B財務

イケカコ不要のNPV×タイムテーブル【Ⅳ第3問対策】

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イケカコで
多年度生の
ヒマつぶし

そもそもイケカコ信仰の始まりとは、H25「Ⅳ」第3問「品質原価計算」の出題ミスだった。

イケカコ派→イケカコと同じ問題がいつか出るはず!

ところがH25「Ⅳ」のヘタクソ作問から6年が経ち、受験側の「Ⅳ」対策が出題側にダダ漏れの時代に。イケカコ類題をうっかり「Ⅳ」に出す、ヘタクソ試験委員が居る可能性はゼロでしょう。

参考:イケカコが向いているタイプ
・「Ⅳ」でどうしても60点取りたい
・個別問題の計算力が点差と信じる
・1日1問解かないと不安で仕方ない

しかしイケカコを1日1問コツコツ解いて勉強したつもり。実は解き方を暗記しただけの所を再び狙い撃たれ、今年も59点以下に?

否定派→イケカコと同じ問題はもう出ない。

そこで多年度スタイルと間違えられないよう、NPVは計算パターンと理論のWでガッツリ当てます。

設備投資の経済性計算(構造的意思決定)

H27第15問 時間価値 (1)Dランク (2)Bランク

手計算で解けない意地悪問題。では復習にどう使う?

C 社は、取引先に対して貸付けを行っている。当該貸付金は、以下のようなキャッシュフローをもたらす予定である。現在価値の計算について、下記の設問に答えよ。なお、現行の会計基準との整合性を考慮する必要はない。
① 元本は 100 万円、貸付日は 20X1 年4月 1日、貸付期間は4年である。
② 利息として、20X2 年から 20X5 年までの毎年3月 31 日に6万円が支払われる。
③ 満期日の 20X5 年3月 31 日には元本の 100 万円が返済される。
(設問1)
この貸付金の、貸付日時点の現在価値として最も適切なものはどれか。なお、割引率は6%とする。
×ア 792,000 円
×イ 982,200 円
○ウ 1,000,000 円
×エ 1,240,000 円
当問の意図は、「ファイナンス」に興味を持てるかどうか。これが嫌いな方はサヨウナラ。

(設問1)は本番中には解けません。復習してホントにそうなると確認し、ファイナンスに興味を持てるか。当問の題意はそっちです。

(設問2)は正解○イ一択のサービス問題。

(設問2)
貸付けを行っている取引先の財政状態が悪化し、元本の一部が回収不能となる可能性が高まっていることが確認された。このとき、現在価値の計算は(設問1)と比べてどのように変化するか、最も適切なものを選べ。
×ア 割引率が高くなるため、現在価値は大きくなる。
○イ 割引率が高くなるため、現在価値は小さくなる。
×ウ 割引率が低くなるため、現在価値は大きくなる。
×エ 割引率が低くなるため、現在価値は小さくなる。
H29第15問 税引後CFの予測 Bランク

スクールの教え方は「FCFの公式に代入」。でも「Ⅳ」はそれでは勝てない。

当問は、タイムテーブルを描いて減価償却費20を求め、次に税引後CIFボックスを描いて、正解を決める。
当社は、来年度の期首に新設備を購入しようと検討中である。新設備の購入価額は 100 百万円であり、購入によって毎年(ただし、5年間)の現金支出費用が 30 百万円節約されると期待される。減価償却方法は、耐用年数年、残存価額がゼロの定額法を採用する予定でいる。税率を 40 %とするとき、この投資案の各期の税引後キャッシュフローとして、最も適切なものはどれか。
×ア 12 百万円
×イ 18 百万円
○ウ 26 百万円
×エ 34 百万円

