支持が高い指導法のひとつ。

え、そんなことブログに書いていいの? うんこれ、実際の聴講内容ではなく「たぶん言っているのはこんなコト」 そう想像しているだけだから。サンプルで見てみましょう。

H28「事例Ⅰ」第2問 Dランク
学校アルバム事業との事業展開の比較を通して、新規アルバム事業の事業展開において留意すべき点を分析し、適切な助言をする能力を問う問題である。

→分析で稼ぐ。助言は当たりにくい。

H29「事例Ⅱ」第2問 Bランク
データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら新たな予約会を成功させる施策について、助言する能力を問う問題である。

→解答要求は「施策」だが、出題の趣旨は「助言」。ここで採点基準を辛くした?

H29「事例Ⅲ」第1問 Dランク
新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

→第1問なのに、「課題」「解決」。ここで動揺せず点を拾うと大きく加点?

3⃣課題・助言には診断セオリーの出番

合否の決め手問題→答えは与件に書いてない。

解説
H29「事例Ⅰ」第5問 Dランク
非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているのかを分析する能力を問う問題である。
H29「事例Ⅱ」第4問 Cランク
地域内の人口構成を踏まえて、新たなターゲット層を設定し、ターゲット層のニーズに応じた施策について、助言する能力を問う問題である。
H29「事例Ⅲ」第1問 Dランク
新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

→合否を分けるCランク、Dランク問題では、問題本文の根拠を抜けば良い訳でなく、出題者が期待する解答を想定し、寄せていく作業になります。

この「期待する解答」とは何か。それが「1次」「2次」過去問を通じて学ぶ、経営/診断セオリーです。

「Ⅰ」→創業メンバーからの技術継承や、管理能力強化だな。
「Ⅱ」→子育て世代がターゲット。そこに使える自社資源は。
「Ⅲ」→専任担当制の変更が課題。生産統制には何が必要?

そうか、「1次」や「2次」の過去問を使い倒せば、このセオリーは自然と身につくな。そう、だから1次「経営」「運営」を学ぶなら、他人が驚く位のハイスコアを。それが抜け駆け合格の特長です。

今日のまとめ

「出題の趣旨」をよく眺める。すると解答構成要素が浮かぶ。

だってよく眺めると。「この問題では分析を」「その問題は課題抽出を」「あの問題は助言に踏み込まないと点を上げないよ」。出題者自ら採点のポイントを教えてくれるんです。

この感覚を掴むと、設問文を見れば解答構成要素が浮かぶ様に。後は手持ちの診断セオリーに沿えば、安定性・再現性の高い答案に。

あれ、「2次の合格理由」って、こんなに簡単? いえもっと複雑ですね。そこで明日は「事例Ⅰ」をより詳しく。

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