用語入れ替え(主語)(パターン①)【戦略論】

【工夫その3~ 教える→伝わる】
近い将来2次対策にはスクール不要と囁かれる。それは①小難しく教える ⇔②わかりやすく伝えるから2択できるとき、これから主役になる非オジサン世代は①を好まないから。さらに当試験では、①タテの上下関係で教わるより、②対等なヨコの立場で伝える方が好まれます。

そこで多年度系な国語スクールが、ブログで「!」を乱打し声を枯らせど定着しない。「テストはABランクをまず当てる」だって、マンガならわかりやすく伝わります。

説① 試験対策が一般にそうだから
画像:livedoor NEWS
説② 「2次」対策上の記憶の幹になるから
説③ 「2次」で周囲が当てるABを外すとドボンするから

そう、「1次」は周囲が当てるABランクは原則100%当てる。ここを怠ると、「2次」で原則200%受からないのは納得でしょう。そして順番をラストに変えた①用語入れ替え(主語)には、テキストを丸暗記しても当たらないある「盲点」が。タネ明かしは最後にし、まず誤答選択肢を読みます。

用語入れ替え(主語)
CADとは○○○
CAMとは×××
CAEとは△△△

【戦略論】誤答パターンの国語力① 用語入れ替え(主語)

必ず当てるABランク

H28第7問 コトラー 競争地位別戦略 Bランク

4分類の定義を見たら、主語を入れ替えたくなるもの。作問心理を読んでイタダキ1マーク。

画像:NRI
業界での競争地位によって、企業はリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーに分類できる。そのなかで、チャレンジャーとニッチャーに関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア チャレンジャーは、業界で生き残ることを目標に、購買の動機として価格を重視するセグメントをターゲットにし、徹底的なコストダウンを行い、代替品を低価格で提供していく戦略を採る。
×イ チャレンジャーは、市場全体をターゲットとするフル・カバレッジにより、リーダーの製品を模倣していく戦略を採る。
×ウ チャレンジャーは、リーダーに対する価格・製品・プレイス・プロモーションという4P の差別化よりも、ドメインの差別化を行う。
〇エ ニッチャーは、狭いターゲットに対して、業界の価格競争には巻き込まれないように閉鎖型の販売チャネルを採用して、媒体を絞り込んだプロモーションを展開する。
×オ ニッチャーは、自社が属する業界のライフサイクルの導入期に活動が活発になり、他社の行動を追随する同質化を推進し、市場全体の規模を広げる役割を担っている。

当問では、ニヤリと主語を変えて正解知識に直します。アは×チャレンジャー→〇フォロワー、ウは〇ニッチャー、オは×ニッチャー→〇リーダーです。

イは目的語の入れ替えになっていて、×フルカバレッジ→〇セミフルカバレッジ、×模倣→〇差別化にすると、チャレンジャーの説明になります。

最後の2択がCランク

H29第12問 経営管理 Cランク

コンティンジェンシープラン→マネジメント、事業継続計画(BCP)→オペレーション。

画像(BCP~ビジネスインパクト分析):ITmedia
自然災害や大事故などの突発的な不測の事態の発生に対応することは、企業にとって戦略的な経営課題であり、停滞のない企業活動の継続は企業の社会的責任の一環をなしている。そのような事態への対応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア カフェテリア・プランは、多くの場合、ポイント制によって福利厚生メニューを自主的に、また公平に選択できるようにしているので、突発的な災害などの支援に活用できるメニューは盛り込めない
×イ クライシス・マネジメントは、想定される危機的事象を予測し、事前にその発生抑止や防止策を検討して危機への対応を図ろうとするものである。
×ウ コンティンジェンシー・プランでは、不測の事態や最悪の事態を想定して、その事態が与える業務間の影響を測るべく、事業インパクト分析を重視して危機対応の計画を策定するのが一般的な方法である。
〇エ 事業継続計画(BCP)では、事業停止の影響度を評価分析して、業務の中断が許される許容期限を把握して業務の復旧優先順位を導くために事業インパクト分析の実施が行われる。
×オ 事業継続計画(BCP)は、災害時のロジスティクスの確保を重視した企業間ネットワークの構築を目指すものとして策定されている。

