E法務

【法務②】暗記は差分でまとめ表(産業財産権)

診断士の暗記の総本山。産業財産権は①まとめ表を使い、②差分で覚える。

記は差分でまとめ表。ほう、語感もいいし、誰もが言うから間違いなし。でもそんなラクして覚えると、出題側に狙い撃たれて8割ドボンじゃね?

いえ、大丈夫。上図の通り、①特許庁自ら法律の差分に注目し ②4色カラーに塗分けたまとめ表に。

誰にでも簡単に、わかりやすく。このような理解を助ける工夫が、今回はなんと監督官庁のお墨付き。だから安心して使えます。

【法務②】暗記は差分でまとめ表(産業財産権~)

セオリー2⃣単品暗記ではなく、横に並べて差分で覚える

こちらも経営情報システムで「混同しやすい用語はセットで比較」すると述べましたが、経営法務ではそれはマストだと思った方が良いです。特に会社法や産業財産権では、似たような複数の機関や法律などが出てきますが、特許の要件は~、範囲は~、存続期間は~・・・といったようにそれぞれを単品で覚えるのは大変ですし、覚え間違いもしやすくなります。

それより、まとめシートの表を参考に例えば、「産業財産権の存続期間は特許が出願から20年、実用新案が出願から10年、意匠が登録から20年、商標が登録から10年で更新可」といったように、ある観点から複数の法律を比較しながら覚えた方が覚えやすいですし、試験に問われる場合もそのような形で問われますので対応がしやすくなります。

一発合格まとめシート(2018後編)P. 158より、許可を得て引用

要するに産業財産権を学ぶには、全スクール・サークルはたまた特許庁まで、全員がタテヨコのまとめ表を作り、差分で覚える。このように全員が採用し、デメリットがないやり方を「セオリー」と呼びます。

産業財産権

Sランク

2⃣産業財産権
①特許法
1特許法に関する基礎知識
(1)特許法の目的
(2)発明
(3)発明の分類
(4)発明者
(5)特許を受ける権利
(6)特許要件
産業財産権の暗記をするときは、音声講義を受講していればその速聴、そうでなければまずテキストをパラパラめくり、まず何問か過去問orスピ問を解いてみるのがGood。誰しもが「まず特許権の暗記が大事」と言うので、ではそうかとストーリー仕立てで暗記を開始。まずテキストコピペ。

発明:自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの

まず取れるものなら特許を取りたい。手続きや認定要件は厳格だが、その分なにかとてもいいコトがあるイメージ。

2特許権の取得手続
(1)出願
(2)方式審査
(3)審査請求
(4)実体審査
(5)出願公開
(6)特許査定・設定登録
(7)特許無効審判
(8)特許異議の申立て
次に手続きを覚える。ざっくり言えば、出願日の1年6ヵ月後に出願公開され、特許審査官が査定をしてくれ、その後30日以内に特許料を納付すると特許登録される。その他の日付は覚えるか、問題集解きながらの暗記でOK。

3特許権の効力と制限
(1)特許権の効力
(2)特許権の制限
(3)特許権の存続期間
特許権の効力は何に及び、どのケースで制限されるか。存続期間20年はまず丸暗記。

②実用新案法
1実用新案法に関する基礎知識
(1)実用新案法の目的
(2)考察、考案者
(3)登録要件
王様特許法の家来3人、実用新案法、意匠法、商標法は、まず目的・対象・要件だけをSランクとして最初に暗記。テキストコピペで。

考案:自然法則を利用した技術的思想の創作で、物品の形状、構造、組み合わせに係るもの。

③意匠法
1意匠法に関する基礎知識
(1)意匠法の目的
(2)意匠、創作者
(3)登録要件
ここもまずコピペで暗記。

意匠:物品の形状、模様・色彩またはこれらの結合であって視覚を通じて美感を起こさせるもの

④商標法
1商標法に関する知識
(1)商標法の目的
(2)商標、商標を使用する者
(3)商標の機能
(4)商標の分類
(5)商標法の考え方
(6)登録要件
ここもコピペで。

