【#3 技術経営】試験の命運を握る~イノベーションとジレンマ

過去問を最初に解いてテキスト代わり。

普通はたまげるそんなトンデモ学習法が、ストレート合格の王道セオリーに。さらに先日終わった「2次」では、試験直前の数週間で議論が急発展し、過去に築かれた受験指導ノウハウや自称採点基準が周回遅れに。そんなイノベーションのラディカルさに少し驚き? いえいえ、タネと仕掛けを知れば安心です。

試験の競争がラディカルに進化するなら、自分がイノベーションを仕掛ける側に回れば200%試験に勝てる。

そう教えてくれる論点が、今日過去問をめくっていく「技術経営」です。

【#3 技術経営】試験の命運を握る~イノベーションとジレンマ

シリーズ最終回の今日は、過去問をめくる前に疑問を2つ。

Q1 診断士試験ではなぜ「技術経営」「イノベーション」を重視?
→ITやSNSの発展により商品ライフサイクルが短命化するほど、すばやい次世代商品の開発で業界標準を握り、競争優位に立てるから。

Q2 イノベーションジレンマとは何のこと?

→過去にイノベーションを達成して市場を席捲した企業が、やがて主要顧客からの要望に対応するために持続的なイノベーションに邁進し、破壊的イノベーションに対応できなくなる状態。 

TACスピテキP.76

つまり、本番直前の数週間で競争環境がガラリと変わる試験で、「数年かけても合格したい」既存の主要顧客相手のビジネスに熱心なスクールや出版社では、今後周回遅れになるばかり。

へぇ、今日はまたヤル気十分だね?

はい、当試験の出題側は「技術経営」「イノベーション」の大切さを早く世間に広めたくってうずうず。その期待に応え、過去問スタートです。

1⃣研究開発

H29第10問 Bランク 一般常識

テキスト掲載外の出題は、一般常識か他科目知識で解く。

企業では、新製品開発や新規事業などのプロジェクトが円滑に進むように、さまざまな方法を用いて進捗管理を行っている。そのような進捗管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 技術開発と市場開拓が並行して事業化が進行すれば、技術開発面の課題を早期に発見して、その解消活動が販売における課題解決に結びつくので、基礎研究成果を応用研究につなぐ際のダーウィンの海と呼ばれる課題の克服に有効である。
×イ 技術や市場が新規の製品の開発に取り組む場合、現場で培った経験や知識の活用が開発時間やコストを節約するキーポイントになる。
〇ウ 新製品の事業化では、顧客や市場の評価を早期に把握して、その結果を開発活動にフィードバックして、場合によっては開発段階が後戻りすることを許容する方が新製品の迅速な立ち上げに有利に働く。
×エ プロジェクトのある段階から次の段階への移行ごとにチェックポイントを設けるステージゲート管理では、移行可否の判断基準の設定や移行可否の権限が各段階に与えられないため、管理が甘くなって見込みの低いプロジェクトを温存することになりやすい。
×オ プロジェクトの複数の段階の活動を同時に並行して行うと、開発の早い段階からプロジェクト内で情報交換が進むが、情報の複雑性も高くなるので、開発期間が延びたり、開発コストが余計にかかりやすくなる

過去問の一部はテキスト掲載外だったり、他科目の知識から出題されることがある。ここを早めに知ると有利です。

「研究開発」に関する選択肢はアだけで、×ダーウィンの海→〇デビルリバーに直すと正(後述)。正解〇ウは一般常識で、×イエオは「運営」「情報」のプロジェクト管理の知識で正解に直します。

2⃣イノベーション

H30第9問 イノベーション

イノベーションの進化はS字型。時々途切れて突然変異。

技術のイノベーションは発生してから、いくつかの特徴的な変化のパターンをとりながら進化していく。イノベーションの進化に見られる特徴に関する記述として、最も不適切なものはどれか
×ア 技術システムが均衡状態にあることが、技術開発への努力を導く不可欠な力になるので、技術間の依存関係や補完関係に注意することは重要である。
〇イ 技術進歩のパターンが経時的にS字型の曲線をたどることがあるのは、時間の経過とともに基礎となる知識が蓄積され、資源投入の方向性が収斂するからである。
〇ウ 優れた技術が事業の成功に結びつかない理由として、ある技術システムとそれを使用する社会との相互依存関係が、その後の技術発展の方向を制約するという経路依存性を挙げることができる。
〇エ 製品の要素部品の進歩や使い手のレベルアップが、予測された技術の限界を克服したり、新規技術による製品の登場を遅らせることもある。
〇オ 連続的なイノベーションが成功するのは、漸進的に積み上げられた技術進化の累積的効果が、技術の進歩や普及を促進するからである。

