【法務】スピテキ斜め読み#1 民法

E法務

過去問5年分の法則。

過去問5年分の法則とは

資格試験の過去問題集は、一般に過去5年分を収録する。また法律系科目では法律が改訂されることがあり、古い過去問には手を出しづらい。すると、

  • 古い過去問を知っている方だけが有利にならないよう、
  • 出題側は皆が知る過去5年以内の出題内容をベースとするほか、
  • ここ2~3年未出題の重要知識は、今年出しておきたいのが作問心理。

当試験において、特に出題領域ごとのマーク数を堅持するのが、「財務」「経済」。その逆で、特定論点を数マーク固め打ちで出題し、数年単位でローテさせる傾向が強いのが「法務」。過去5年の領域別配点でチェック。

  • §5知的財産は、毎年30~40点の安定出題。
  • §1民法+§2会社法で50点弱だが、ここ3年は安定しない。
  • H27の「その他」増加は、独占禁止法の集中出題。

すると鵜呑みは危険だが、大手受験校はたぶんこう教える。

  • 優先① §5知的財産権の頻出論点をまず確実に暗記。
  • 優先② ここ3年配点が減った§2会社法は、H24~25出題範囲まで確実暗記。
  • 優先③ 2017年の民法出題は減るが、過去問の範囲で極力「理解」しておく。

「法務」は「同じ論点は出ても、同じ問題は出ない」特徴があり、過去問の答えを覚える学習では通用しない。でも合格仮説をこんな感じに絞りこむと、

§1民法は、テキスト暗記より過去問を解き、そこから覚える。

と割り切ることができる。すると、「マーク試験はまず2択に絞れば、うろ覚えでもそこそこ当たる」と覚悟が決まり、肩の力が抜け、ポチッと押して早速スピテキ斜め読みをしたくなる。

スピテキ論点S~Cランク表

こちらのPDFを参照ください(無料)

スピテキ斜め読み

ここまで150行以上のリストを挙げておいてアレだけど、§1民法は、テキスト斜め読みより、音声講義の倍速視聴が最良。
「法務」は暗記科目ながら、当試験はマークシートであり、「13種類の典型契約の名称を挙げ、その特徴を述べよ」なんて問題は絶対出ない。従い音声でふんわり聞いて、ふんわりイメージすれば良く、目を三角にして暗記するのは、§2会社法、§5知的財産でやれば十分。

従い、法律学として重要な知識も、当試験上の重要性はCばかり。Bになると一応覚えておきたい知識、ではAは? と疑問を浮かべて読み進む。

Sランク

Sランクとは、理解を問われる最重要論点。
「法務」で同じ問題は出ないので、捻りに備えて応用自在に。

該当なし

Aランク

Aランクとは、忘れては解けない重要論点。
理解までせずとも、まず最初に確実暗記。

2⃣債権・契約
⑤契約の不履行
1債務不履行
(1)履行遅延
(2)履行不能

今の世の中、契約社会。なぜ契約社会かと問われ、
・規模や範囲の経済、また学習曲線の点から分業が有利で、
・自分一人で全てやるより、他人に任せる方が良いことも多い。
・はたまた比較生産費説の立場から、貿易を選択すべし。
そうスラスラ説明できることが診断士の魅力のひとつ。しかし契約が全て順調に履行など聞いたことがなく、
・仕事を頼んだ相手が最後までやれない/やらない。
・出来上がってみたものの、最初の話と出来栄えが違う。
・・なんてことが普通に起きることが、「法務」の世界での定番シーン。その類型として、債務不履行をまず押さえる。

4債権者代位権および詐害行為取消権
契約の不履行に対し、法律は相手方の救済策を何段階かに分けて用意。ぐずぐず渋る相手の代わりに、自ら手をくだす 。はたまた最初から騙す目的なら取り消させる。ここは頻出なので、過去問に学び、社会正義を実現すべし。

⑥損害賠償責任
1債務不履行による損害賠償責任
2瑕疵担保責任
契約を履行させることがベストながら、民法は損害賠償での救済も用意済。なお瑕疵担保責任とは、「立派な宮殿を作ります!」と大工がいうから頼んだら、出来上りが欠陥住宅だったりすること。そんな奴に作り直させる位なら、損害賠償して別の大工に頼めばOK。

⑦不法行為
1不法行為の成立要件
2債務不履行と不法行為
3特殊の不法行為
(1)使用者責任
(2)共同不法行為
契約ではないけど、わき見運転をして人を撥ねたら不法行為で賠償責任。従業員が事故を起こしたら、支払能力が高そうな会社に請求できることが使用者責任。スピテキP.35、37の表をまとめ、

瑕疵担保 (出来栄えがダメダメ)
債務不履行 (出来あがりそうにない)
不法行為 (何か余計なコトをやらかした)

この3つの成立要件と時効の差の違いが説明できれば、診断士の「民法」はほぼ免許皆伝。

Bランク

Bランクとは、出題頻度が下がる派生論点。
なぜ出題されるか、S・Aランクとの関連性も考慮。

1⃣民法に関する基礎知識
4意思能力と行為能力
(1)意思能力
(2)行為能力
5意思表示
(1)意思の不存在
(2)瑕疵ある意思表示
6意思表示の効力発生時期
Aランク債務不履行の議論をするには、契約が成立することが先。民法基礎知識は当試験では重要性が低いCランクだが、出題可能性があるものはやや厚遇してBランク。

④代理
1法定代理と任意代理
(1)法定代理
(2)任意代理
2無権代理
3表見代理
法律の世界では、頼んでもいないのに、勝手に誰かが他人の名義で契約を結んでしまうことがよくある。それが「代理」論点で、その場合、誰に泣きを見てもらうかを決める論点。