商標:人の知覚によって認識することができる文字、図形、記号、立体的形状、色彩またはこれらの結合、音等であって、商品・役務に使用するもの。

テキスト記載の通り、先3つとは異なる点が多く、試験に出やすい。

3⃣産業財産権の権利侵害に対する手段
①産業財産権の侵害
1特許権の侵害
(1)直接侵害
(2)間接侵害
権利侵害についても、まず特許法をSランクとして最初に暗記。

②産業財産権の侵害に対する対応策
1特許権侵害に対する対応策
(1)自己の特許権を侵害された場合
(2)他者から警告を受けた場
特許権を侵害された場合、警告の後に、差止・損害賠償・不当利得返還など様々な保護がなされる。逆に顧問先が特許侵害をした場合の対応もチェック。

Aランク

§5知的財産権等に関する知識
1⃣知的財産権
①知的財産権の基礎知識
1知的財産権の定義
(1)知的財産
(2)知的財産権
2知的財産権の分類
知的財産権で学習する範囲の説明。直接試験に出ないのでチラ見でOK。

2⃣産業財産権
①特許法
4その他特許権に関する知識
(1)特許権の活用
(2)共同発明等
(3)職務発明
(4)先使用権
特許法のうち、「その他いろいろ」は、他の3つと直接重複が少ない。よってSランクより1つ落としたAランクとして、4法まとめて後から丸暗記。

②実用新案法
2実用新案権の取得手続
(1)出願
(2)方式審査
(3)無審査主義 S
(4)設定登録
(5)実用新案登録無効審判 S
特許法以外の3法は、目的~要件までをまず覚え、残りの箇所は特許法との違いで押さえる。
・無審査主義・・特許と異なり、真っ先に登録・公開してしまう
・登録無効審判・・その代わり誰でもいつでも無効審判を請求できる。

3実用新案権の効力と制限
(1)実用新案権の効力
(2)実用新案権の制限
(3)実用新案権の存続期間
「実用新案技術評価書」は、昔からよく問われる。この辺りからは、過去問で問われた所とその周辺から覚えていく。

4その他実用新案権に関する知識
(1)特許権と実用新案権の選択
(2)実用新案権の制限活用
(3)その他
(4)実用新案登録に基づく特許出願
この辺りも、問題集で間違えた所から覚えればOK。

③意匠法
2意匠権の取得手続
(1)出願
(2)審査
(3)意匠登録査定・設定登録S
(4)意匠登録無効審判
意匠法の取得は、特許法と大差ないので問われにくい。初回登録料納付が「1年分」である程度。

3意匠権の効力と制限
(1)意匠権の効力
(2)意匠権の制限
(3)意匠権の存続期間
特許法とほぼ同じ。

4その他意匠権に関する知識
(1)意匠権の効力活用
(2)その他
(3)特殊な意匠制度
ここも暗記は後回し。過去問で問われた、部分意匠、画面デザインなどの知識を1つずつ足せばOK。

2商標権の取得手続
(1)出願
(2)方式審査
(3)実体審査
(4)出願公開
(5)商標登録査定・設定登録S
(6)商標登録無効審判
(7)登録異議の申立て
特許法とほぼ同じなので、違う所だけ暗記。その性質上、新規性不要、出願即公開。

3商標権の効力と制限
(1)商標権の効力
(2)商標権の制限S
(3)商標権の存続期間
どのケースで効力が制限されるか、また存続期間が10年で何回でも更新可能。この2つが出題ポイント。

4その他商標権に関する知識
(1)商標権の効力活用S
(2)その他
(3)特殊な商標制度
団体商標、地域団体商標など、個別論点をまず過去問から押さえる。

3⃣産業財産権の権利侵害に対する手段
①産業財産権の侵害
2実用新案権の侵害
3意匠権の侵害
4商標権の侵害
骨子はいつもの特許法で。どのケースが侵害にあたるかの定義の話。

②産業財産権の侵害に対する対応策
2特許権以外の産業財産権
(1)実用新案権
(2)意匠権
(3)商標権
ここも特許法がまずベース。過去問で問われた範囲の違いを押さえる。