×アは一見もっともらしいが、均衡状態=不可欠な力とは限らない。このような文節3つの関係をおかしくするのが「長文因果ズレ」のパターンです。すると残り4つの〇イウエオは正解知識としていただき。

H28第4問(1) Aランク オープンイノベーション

オープンイノベーション:製品ライフサイクルの短期化を受け、研究開発のスピードを上げるために注目される手法

画像:Bizhint
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
現代の企業にとって、外部組織との連携の活用は、事業の競争力を構築するための主要な経営課題となっている。ヘンリー・チェスブロウは「企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造すること」をオープン・イノベーションと定義した。技術や市場の変化の激しい経営環境では、経営資源の制約のある中小企業にとっても、新商品開発でのオープン・イノベーションの必要性は小さくない。①オープン・イノベーションにはメリットとデメリットがあり、オープン・イノベーションによる競争力の構築にあたっては、経営者の戦略的な判断が問われる。自動車産業での密接な企業間関係に見られるように、日本企業も企業外部の経営資源の活用に取り組んできた。近年では、②大学や公的研究所などの研究組織との共同開発に積極的な取り組みをする企業も増えている。
(設問1)
文中の下線部①の「オープン・イノベーションにはメリット」があることに関する記述として、最も不適切なものはどれか
〇ア オープン・イノベーションは、企業外部の経営資源の探索プロセスにおいて、内部での商品開発に対する競争圧力が強くなり、組織の活性化につながる。
〇イ オープン・イノベーションは、企業内部の優れた人材に限らず、企業外部の優秀な人材と共同で新商品開発を進めればよく、内部での開発コストの低減が期待できる。
×ウ オープン・イノベーションは、研究開発から事業化・収益化までのすべてのプロセスを企業内部で行う手法の延長上に位置付けられるが、企業内部の経営資源の見直しに左右されずに進捗する。
〇エ オープン・イノベーションは、一般的により高い専門性をもつ企業との連携などによって新商品開発プロセスのスピードアップにつながる。

〇アイエが正解らしいのはわかり、×ウの「左右されずに」がおかしいのもわかる。簡単すぎるサービス問題では、長いリード文に注目し、正しい知識を増やします。

3⃣製品アーキテクチャ

H27第7問 Cランク モジュール化

アーキテクチャのモジュール化→部品の価値が高まる。

製品アーキテクチャがモジュール化するにつれて、技術戦略は変わってくる。そのような変化がもたらす部品メーカーの状況や、部品メーカーの変化への対応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〇ア 製品サブシステムのインターフェースが標準化されるにつれて、部品メーカーは一定のデザインルールのもとで、独自に技術開発を進めることが可能になる。
×イ 製品統合が容易になり、組立メーカーの製品が標準化されるにつれて、その収益が低下するので、部品メーカーも収益が悪化する。
×ウ 製品のサブシステム間の関係が簡素になるので、部品メーカーは部品生産技術をめぐって、組立メーカーとの技術交流を緊密化することが重要になる
×エ 標準化された部品の生産プロセスにおける技術改良の余地がなくなり、価格競争が激化するので、部品メーカーの収益は悪化する。
×オ 部品メーカーにとっては、自社固有の独自技術を梃子にして新規なモジュール部品を開発する必要性がなくなるので、これまで取引がなかった組立メーカーにも販路を広げることが重要になる。

アーキテクチャのモジュール化とは、部品側の自由度や発言度が高まることを意味します。〇アを正解とし、もっともらしい×イウエオを正しい選択肢に直すとこの論点はいただきです。×イ→収益は改善、×ウ→重要度は下がる、×エ→言ってることが全て逆、×オ→必要性が高まる。