当問はほぼ全員が「FCFの公式」の代入で解きます。

減価償却費=20
営業利益=差額収入30-減償20=10
FCFの公式=(1-t)×営業利益+減価償却費+・・
=0.6×10+20=○ウ26

ところがこのパターンばかりで解くと一連の「CF」がごっちゃになり、多年度まっしぐら。そうでなく、「Ⅳ」の70点には計算パターン(ボックス図)が必要です。

H27第16問 NPV算定 (1)(2)Bランク

計算をしない「ズル」をするほど、理論が伸びる。

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
D 社は、4つの投資案(①〜④)の採否について検討している。同社では、投資案の採否を正味現在価値法(NPV法)に基づいて判断している。いずれの投資案も、経済命数は3年である。
4つの投資案の初期投資額および第 1期末から第3期末に生じるキャッシュフローは、以下の表のとおり予測されている。初期投資は第1 期首に行われる。なお、法人税は存在せず、割引率は8%とする。
(設問1)
投資案②の NPV(空欄 A)および投資案③の NPV(空欄 B)にあてはまる金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、NPV の計算にあたっては、以下の表を用いること。
×ア A:22 百万円 B:30 百万円
×イ A:33 百万円 B:30 百万円
×ウ A:33 百万円 B:46 百万円
×エ A:36 百万円 B:30 百万円
○オ A:36 百万円 B:46 百万円

(設問1)は理論を使い、計算を最小にする工夫を。

A=36百万円
投資案①⇔②を比べると、感覚的にNPVは②>①に。だから計算せず36百万円に。
B=46百万円
これは手計算が必要で80×年金現価係数2.58-160=46。

(設問2)はおまけクイズのサービス問題。

(設問2)
4つの投資案は相互に独立しており、D 社は複数の投資案を採択することが可能である。しかし、資金の制約があり、初期投資額の上限は 380 百万円である。このとき、採択すべき投資案の組み合わせとして最も適切なものはどれか。なお、D 社は他の投資案を有しておらず、380 百万円のうち初期投資に使用されなかった残額から追加のキャッシュフローは生じない。
×ア 投資案①、投資案②、および投資案③
×イ 投資案①、投資案②、および投資案④
○ウ 投資案②および投資案③
×エ 投資案②および投資案④
×オ 投資案③および投資案④

イケカコで電卓パチパチ計算力UPより、「財務」過去問で計算を手抜きする理論の工夫を。今の「Ⅳ」ではその方がスコアが伸びます。

H30第22問 理論問題 NPVとIRRの比較 (1)Eランク (2)Dランク

今の注目は理論問題。IRRの理論は今後の「Ⅳ」に必ず出る。

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
経済命数がいずれも 2 年で初期投資額Iが同一である 2 つの投資案AとBがある。各投資案の各期のキャッシュフロー R1、R2 が以下のように予測されている。いずれも資本コストは 5 %であり、そのときの内部収益率rと正味現在価値 NPVが以下のように計算されている。
(設問 1 )
投資案Aと投資案Bのどちらを採択するかについて、内部収益率法と正味現在価値法では結論が異なっている。その理由として、最も適切なものはどれか。
×ア 会計的投資利益率の相違
×イ 回収期間法における回収期間の相違
○ウ 再投資における収益率の相違
×エ 割引キャッシュフロー法であるかないかの相違

今後の「Ⅳ」でIRRを出すなら、小問を理論と計算に分けて1問ずつに。IRRの計算は簿記系の方だけ当てるので、「Ⅳ」対策では理論を狙います

(設問 2 )
投資案Aと投資案Bのいずれを採択すべきか。①結論と②その根拠を示す計算方法の組み合わせとして、最も適切なものを選べ。
○ア 
①:投資案A
②:差額投資案A-Bを計算し、その内部収益率または正味現在価値を計算
する。
×イ 
①:投資案A
②:差額投資案A-Bを計算し、その内部収益率を資本コストとして正味現
在価値を計算する。
×ウ 
①:投資案B
②:差額投資案A-Bを計算し、その内部収益率または正味現在価値を計算
する。
×エ 
①:投資案B
②:差額投資案A-Bを計算し、その内部収益率を資本コストとして正味現
在価値を計算する。