③産業財産権の抵触
相互に抵触した時は、いつもの先願主義で決着。

著作権

Sランク

4⃣産業財産権以外の知的財産権
①著作権法
3著作権
(1)著作者人格権
(2)著作財産権
(3)著作隣接権
一般に「著作権」と言われる権利は、著作者本人のみに属す「人格権」と、譲渡・相続できる「財産権」に分かれる。ここさえ押さえれば、後は権利名を丸暗記し、ついでに隣接権を押さえれば理解は完了。

②不正競争防止法
1不正競争防止法の目的など
2商品等表示
3不正競争行為の類型
(1)周知表示混同惹起行為
(2)著名表示冒用行為
(3)商品形態模倣行為
(4)営業秘密に係る不正行為
(7)誤認惹起行為
スピテキでは、不正競争防止法を、商品等表示を他者の侵害から守る知的財産として括って解説。だが暗記する際は、明日扱う§6の独占禁止法と対比させる方が覚えやすい。そこで今日はテキストをチラ見するだけ。

Aランク

4⃣産業財産権以外の知的財産権
①著作権法
1著作権に関する知識
(1)著作権法の目的
(2)著作物
(3)その他の著作物
著作権を知らない方はまずいないので、テキスト読めば意味はわかる。ひっかけを作問できる箇所も少ないので、まず過去問を解いてINPUT。

2著作者
(1)著作者
(2)著作者と著作権者
(3)法人著作
ここもさらりと流してOK。

4著作権の発生
(1)無方式主義
(2)著作権の登録
著作権は創作と同時に、手続き不要で権利が発生する。だから登録要件や手続きに関する細かい出題はないと知って安心。

5著作権の存続期間
著作権(著作財産権)は、本人の死後50年が原則。ただしいくつか例外があり、時事的なネタも作りやすいので、ここは数字をしっかり暗記。

6著作権の制限
(1)著作財産権の制限
(2)著作者人格権の制限
私的利用や引用など、限定された条件の下で、著作権者の許諾を得ず著作物を使えることがある。実務的に大事。

7著作権の活用
(1)著作権の移転
(2)ライセンス
(3)質権の移転
常識の範囲なので、特に覚えるほどのものはない。

8著作権の権利侵害に対する手段
(1)著作権の侵害
(2)著作権侵害に対する手段
最近の出題は少ないが、権利の侵害と対抗手段はケース問題を作りやすいので、テキストの知識をしっかり見ておく。

②不正競争防止法
3不正競争行為の類型
(5)デジタルコンテンツの技術的制限手段に対する不正行為
(6)ドメイン名に係る不正行為
(8)信用毀損行為
(9)代理人等の商標冒用行為
不正競争行為の類型のうち、重要度が低いもの。こちらは眺めておく程度でOK。

Bランク

②不正競争防止法
4不正競争に対する手段
(1)民事上の手段
(2)刑事上の手段
一般論。まず出ないし、出たら常識で解答。

Cランク

③半導体集積回路の回路配置に関する法律
④種苗法
出ない。

5⃣知的財産権に関するその他の知識
①知的財産権に関する契約
1譲渡とライセンス
2ライセンス契約
3ロイヤリティの実施方法
(1)ランニングロイヤリティ方式
(2)ランプサムペイメント方式
(3)イニシャルペイメント方式
4商品化権
以前はよく問われたかが、最近の出題トレンドからは外れた。答練や問題集で見かけたら念のため解いておく。

②国際条約
この手の条約を丸暗記するとキリがなく、また一度出た問題はしばらくでない。スルーでOK。

7⃣独占禁止法他

Sランク

§6その他経営法務に関する知識
1⃣独占禁止法
①目的
②概要
「経済」で学んだ通り、独占や競争の制限は厚生損失を招く。そのため世界各国それぞれ独占禁止法を定める。日本では戦後すぐの1947年に制定。

④不当な取引制限
1カルテル
カルテルや談合をすれば、競争が回避され確かに価格が高止まり。だから法で規制し、課徴金。

⑤不公正な取引方法
3不当廉売
4再販売価格の拘束
競争相手を排除するような過剰な安売り、はたまた価格を吊り上げるような拘束も禁止。

⑥企業結合規制
合併による巨大化でグローバルに挑む企業と、国内競争の維持を狙う公正取引委員会の綱引きはTVドラマにして良いほど有名。「経済」で既習のHHI指数をここで使う。

3⃣消費者保護法制
②景品表示法
1目的
3不当表示
3番手の景表法は、消費者保護が目的。もともと独禁法の一部が1962年に独立したものだが、2009年に公正取引委員会から内閣府消費者庁に移管。するとなんとなくお互い気まずい雰囲気・・?