H28第11問(1)(2) Bランク 電機産業vs. 自動車産業

技術経営の学界では、電機産業が嫌いで、自動車バンザイ。

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
ものづくりに強みをもつといわれているわが国の製造業であるが、近年大きな変化が見られるようになってきた。①エレクトロニクスメーカー各社の苦境が伝えられており、エレクトロニクスメーカー各社では、事業分野の再構築を図る動きが活発である。
自動車産業では、国内市場が縮小するなか、グローバルな競争に対応すべく生産拠点の海外移転や現地での研究開発の展開など大きな変化が見られる。また、②自動車のモジュール生産が本格化してきており、系列による垂直統合型の生産に変化が起こっている。さらに、環境対応技術や自動運転技術の開発が進むにつれて、自動車産業のサプライヤーにも技術の変化への対応が求められるようになっている。
(設問1)
文中の下線部①に記述されているエレクトロニクスメーカーの苦境の原因は多様である。そのような原因と考えられるエレクトロニクス産業の状況に関する記述として、最も不適切なものはどれか
×ア エレクトロニクス産業では、あらゆる分野の製品を生産し販売するという総花的な自前主義の戦略を見直して、事業分野の選択と集中を図り、電子部品サプライヤーとの垂直的統合を強化したため、事業分野の幅が狭くなり、グローバルな競争力が低下してきている。
〇イ エレクトロニクス産業では、安価な電子部品をグローバルに調達して、それらを組み合わせた製品が多くなるにつれて、部品から製品までの一貫生産がコスト競争のうえから不利になっている。
〇ウ エレクトロニクス産業では、競争優位の構築を目指しながらも、互いに同質的な戦略を展開しながら、技術進歩や製品開発を促進してきたが、電子技術を一方向に収斂させる傾向が強まり、多機能を搭載した類似製品の競争に陥りがちになっている。
〇エ エレクトロニクス産業では、先発企業が自社技術を武器に市場シェアを獲得していても、後発企業が安価な部材をグローバルに調達し、技術的にほぼ同等な製品で価格訴求力を武器に先発企業のシェアを奪うことが多くなっている。

技術経営の学界では、かつての円高時に国内生産を捨て海外移転を進めた電機産業が嫌い。その方向性を持っておけば正解を選べます。〇イウエはいずれも反省材料。×アは事業分野のは幅を維持したことが競争力低下の要因で、言ってることが真逆です。

(設問2)
文中の下線部②のわが国における自動車のモジュール生産の進展とそれにともなう生産体制の変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
△ア モジュール生産の進展にともなって、アジア域内の現地中堅サプライヤーが生産するエンジンやパワートレイン等の大型のモジュール部品を一か所に集約して、そこからアジアの生産拠点に供給する配送システムが構築されている。
×イ モジュール生産の進展にともなって、車種間でのプラットフォームの統合を進めて、生産の規模の経済や部品や設備の共通化による生産コストの低減が行われるようになっているが、一次サプライヤーの供給する部品点数は変わらない
〇ウ モジュール生産の進展にともなって、車種間で共用化を進める基本部分と多様化のための可変的な部分を切り分ける生産体制がとられるようになるにつれて、サプライヤーはこのような生産体制に柔軟に対応する部品供給が求められるようになった。
×エ モジュール生産の進展にともなって、部品間の擦り合わせの頻度が高まってくるので、組立メーカーでは完成車組立工場の敷地内にサプライヤーを集積させたサプライヤー・パークを設ける例がみられるようになった。

技術経営の学界では、トヨタ万歳しておけば食いはぐれない。その方向性を持っておけば正解を選べます。「アーキテクチャのモジュール化」の知識で、×イ→〇部品数は増加、×エ→〇頻度は下がる、です。△アはやや難ですが、エンジンやパワートレインなどの中核部品は、現地中堅サプライヤーで作るのは難しいかも。

4⃣デファクトスタンダード

H27第6問 Bランク デファクト・スタンダード

WindowsにiPhone。世の中デファクト・スタンダードだらけ。

画像:マナラボ
デファクト・スタンダードに関する記述として、最も不適切なものはどれか
×ア 自社規格がデファクト・スタンダードとなるためには、競合企業に対して規格をオープンにし、協定を締結することが必要となる。
〇イ 自社規格がデファクト・スタンダードとなるためには、公的な標準化機関の認定を必要としない。
〇ウ デファクト・スタンダードとなる規格が登場することによって、多くの企業が同一規格の製品を販売し、機能面での差別化競争や安さを売りにした低価格競争が激化することがある。
〇エ デファクト・スタンダードとなる規格の登場は、市場の導入期から成長期への移行を加速させる。

