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【財務過去問第8章】簿記出題は年2マーク(2/25=8.0%)

複式簿記の始まりは14世紀のヴェネツィア商人。

画像:YouTube

今日のスピテキ第8章「BS・PL作成プロセス」の分厚さにウホッ(86/385頁=22.3%)、本試験出題マーク数の少なさにウヒャッ(2/25マーク=8.0%)としたはず。それは、

診断士は財務諸表を上から眺める。
簿記は財務諸表を下から作る。

もちろん財務諸表を眺めるには、その作り方に詳しい方が良いけれど、600年の歴史はダテじゃなく、簿記合格には3級で60h、2級で200hがほぼマスト。そこで7科目+4事例を年1,000hで合格させる当試験では、「簿記を使わず解ける」様に作問するのが出題者の腕です。

そこで分厚いテキストのどこから出題? 過去問を読んで行きますが、注意点が一つ。簿記初学の方が問題を解く時は、必ず問題集の頭から論点順に。つまみ食いで解くと断片的な知識になり後で始末に負えません。だから「解かずに」読むんです。

【財務過去問第8章】簿記論点からの出題は年2マーク(2/25=8.0%)

1⃣期中取引

H28第2問 売上3兄弟 Bランク

売上の値引・割引・割戻。この売上3兄弟はごっちゃにしやすく、良く問われる論点です。

売上控除とならない項目として最も適切なものはどれか。
×ア 売上値引
×イ 売上戻り
〇ウ 売上割引
×エ 売上割戻

正解は〇ウ一択ですが、なぜそうなのか。その理由はテキストに書いてありますが、今はそれを覚えるタイミングではなく、そうする決まりだから。さっさと次へ。

H30第2問 減価償却+固定資産売却損

減価償却は「Ⅳ」で使うので、残念ながら覚える。でもこのルールを知っておくとビジネスに有利。

20X1 年 1 月 1 日に購入した建物(取得原価 800,000 千円、耐用年数 20 年、残存価額ゼロ)を 20X2 年 6 月 30 日に 725,000 千円で売却した。ただし、決算日は 12月 31 日(年 1 回)であり、定額法により減価償却している。売却にあたり計上される固定資産売却損益の金額として、最も適切なものはどれか。
×ア 固定資産売却益:  5,000 千円
〇イ 固定資産売却損:15,000 千円
×ウ 固定資産売却損:35,000 千円
×エ 固定資産売却損:75,000 千円

正解は〇イ一択ですが、それもそうする決まりだから。さっさと計算練習し、そんな解説をネットに期待してはいけません。次。

2⃣決算整理

H28第1問 売上原価 Aランク

「Ⅳ」に出ない簿記論点は、初学の方はスルー。逆に2年目以降で時間があれば一度はしっかりと。

6月の A 商品に関する仕入および売上は以下のとおりである。先入先出法を採用しているとき、6月の売上原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 2,950 円
×イ 8,650 円
〇ウ 9,600 円
×エ 15,000 円

いかにも簿記らしい計算問題ですが、簿記では「必ず正しい解法」が教えられ、全員それに従い以下のようなボックス図を描いて解きます。「Ⅳ」に出ないので、簿記のそんな所が嫌いな方はスルーでOK。

H27第1問 売上原価 Bランク

「Ⅳ」に出ない簿記論点は、初学の方はスルー。以下同文。

以下の資料に基づいて、今期の売上原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資 料】
期首商品棚卸高 120,000 円
当期商品純仕入高 650,000 円
期末帳簿棚卸数量 1,300 個(原価@100 円)
期末実地棚卸数量 1,000 個
棚卸減耗損は売上原価とする。
×ア 610,000 円
×イ 640,000 円
〇ウ 670,000 円
×エ 700,000 

タナオロシゲンモウゾン? 当問も簿記らしくスッとBOXを描いてパッと解けますが、棚卸減耗損は「Ⅳ」に出ません。この先経理の道に進む予定がある方以外はスルーでOK。

H29第1問 棚卸減耗費 Bランク

簿記は原則スルーでOK。でも5年で2回出た所は、時間があれば念のため。

次の期末商品に関する資料に基づいて、棚卸減耗費と商品評価損の金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:500 円
×イ 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:600 円
〇ウ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:500 円
×エ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:600 円

あれ、減耗費はスルーでは?ただ5年以内に2回出すのは「試験委員が大事」と思うサインなので、時間の余裕があれば理解します。
しかし当問はさらに「ショウヒンヒョウカゾン」? 正答率がBなのは簿記系受験者が確実に当てるためで、残りの方は鉛筆コロコロCランク。やはり簿記は深入り不要です。

3⃣仕訳

H27第5問 Cランク

診断士「財務」で仕訳を問うのは珍しい。これは得点させない嫌がらせ問題。

次の仕訳の取引として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
(借) 仕 入 500,000 (貸) 支払手形 500,000
×ア 現金 500,000 円を約束手形を振り出して借り入れ、この現金で商品 500,000円を仕入れた。
△イ 商品 500,000 円を仕入れ、為替手形を振り出し、得意先の引き受けを得て仕入先に渡した。
〇ウ 商品 500,000 円を仕入れ、代金として自己宛為替手形を振り出した。
×エ 商品 500,000 円を仕入れ、代金は掛けとした。

正解は〇ウですが、△イとの違いが不明な嫌がらせ問題です。それにしてもイマドキ「手形」? 診断士試験を今勉強している方が、今後の一生で現物を見る確率は5%未満でしょう。簿記未習の方がこの手の暗記を始めると確実にドボンするので、さっさと捨てる論点です。

4⃣本支店会計

H27第2問 Cランク

これもイマドキ?なもう一つが本支店会計。ややこしいので捨て論点です。

本支店会計において本店集中計算制度を採用している場合、A 支店から B 支店へ現金 200,000 円を送付したときの B 支店の仕訳として、最も適切なものはどれか。
 ×ア (借)B支店 200,000円  (貸)A支店 200,000円
 ×イ (借)現 金 200,000円  (貸)A支店 200,000円
 ×ウ (借)現 金 200,000円  (貸)B支店 200,000円
 〇エ (借)現 金 200,000円  (貸)本 店 200,000円

本支店会計とは、本店・支店で帳簿をつけ、後日合計していた一昔以上前の名残の論点です。ややこしいので点差をつけたい時の簿記で良く出題されましたが、さすがに時代遅れで出題範囲も減りました。診断士ではもう出ないか、出ても捨てます。

今日のまとめ

勉強は基礎からやりましょう!

違うよ。数字の扱いに自信があれば、簿記の下からコツコツをすっ飛ばし、ファイナンス的に上からスラスラ解いても良い。それが診断士の「財務」「Ⅳ」です。

ところが基礎をすっ飛ばし、クソ難しい「Ⅳ」過去問ばかり解きだすと、「計算練習ばっかしてんじゃねーよ」。この試験の神様は、どうも虫の居所が良くない時がある様です。そこで簿記をどう扱うかの最適解がこう。

時間のない初年度
→ファイナンスを最重視。簿記の基礎はやりたい人がやる。

時間がたっぷりある受験2年目以降
→基礎なくして応用なし。少なくとも周囲に説明できる程度の簿記の理論は身につけて。

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