不当表示の類型「優良誤認」「有利誤認」は、不当競争防止法と紛らわしいので、タテヨコ表を使って覚えたい。

Aランク

1⃣独占禁止法
③私的独占
独禁法の中では、あまり見かけず目立たない論点。

⑤不公正な取引方法
1共同の取引拒絶
2差別対価
5優越的地位の濫用
不当廉売、再販売価格の拘束に比べると出番が少なく、かつ一般常識で解けるので、一つ下がったAランク。

⑦適用除外
おまけ程度

3⃣消費者保護法制
①消費者基本法
消費者庁の新設が示す通り、消費者保護が政策の流れ。

②景品表示法
2過大な景品類の提供
(1)規制
(2)公正競争協定・規約
4措置命令
景品の最高額と総額の数字を暗記するかは少し悩む。最近の出題傾向を考えれば、①余裕があれば ②7月最直前にやる、程度でOKか。

Bランク

2⃣製造物責任法
①目的
②立証責任
③内容
1製造物
2製造業者
3拡大損害
製造物責任法は、もはや一般常識化したのでBランク。

3⃣消費者保護法制
③消費者契約法
1消費者契約法の制定
2適用範囲
3契約取消の内容
4消費者契約の条項の無効
どう見ても一般常識。

④特定商取引法
最近の出題傾向から、クーリングオフ期間の暗記を問う様な出題は考えづらい。気になる方だけ暗記。

4⃣国際取引
①紛争の解決に関する基礎知識
1紛争解決の方法
2裁判
(1)裁判所の管轄権
(2)国際裁判管轄の合意
3準拠法
(1)国際私法
(2)当事者自治の原則
4仲裁
5調停
この論点は、真面目にやればそこそこのボリューム。スピテキ知識程度でさらりと流す。

②国際契約に関する基礎知識
1国際売買の現実
(1)国際取引のルール
(2)インコタームズ
(3)ウィーン売買条約
(4)英文契約用語
英文契約問題は、年による難易度がバラつき、一概に対策しにくい。スピテキの英単語、また過去問を解く程度。2マーク10点と思うと恐ろしいが、対策しても効果は薄い。

今日のまとめ(オマケ付き)

不正競争防止法⇔独占禁止法⇔景品表示法の違いをまとめ

不正競争防止法独占禁止法景品表示法
1934年(旧法)1947年1962年
真似しちゃダメ邪魔しちゃダメ嘘・やりすぎはダメ
経産省公正取引委員会内閣府・消費者庁
不正競争の防止
国際約束
取引制限
不公正な取引の規制
過大景品、
不当表示の規制
商品等表示他、
計9類型
カルテル、不当廉売
企業結合規制
過大景品、
不当表示
民事)差止、損害賠償等排除措置
課徴金納付
措置命令
課徴金納付
刑事)刑事罰あり 刑事罰あり
(取引制限のみ)
周知表示混同惹起
著名表示冒用
商品形態模倣
☆誤認惹起
差別対価
不当廉売
優良誤認
有利誤認

この3つの法律は、競争を促進したり、消費者を保護したり。狙いは重なるけど、監督官庁や制定経緯が違うため、使う用語が微妙に異なります。上表は当サイトが自作した「比較まとめ表」ですが、診断士「法務」で排除措置⇔措置命令の違いなんて聞かれません。

まとめ表を作って満足するより、過去問使って重要知識の穴を埋める方が先。ここに気づくと、非効率なデタラメ暗記を減らせます。

わかりやすさがマスト、具体的ならベスト
ワンクリックで国語力UPの実感を↓

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

-E法務

Copyright© 200%抜け駆けスタイル 診断士試験 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.