おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

K事例Ⅳ

【会計男子10人に訊く】イケカコはやめとけ

会計系眼鏡男子の時代がやってきた

画像:Nくんと私の散歩道

一昔、二昔前の「システム部」「経理部」といえば、ひょろりノッポなお兄さんかチビハゲデブの巣窟だったり。ところが時流が変わると、一躍最先端のデジタルを使いこなし、事業展開やM&Aの正否をロジカルに占う花形部署に。

そこで診断士×会計男子Wライセンスの力を世に示そう
受験同期コミュニティに呼び掛けたら、10人以上が集まりました
【受験同期コミュニティ・会計分科会】
・2019年「2次」を受験した方(合格前後問わず)
・会計士・税理士科目合格・簿記1級以上の方
・または企業の経理・財務実務に携わり簿記2級以上の方
・眼鏡男子歓迎

イケカコはやめとけ【会計男子10人に訊く】

【同期コミュニティで出た疑問】
今年の「2次」は不合格。2020年に向け、イケカコをやると良いでしょうか?

ほう、これは自己紹介がてら会計男子の力を示すチャンスだ。さっそく「イケカコの要否」を尋ねると、即答で10人分の意見が集まりました。

〇はい×いいえ
質問①イケカコを買ったか9-1
質問②最後まで解いたか2-8
質問③繰り返し解いたか118
質問④「Ⅳ」対策に有効か0100

会計男子の①9割がイケカコを買うけど、②計算問題を解いたのは2人だけで、③繰り返し解く物好きは1人だけ。

④「Ⅳ」対策に有効か?の答えは全員一致で「△どちらでもない」。さすが会計ルールで動くプロは、答えをピタリ一致させてきやがるっ。

一般的にはデメリットもしやるならここがメリット
①計算問題が煩雑で悪問
②解説が不親切
③時間が勿体ない
④イケカコより他の良い方法がある
⑤イケカコと同じ問題は「Ⅳ」に出ない
①電卓を叩く計算体力がつく
②暇潰しで勉強した気になる
③会計人の考え方(ロジカル)が分かる
④意思決定会計の論点を一通りカバー

ついでに、会計男子から受験者への「イケカコお勧め度」を、1~5の5段階評価で訊いてみた。

多年度生用ヒマつぶし:イケカコ
多年度生用ヒマつぶし:イケカコ

約20年前(2001年出版) の本と思えないほど、的確で簡潔なテキスト部分には高い評価が。その反面、ヤル気も愛想もない不正確な解答解説をうっかり信じると、「Ⅳ」対策を一年たっぷり楽しめます。

おススメ度「4」:そこそこ~「5」ぜひ勧める

  • 該当者なし

おススメ度「3」:ふつう

  • 言われるほど悪くはないと思いました。ただ、二次の学習期間の短いストレート受験生はプライオリティを下げざるを得ないと思います。さらに、もし僕がアドバイス求められたら、これよりも、TACのスッキリ簿記1級の方をお勧めすると思います。

おススメ度「2」:あまり勧めない

  • 計算問題は悪問も多いうえ、解説が不親切。仕事で数字を扱う方は良いが、受験目的なら他に良書があります。
  • 買いましたがほとんど解いてません。やはり解説が薄いのがネックでしょうか。簿記1級のテキストで診断士に関係ある箇所を解いた方が力は付く気がします。
  • 解説がやさしくないと感じました。なぜこの解説?がわからずに調べ回るくらいなら、別書を使うか、他の勉強に充てた方がよいように感じ、今は書棚で眠っています。会計系資格を勉強するときに使う、かもしれません。
  • とりあえず購入し、二次試験に関係ありそうなところだけを解き、その他はざっと眺めました。意思決定会計に必要そうな知識を知れたのはよかったですが、診断士試験に特化するのであれば、他の選択肢があると思います。
  • イケカコ購入し問題を見て解説を読む事をほんの少しやってみました。自分が事例Ⅳ対策にかけられる時間を考えその効果を考え断念しました。
  • グロービスのファイナンスの講座を受講していたので、イケカコでの対策はしていません。というか、事例Ⅳの対策としてイケカコのような古い書籍(しかも診断士向けでない)が筆頭候補という現状がおかしいですよね。

おススメ度「1」:お勧めしない

  • ①難易度が高い、②説明が簡素、③時間がない、ため、ほとんど手をつけませんでした。時間があり余るようならトライしてもいいかもしれません。
  • 無駄に桁数多いので繰り返しには不向きです。解説も大学講義やゼミ用の口頭解説が前提の感が否めないので、今後は作問者集団の思考や立脚する学説を知ることくらいの実用性かと。平成21年の営業レバレッジや平成25年の品質原価計算のようなびっくり、イケカコ解かないと出来ないような問題は、もう出ないと思います。

イケカコをやるやらないは自己責任。でも会計理論をロジカルに学び、日々デジタルに仕事を進める会計男子には、あの端数だらけの計算問題はクソ以下だな。

今日のまとめ

会計男子に訊くと、イケカコを「解く」ことは10人全員が否定的
ではなぜあの20年前の古書が、亡霊のように診断士受験ギョーカイを彷徨うのか?
【今日の都市伝説】
イケカコの亡霊とは、某国語スクールによる「引き寄せ」だった
多年度ベテ系スクールの指導方針は、「合格するまであきらめさせない」。自校の生徒には小難しく教えてヒマ潰し、逆に他校や独学者にはウンウン悩ませ時間を奪うことが、彼らの支配戦略だった。

うはっ、おっかねえ。でもあながち間違いでも無さげな所が堪らねぇ。

そうだよ。だから会計男子10人は口を揃えて全員こう言う。「あんなの時間のムダだからやめとけ」。え、なぜムダかって? だってイケカコの解き方をいくら覚えても、今の「事例Ⅳ」では、イケカコと同じ問題は出ないからです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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