③契約の種類
1契約の分類
(1)典型契約と非典型契約
(2)双務契約と片務契約
(3)有償契約と無償契約
(4)要物契約と諾成契約
(5)要式契約と不要式契約
基本用語の紹介。暗記不要。

2典型契約
(1)財産の移転を目的とする契約
(2)財産の利用を目的とする契約
(3)役務や労働力の利用を目的とする契約
(4)その他の契約
3典型契約のまとめ
基本用語の紹介。暗記不要。

4典型契約以外の契約
(1)ファイナンスリース契約
(2)フランチャイズ契約
ファイナンスリースは商業簿記の、フランチャイズ契約は「経営」マーケでの頻出論点。このような科目またぎの知識は大事。

④契約の履行
1債権・債務の消滅
(1)弁済
(2)代物弁済
(3)相殺
(4)免除
2保証
(1)保証契約
(2)連帯保証
(3)保証契約の要式性
契約相手が頼りない時は、保証人を立ててもらう。一般常識として知っておきたいのが保証の論点。

2強制履行
(1)直接強制
(2)代替執行
(3)間接強制
3契約解除
相手方の救済手段として、強制履行、はたまた契約解除が認められる場合もある。

Cランク

Cランクとは、5年に一度出るかどうかも怪しいが、
営業都合上テキストに収録された論点。後回し。

※当記事におけるCランクは少々意味が異なり、診断士で出題される債権・物権・相続を問う前提となる基礎知識(←試験では直接問われない)。

序論
①法律の分類
1成文法と不文法
2一般法と特別法
3強行法規と任意法規
4公法と私法
5民事法と刑事法
6実体法と手続法
7英米法と大陸法
法律学を学ぶにあたり、2つを対比させた基本概念の話。読み物程度で原則試験に出ない。英米法⇔大陸法の違いは一般常識として聞かれるので、成文法の日本と違い、英米は判例法中心、と丸暗記で対応。

1⃣民法に関する基礎知識
①民法の原則
1近代私法の基本原則
(1)所有権絶対の原則
(2)契約自由の原則
(3)過失責任の原則
2民法の構造
中学校の社会科で学ぶ程度の一般常識

②法律行為
1法律行為の分類
2法律行為の種類
(1)契約
(2)単独行為
(3)合同行為
(4)要式行為・不要式行為
(5)債権行為・物権行為
一般常識。試験に問われ、間違えた時に覚え直す。

③権利と効力
1権利能力
2私権
(1)内容による分類
(2)作用による分類
3私権の制限
(1)公共の福祉の原則
(2)信義誠実の原則
(3)権利の濫用の禁止
以下同文

⑤条件・制限
1条件
2期限
(1)期限
(2)確定期限と不確定期限
(3)期限の利益
⑥時効
⑦期間の計算
以下同文

2⃣債権・契約
①債権に関する基礎知識
1債権の発生原因
2債権の種類
(1)特定物債権
(2)種類債権
(3)金銭債権
(4)利息債権
(5)選択債権
債権があると、相手に何かやってもらうことができる。どんなことができるか。

②契約に関する基礎知識
1契約自由の原則
(1)締結の自由
(2)相手方選択の自由
(3)内容決定の自由
(4)方式の自由
契約の特徴をさらりと。

2契約の効力が発生するための要件
(1)契約の成立要件
(2)契約の有効要件
(3)効果帰属要件
(4)効力発生要件
上級の試験では、契約について争うとき「そもそも契約が成立してなくね?」で話が落着することがある。当試験ではそこまで問われないので読み物程度。

3⃣物権
①物権に関する基礎知識
1物権の意味
(1)直接的
(2)排他的
債権=人に何かやってもらうの反対が、物権=それはオレのもの。試験上、実務上では担保を取って安心していたら、他にも担保権者が続々現れ、「これはオレの物!」と言い争いになることが定番。

2物権の客体
3物の種類
(1)特定物と不特定物
(2)動産と不動産
不動産といえば、差し押さえらることが定番。

4物権法定主義
5物権の変動
(1)物権変動
(2)発生時期
法律上、それが自分の物であると主張するには、登記や占有が条件になる。この辺りの言い争いも興味深いが、当試験ではスルー。

6物権の効力
(1)優先的効力
(2)物権的請求権
言い争いになった時の勝ち負けルール。興味があれば参考に。

②物権の種類
1所有権
2占有権
3制限物権のうち用益物権
ここまで、参考程度の読み物。

4制限物権のうち担保物件
(1)法定担保物件
(2)約定担保物件
自分の債務のために何かを差し出すのが担保。大事なのでたまに聞かれる。

5物上保証と物上代位
他人の債務のために何かを差し出すのが保証。詳しくは問われない。

5⃣商行為
①商行為とは
②商事売買の特色
1買主の検査・通知義務
商行為においては、安全公平な取引を目指しいろいろな取り決めがある。深くはやらないので参考程度。

今日は斜め読みの本領発揮。一から覚えようと気が遠くなりそうな民法が、試験に出そうな所から斜め読みすると、

無理に覚えず、会話がわかればいいんだよ。
覚えたい時は、テストで間違えた所を覚えてね。
試験に出るのは、債務不履行が起きた後だよ。

と語りかけてくる気がするから不思議。「法務」暗記の本領発揮は、次の§2会社法以降にとっておく。民法は暗記ではない。そう教えてくれる良質な講師に読み手各位が巡りあえることを願って。

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