デファクト・スタンダードとは「事実上の」業界標準。×アの「協定締結」は不要です。

5⃣ベンチャー

H30第12問 ベンチャーの3つの障壁

デビルリバーにデスバレー。紛らわしい用語は図解で一発。

技術開発型ベンチャー企業が起業から事業展開で直面する障壁には、通常、以下の【A欄】にあるダーウィンの海、デビルリバー(魔の川)、デスバレー(死の谷)と呼ばれるものがある。これらの障壁は【B欄】のように説明できるが、その回避には【C欄】に例示したような対応策が求められる。
【A欄】のa〜cに示された障壁名、【B欄】の①〜③に示された障壁の内容、【C欄】のⅰ〜ⅲに示された対応策の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【A:障壁名】
a ダーウィンの海
b デビルリバー
c デスバレー
【B:障壁の内容】
① 応用研究と商品開発ないし事業化との間に存在する資金や人材の不足などという障壁
② 開発商品を事業化して軌道に乗せる際、既存商品や他企業との激烈な競争に直面するという障壁
③ 技術シーズ志向の研究のような基礎研究からニーズ志向の応用(開発)研究に至る際の障壁
【C:対応策】
ⅰ 大手企業とのアライアンスやファブレス生産に取り組み、生産、販売、マーケティング、アフターサービスが一体となった体制などによって回避を試みる。
ⅱ 基礎技術や高い要素技術を必要とする領域は大学に任せ、TLO を活用して連携を積極的に行うことなどによって回避を試みる。
ⅲ 所有している特許権や意匠権などの知的所有権のうち、一部の専用実施権を第三者企業に付与することや、社内プロジェクトメンバーについての担当の入れ替え、メンバーの権限付与の見直しなどによって回避を試みる。
〔解答群〕
×ア a-①-ⅱ  b-②-ⅲ  c-③-ⅰ
〇イ a-②-ⅰ  b-③-ⅱ  c-①-ⅲ
×ウ a-②-ⅲ  b-①-ⅱ  c-③-ⅰ
×エ a-③-ⅱ  b-①-ⅰ  c-②-ⅲ
×オ a-③-ⅲ  b-②-ⅰ  c-①-ⅱ

当問は一見面倒ですが、cデスバレー→①、aダーウィンの海→②の定義を選べば正解〇イ一択になるサービス問題です。さらに【c対応策】までテキスト替わりに教えてくれるサービスぶり。

H27第8問(2) Dランク  ベンチャーの3つの障壁(ひっかけ)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
技術開発型ベンチャー企業が自社開発の技術の成果を商品化していくプロセスは、いくつかの段階に分かれている。研究段階では研究開発チームなどでシーズを創出し、開発段階では研究から開発へと発想転換してマーケティングによる仕様の絞り込みで製品開発に取り組む。そのうえで、開発した製品を市場へ投入して事業化を成し遂げ、事業の拡大を意図した戦略をもとに生産・販売体制の確立を進めていく。しかし、段階を進めていく過程ではいくつかの障壁に直面し、その回避策を考える必要がある。研究段階から事業化に至るまでの障壁には、①基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことによる「デビルリバー(魔の川)」、応用研究と製品開発の間で十分な資金や人材などの資源を調達できない「デスバレー(死の谷)」があり、事業化を成し遂げた後にも、②市場で直面する激しい競争状況を意味する「ダーウィンの海」と呼ばれる障壁がある。
(設問2)
文中の下線部②の「ダーウィンの海」を回避するための方策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 研究開発段階で大手企業と共同開発をしていても、事業化以降はアライアンスの解消を進める。
△イ 生産と販売・アフターサービスを分離して独立させた体制の構築を進める。
×ウ 生産に伴う原材料の支払いサイトと製品販売後の回収サイトの時間差を短縮する。
〇エ 生産の外部委託を進め、製品企画と製品設計に注力する。