試験対策上は、NPV⇔IRRで結論が違うときはNPVを採用する。つまりアイの2択に絞ればOKです。念のため計算で押さえたい方は、こちらの親切なページで。

「Ⅳ」でIRRが出ると点差がつくので、できる範囲で理解します。

社債

H26第5問 償却損益、仕訳 Dランク

社債を解くには簿記と仕訳の知識が要るので、「Ⅳ」で急に出ても皆解けない。よって対策不要です。

償却原価法(参考):いぬぼき
以下の資料に基づいて、社債償還損益の金額を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
平成X3年4月1日に、社債(額面2,000,000円)を額面100円につき98円で買い入れた。この社債は、平成X1年4月1日に額面100円につき95円で発行された社債(額面5,000,000円、年利率4%、利払日は3月末日と9月末日、償還期限5年)の一部である。なお、決算日は3月31日、社債は償却原価法によって適切に処理されている。
×ア 社債償還益20,000円
×イ 社債償還益60,000円
○ウ 社債償還損20,000円
×エ 社債償還損60,000円

当問では①償却原価法(上図参照) ②償還損益の仕訳の、2つの簿記知識が必要に。そんなの追いかけたらキリがないので、計算は捨て。「Ⅳ」で少人数私募債の出題例があるので、興味のある方は知識対策としてどうぞ。

H30第13問 クーポン利息、現価係数Cランク

社債はH26、30と4年に1回出題される「オリンピック論点」。H26と違い、当問は簿記知識なしで解けます。

A社は、額面 100 万円の社債(償還までの期間が 3 年、クーポン・レート 3 %(年1 回払い))を発行しようと考えている。現在、複利最終利回りは 2.0 %と予想される。このとき、A社の社債の価格はおよそいくらと考えられるか。最も適切なもの
を下記の解答群から選べ。なお、複利現価係数と年金現価係数は以下のものを使用すること。
×ア   98 万円
×イ 100 万円
○ウ 103 万円
×エ 105 万円

当問が聞いているのは、①今から1年ごとに3万円をもらい ②3年後に100万円をもらった時のPVはいくら? この読み替え力を鍛えるのが「Ⅳ」の国語スキルです。面倒くさっ。

為替予約

H30第19問 振当処理Cランク

商品を輸入しドル建て買掛金にしたら、あっという間に円安になって大損こいた。そんなケースの損失処理を。

画像:実務家のための法人税塾
以下の一連の取引に対する 3 月 10 日時点の記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、当店では振当処理を採用しており、決算日は 3 月 31 日である。
×ア 買掛金は 6 万円減少する。
×イ 為替差損は 6 万円である。
○ウ 直先差額は △3 万円である。
×エ 直先差額は △6 万円である。

US$10,000の買掛金で、1$=100円→106円の円安になったら、6万円も損して利益が吹っ飛びます。でも診断士の「Ⅳ」に簿記や仕訳は出題しません。計算深入りは避け、オプションとセットの一般常識程度に。

今日のまとめ

ねぇ、イケカコをなぜそう目の敵に? 悪いもの食べてお腹でも壊したの?

いえいえ、イケカコに罪はありません。でも「Ⅳ」の題意上、解き方を覚えて取れるのは60点まで。「社債なんて出る訳ないけど、年金現価係数の使い方は同じだな」。計算パターンを知ってそう見抜くのが、「Ⅳ」70~80点を狙って取る奴らです。

逆に60点のためと割り切れば、イケカコを使った多年度生のヒマつぶしは無駄ではない。当サイトがこき下ろす代わりに、EBA江口先生がこんな助け舟を出してくれました。

イケカコのNPV問題は独学者には有難い基本問題になります。取換投資など基本的な問題もあり、基本の手順を独学で学ぶには良いと思います。
本試験では基本では解けない与件設計となっていますので、去年のCVP問題のどこが難しいかを理解できている方は取り組む一定の価値はあると思います。

ボタンを押して今日もイタダキ↓。
試験の進化は待ったなしです。

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