コンティンジェンシープランと事業継続計画(BCP)の違いとは? そんなナゾナゾ知識まで覚えるヒマはありません。

事業継続計画(BCP)とは、大災害などによる業務停止に備えるもので、ビジネスインパクト分析が特徴だ。

この知識だけで、用語入れ替えひっかけを見抜きます。イを×クライシス~ →〇コンティンジェンシー、ウを〇BCPで正解に。アはそんなの国が勝手に決めちゃダメ、オは良く分かりませんが、間違いなのは分かります。

H29第8問 参入障壁 Cランク

ポーターが挙げた参入障壁は全部で7つ。ここは学説に沿って使い分け。

規模の経済は、モノづくりをする企業にとって重要である。規模の経済を説明する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 売り上げの増大をもたらすように複数の製品を組み合わせて生産するようにする。
×イ 買い手にとって購入価値が高まれば販売数が増大するので、製品の普及度に注目してクリティカルマスを超えるようにマーケティング組織の規模を維持する。
×ウ (規模の経済では) 現有製品の特性を分析し直し、製品の構成要素の機能や性能を向上させて、新たな経済価値を付与した製品の生産を行う。
〇エ 産出量の増大に伴って単位当たりの製品を産出する平均費用を低下させるべく、一度に数多くのアウトプットを産出するようにする。
×オ (規模の経済では)累積生産量を増やして単位当たりのコストを下げるようにする。

当問の×アイウオは別の用語の定義をもっともらしく並べたもので、エオの2択で悩む作りです。〇エが規模の経済、×オは経験曲線の説明です。エ⇔オは混同しやすい頻出ひっかけですが、ポーター教授が違うと言えば、違うのです※リンク先参照。

アは〇組製品、ウは〇VAで、いずれも「運営」の用語です。

鉛筆コロコロDEランク

類題:H26第7問 参入障壁 Dランク ※重要

“規模の経済”とはミクロで学んだアレ。ではそこに”経験曲線”はどう絡む?

画像:戦略源
規模の経済と経験曲線および経験効果に関する記述として、最も不適切なものはどれか
×ア 規模の経済と経験効果は連続的に生じ、コスト低下の効果が生じない停滞期間が存在することは少ないが、物理的な特性が効率性の向上の水準を制限する場合もある。
〇イ 規模の経済の追求には相当額の投資が必要であり、多くの場合、特殊化した資産が投資対象となって長期間にわたって実現されるコストの減少を通じた投資回収を目指す。
〇ウ 規模の経済は、ある一定程度の総生産量が増加することによるコストの低下を指し、大規模な工場施設の建設などで模倣することはできるが、経験効果の構築にはある程度の時間を必要とする。
〇エ 規模の経済は、業界内において利益をあげられる企業数の上限を決定する一因となり、市場規模に対する生産の最小効率規模が大きいほど、当該業界に存在できる企業数は少なくなる。
〇オ 経験曲線は累積生産量の増加に伴ってコストが低下することを表し、累積生産量に対応する技術の進歩や改善等の要因からも生じるが、生産機能において生じる経験効果に限定されない。

当問は、作問技術を知る上で意義が大きく、①クソ長い4択選択肢の ②冒頭アのウソを見過ごすと ③イウエオ正解選択肢に間違いが見つかる筈もなく、④結局ドボン。

だから「経営」は国語の試験として解くのでちゅ!

ブログで昔見かけた多年度合格自慢系のアマちゃん先輩とは、どうもここら辺りを勘違いした模様。詳細は過去問解説に譲りますが、〇規模の経済があれば経験曲線は単年度で達成するかもしれないが、△経験曲線は累積すれば良いので規模の経済は前提としない。ちゃんと理屈で説明できます。

「1次」誤答選択肢パターンに通じることは、「2次」の誤った国語ノウハウを鵜呑みにしないお守り効果もありそうです。

類題:H27第5問 タイムベース競争 Eランク

タイムベース競争をくだらなくすると、先手必勝。

画像:DHBR
どのようにして早く競争力のある製品を開発し、市場に供給するか、という時間をめぐる競争は「タイムベース競争」と呼ばれるが、タイムベース競争に関する記述として、最も不適切なものはどれか
〇ア 製品開発では、最初に製品を生産・販売することにより、企業のブランドを一般名詞のように使うことで顧客の頭の中に刷り込み、商品選択の際に有利となるような先発者の優位性が生じる。
×イ 製品開発では、最初に製品を生産・販売することで競合他社よりも早期に量産化し、大規模生産による経験効果を連続的に享受できるような先発者の優位性が生じる。
〇ウ タイムベース競争の効果は、開発から生産・販売までのリードタイムの短縮による販売上の機会損失の発生の防止にも現れる。
〇エ タイムベース競争の効果は、工場での生産リードタイムの短縮による原材料費の削減によって、原材料購入にかかわる金利の削減にも現れる。
〇オ タイムベース競争の効果は、顧客ニーズに俊敏に対応することで価格差を克服し、結果的に競合他社よりも高い利益率を実現することにも現れる。