当問はテキスト外のことを聞くひっかけで、×アは結論あべこべ、×ウは資金面=デスバレーの説明なので落とせます。△イ〇エはどちらももっともらしく、間違えても気にしなくて良い問題です。

6⃣海外戦略

H29第13問 Aランク 海外戦略

日経アジア経済面レベルの一般常識で、1マークいただき。

世界的に展開する企業にとって、本国親会社と海外子会社との関係は重要となる。グローバルな統合の必要性と現地市場への適応の必要性を軸にした多国籍企業の戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 規模の経済が作用し、現地市場への適応の必要性が低い製品を提供する企業では、通常、本国親会社のリーダーシップで、各国の子会社の能力を最大限に発揮させ現地向けの製品を開発して全体の効率性を高める。
×イ グローバルな統合の必要性は低く、現地市場への適応の必要性は高い製品を提供する企業では、通常、全社方針のもと複数の国に共通する製品需要を吸い上げて集中的に生産拠点と販売拠点を整備し製品を供給する戦略をとる。
〇ウ 現地の習慣や文化への配慮の必要性は高く、グローバルな統合の必要性は低い製品を取り扱う企業では、通常、海外子会社が独自に製品開発やマーケティングに取り組み、現地の需要の変化に即座に対応する戦略がとられる。
×エ 製品開発の固定費が大きく、各国の認可と文化的理解の必要性が高い製品を取り扱う企業では、通常、全社方針のもと集中的に生産拠点と販売拠点を整備し製品を供給することで全体の生産性を高める。
×オ 製品開発の固定費が大きく、現地の習慣や文化への配慮の必要性が低い製品を取り扱う企業では、通常、国ごとに対応した製品開発、マーケティング、生産の戦略をとることで、現地のニーズにきめ細かく対応する。

形容詞エラーの問題です。誤答×アイエオの下線部の形容詞を逆にすると、5つの正解知識になります。

H30第13問 海外戦略
わが国の企業が東南アジアの新興国に進出する場合に考慮すべき戦略的な課題に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 海外戦略の一環としてリバースイノベーションを展開するには、現地のニーズに適合的な製品の開発能力が鍵になるので、研究開発機能の本国への統合が必要である。
×イ 現地市場のボリュームゾーンで、売上を伸ばしている模倣部品を組み込んだ現地企業の廉価品に対抗するためには、自社の高性能部品を組み込んだ高価格な高機能製品を現地生産しなければならない
〇ウ 電子製品や自動車などでは現地生産の進展にともなって系列を超えた域内取引が拡大しているので、日系サプライヤーにとっては現地での開発力や柔軟な生産対応力の強化が重要になる。
×エ 東南アジアへの進出では海外直接投資による資産の所有が市場の成長への対応を鈍くするので、現地生産による内部化を避けてライセンシングによる生産委託を選択しなければならない
△オ 輸出代替型の東南アジア進出では、現地子会社で売れ筋の量産品の生産能力を高めることができれば、顧客密着を狙ったマスカスタマイゼーションを実現できる。

正解〇ウですが、×アイエは逆を言ったり強い断定をしている点で落とせます。△オはそこそこもっともらしいですが、量産力の他に特注対応力も要るため、「最も適切」ではありません。

今日のまとめ

戦略論の過去問を真っ先に解く。なぜそれがイノベーション?

それは試験委員が教えたくてうずうずしている「最新・先端」とは、テキストではなく過去問の(特に誤答選択肢)の中にあるから。つまり「情報」「中小」などのクソ詰まらない暗記で頭が一杯になる前に、「戦略論」の知識を定着させる。すると来年の今頃その知識を使って「事例Ⅰ」「Ⅲ」をスルスル解けます。

今そんなコトする人は10人に1人、いや20人に1人もいないけど。

競争戦略=テストの点を取るコツを知る。

成長戦略=「1次」の機能は「2次」で使う知識を鍛える場。

技術経営=「2次」解答技術が短命化し次の標準争いに。

来年10月の「2次」試験がさらに与件のコピペ化し、有意な差がつかなくなった時。「戦略論の過去問を真っ先に解いたことが自分の勝因」。次期合格者の5人に1人は体験記にそう書くのでは。

だってどう見ても、「戦略論」の最新・先端のテキストは過去問です。

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その爽やかさが進化の手応え。

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