J事例Ⅲ

【解析⑥:出題されなくなったQCD】ベテがスベって初学が受かる。後入先出LIFOのヒミツ

FIFO(ファイフォ、Firsi-in, First-out)とは先入先出、LIFO(ライフォ、Late-in, First-out)とは後入先出しのコトな。英語で覚える方がわかりやすいだろ?

某サークルの合格自慢セミナーで、大御所先輩が「試験傾向は変わりません!」と絶叫。これホント?

真っ赤なウソか、時代錯誤です。理由は①過去問の答えを覚えるふぞ+ベテを狙い撃つべく、②試験傾向は変化し、③採点基準が年々進化するため。

そして、ノウハウを大量に抱えたベテより、後から入ってきた初学者の方があっさり受かりやすい。その説明にはLIFO(後入先出)がピッタリです。

※LIFO(後入先出)は、米国会計基準を除きほぼ全廃なので、学習不要。

ベテがスベって初学が受かる。後入先出LIFOのヒミツ【解析⑥:出題されなくなったQCD】

試験合格が目的化し、皿回しした薄っぺらい知識で目を皿にしてノウハウ集めに必死なふぞ+ベテ。彼らを見掛けたら、そぅっと声をかけてあげます。

試験傾向は変化し、採点基準は年々進化する。古いノウハウをクソ沢山抱えるほど、試験合格は遠くなる。

そして今日は、作問係=木内先生に交代以来、全く出題されなくなった古い方のQCD論点。そこを念のために押えておきます。

H28第3問H26第2問H28第2問H24第4問
C 社では、クレームを削減する改善活動を計画している。このクレーム改善活動を最も効果的に実施するために、C 社の切削工程で問題視されている加工不良率の増加について、その改善を図るために現在 C 社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。C 社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、Y 社との新規取引以外で、
着目するクレーム内容、それを解決するための具体的対応策を 120 字以内で述べよ。必要な具体的対応策を 100 字以内で述べよ。生産管理面での対応策を 160 字以内で述べよ。C 社にとって実現性の高い提案を 140 字以内で述べよ。
3Q品質管理3Q品質管理3C品質管理3C品質管理
助言期待効果助言助言
100字20点100字20点160字30点140字30点
CCCC
C社の生産現場の課題を把握し、クレームを削減する改善活動を最も効果的に実施する方法として、着目するクレーム内容とその解決策を提案する能力を問う問題である。C社の切削工程の作業方法や設備メンテナンス方法の課題を把握し、問題視されている加工不良率を解決する能力を問う問題である。C社が収益改善を図るために必要な生産管理面での対応策を提案する能力を問う問題である。受注量の減少傾向、製品単価の引き下げ要求がある食肉製品製造業のC社にとって、収益性を高めるための方法を分析する能力提案する能力を問う問題である。

H28~の木内4部作では事業戦略系+生産管理(計画+統制)にシフトし、それ以前頻出のQCD出題は激減しました。

H27第1問
(設問3)
H25第2問
(設問3)
自動車部品の受注獲得には、自動車業界で要求される短納期に対応する必要がある。
(設問2)
技術部内の業務効率化を図るために
そのためにはどのような改善策が必要なのか、100 字以内で述べよ。必要な具体的改善内容を 120 字以内で述べよ。
3D納期管理3D納期管理
助言助言
100字15点120字25点
CC
短納期を要求される自動車部品生産への新規参入の検討を行っているC社の生産体制に関する課題を把握し、その改善策を提案する能力を問う問題である。C社の技術部内での課題を把握し、顧客問い合わせに対する迅速化と短納期化を目的に業務効率化を図るための改善方法を分析提案する能力を問う問題である。

QCDの形では出なくなったが、なんらかのカイゼンがマスト。ここは「1次」知識を軽く使って、まず提案した「フリ」な。

今日のまとめ

【今日の都市伝説】
呼ばれてないのに出てくる、大御所系のサークル先輩。あれは全部同友館の勧誘だ。
<教えよう! これが同友館先輩だ>
・基本は企業内診断士
・実際の企業診断はせず、助成金も苦手
・特技は同友館記事の執筆を、たらい回すこと
・なぜかマスターコースにしつこく勧誘

そうだぞ。合格自慢セミナーに出るのも良いが、アンケートには、「大御所先輩は要りません」ときちんと書いとけ。

大御所先輩に出来るのは、同友館ステマが関の山。好きなコトをやっておカネを稼ぐパラワーク時代には、働かないおじさん要らない子です。

そう。「試験傾向が変わらない」など真っ赤なウソで、そんな訳がない。それは受験技術が一巡し、猫やベテでもノウハウをブログに書く時代では、「事例Ⅲ」=QCDなんて勘違いした瞬間にOUTっ! その理由は古い受験技術を撃ち落とすべく、採点基準すら自在に変えて来るからです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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