これも⑤長文因果ズレパターンですが、「規模の経済」「経験曲線」ひっかけとして、ここで扱います。

×イはだから違うって、大規模生産⇔経験曲線は「連続的に発生するとは限らない」。こう素早く見破るのも経験曲線の効果です。

H30第4問 M&A Dランク

M&Aを理解するには、まず「バイアウト」。要は「株の買い占め」がスタート地点。

画像:en転職
企業の事業再編と買収の戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 企業の一部門を買収するタイプの買収は、通常、狭義のレバレッジド・バイアウトと呼ばれ、もともとは経営資源の拡大を意図したが、マネジメント・バイアウトやエンプロイー・バイアウトとは異なる範疇の手法である。
×イ 事業規模の縮小は、通常、売却、企業の一部門の分離独立であるスピンオフ、企業の中核事業に関連しない部門の廃止などの手法を指し、事業ポートフォリオを変えて短期的には負債の削減につながる。
×ウ 事業範囲の縮小は、企業買収によって期待した価値を実現できない際の買収見直しに用いられ、通常、従業員数や事業部門数の削減を伴い、事業規模の縮小と同様に事業ポートフォリオを変えることになる
〇エ 自社資産を担保に調達した資金によって、オーナーではない経営者が自社を買収するタイプの買収は広義のレバレッジド・バイアウトの一形態であり、通常、買収後には経営の自由裁量の確保や敵対的買収に対する防衛などのために株式を非公開とする。
×オ プライベート・エクイテイ投資会社が、企業の資産の大部分を買い取って当該企業を非上場化するレバレッジド・バイアウトでは、通常、当該企業の業務を維持し、資産の売却は長期的な計画の下で行う。

M&Aの手法はほっておくとどんどん増えるので、まずバイアウト=株の買い占めと覚え、そこから派生的に知識を広げます。

当問の注目は×イウで、事業規模⇔事業範囲の主語があべこべに。オは×買い取って→〇担保にして資金調達ですが、この手の暗記は後回しでOK。

H30第7問 アーキテクチャ(外注管理) Dランク

貸与図・委託図・承認図? これはどうみても「運営」知識。

画像:JMA
部品の開発や生産をめぐる完成品メーカーと部品メーカーの取引関係は多様である。そのような取引関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 委託図方式では、部品メーカーが部品の詳細設計を行うので、図面の所有権は部品メーカーに帰属し、部品の品質保証責任は完成品メーカーが負うことになる。
×イ 承認図方式では、発注側が準備した部品の詳細設計に基づいて製造できる能力やコストを評価して部品外注先が選ばれる。
〇ウ 承認図方式や委託図方式では、部品メーカーには製造能力ばかりでなく設計開発能力が要求される。
×エ 貸与図方式では、発注側が提示した部品の基本的な要求仕様に対して、部品メーカーは部品の詳細設計を行い、部品を試作し性能評価をすることになる。
×オ デザインインでは、部品メーカーは当該部品の開発段階の参加と発注側作成の詳細設計に基づく生産能力が求められるが、設計の外注が発生しないのでコスト負担は軽減される。

アを×委託図→〇承認図、イを×承認図→〇貸与図、エを×貸与図→〇委託図に入れ替えると正解に。

こんな知識は本来不要ですが、今後「Ⅲ」の出題可能性があるので、この際に覚えます。

今日のまとめ~①用語入れ替え(主語)

そうか、国語(与件)は第一印象が大事とは、このことか。

単なる受験技術(=作問技術)のネタバレですが、日本語は○主語は正→○×述語で結果が変わる言語です。そこで述語の説明(→CAD)は全て正しく、主語だけ入れ替え(→CAM)。この盲点が意外に効いて、このパターンはCDランクになります。

①テキストレベルABは覚える。②Cランクは捻り方や盲点を知ってさっさと当てる。では【戦略論】5回シリーズはここまで。来週は「Ⅲ」スコアUPに直結する、「生産管理」の誤答パターンです。

ボタンを押して今日もイタダキ↓。
試験の進化は待ったなしです。

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