【EBA合格体験記】事例は事故って当たり前。合否のボーダーはどこで分かれる~H.T様

合格240±20点のだだっぴろいボーダーライン。

開示220~259点に位置する2,250人は全員合格実力を備えるが、合格理由が不明の方もいれば、過去問の答えを重箱の隅まで暗記してもバンバン落とす。

そんな「2次」の現状を数値化するには、正規分布と偏差値で。

偏差値50(220点)←「2次」受験5,000人の平均点
偏差値59(240点)←「2次」合格上位20%1,000人
偏差値68(260点)←「2次」確実合格上位5%250人

数年間入れ挙げて勉強したのに、(突き抜け合格上位250人を除く)750/2,250人の確率1/3のくじ引きに。それは、昨年までと同じ解き方をすると間違える=事故が起きるような初見の作問をするためです。

さらに困ったことに、当試験の出題側は難易度のコントロールなどせず当てずっぼうに作問し、事後の気分次第で採点基準を作る傾向が年々顕著に。

事例Ⅰ:事業⇔組織構造レイヤーの切り分けが至難
事例Ⅱ:使える根拠をやたら増やしてさぁどうぞ
事例Ⅲ:作問が意欲的すぎて周囲を置き去り
事例Ⅳ:計算条件の国語をわざとぼかしてニヤリ

要は事故を起こさせて点差をつける出題をする以上、それを魔法のようにスラスラ解ける○○メソッドなんて、200%存在しません。そこで10月までの時間をふんだんに使える上級生はどう備えるか。今日のH.T様の体験記には、そんな新しい考え方を教わります。ではよろしくお願いします。

【EBA合格体験記】事例は事故って当たり前。合否のボーダーはどこで分かれる~H.T様

1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ

年齢:39歳

当時、会社が買収され経営陣は親会社からの出向組となりました。当社は製造小売業、親会社は製造業のため親会社に小売業のノウハウがない状況でした。そのような状況なので売上・収益とも低迷したままでした。

しかし当社プロパーの管理職は経営の知識がないため、経営陣に意見をすることができない状態でした。同じプロパー社員としてはその状態が悔しくもありました。その時、ちょうど正月の日経新聞の「サラリーマンが取得したい資格?」において、「中小企業診断士」が第1位であったため、よく調べもせず取ろうと思ったのがきっかけです。

2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)

知識は小売業で店長経験が長かったため、「運営管理の店舗・販売管理」は得意でしたが、その他はすべて初見の知識でした。

保有資格は「診断士」とは全く関係のない「調理師」、「全日本スキー連盟1級」のみでした。

「1次」合格は科目免除と3年目再受験の2回。

2014年度 
「運営」「情報」「法務」「中小」の4科目合格。
2015年度 
残りの3科目と「運営」を受験し合格。
2017年度
7科目受験し合格。(合計450点程度)

3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット

後述の通り昼食をとらない食生活だったため、会社の昼休みのうち45分程度を「事例4」にあてることができ、家では一切「事例4」の学習は行わなかった。家での学習は事例1~3に集中することができた。

また出勤日は必ず昼休みに「事例4」の学習を行うことで、多くの受験生が抱く「事例4」に対する苦手意識というものは一切なかった。

4⃣2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方

「1次」3回、「2次」4回の多年度で無事合格。

2015年
(独学) 
51(B) 57(B) 53(B) 50(B)
2016年
(TAC2次本科江口クラス)
44(C) 47(C) 62(A) 52(B)
2017年
(TAC1次2次上級:2次のみ江口クラス)
61(A) 50(B) 54(B) 63(A)

学習時間についてはEBAの講義、演習を含めて950時間程度(2月~10月の約9ヵ月間)。平日は4時間30分を確保できるように努めた。

お昼ご飯をほとんど食べない食生活だったので、昼休みに45分程度の勉強「事例4」+通勤時間に45分程度の勉強(EBAテキストor自作理論ノート)。駅から家までの10分程度の歩き時間は理論を独り言を言いながら歩いていました(笑)。家では平日1日3時間程度の勉強時間を確保し、その分土日はバッファと考えていました。 特にEBAがない日曜日はソフトボールの試合・練習、プロ野球観戦(12回)、競馬観戦(2回)と、あまり参考にならない過ごし方をしていました。

仕事上電車での移動が多いのですが、その時は必ず「テキスト等」を読んでいました (常にカバンの中にはテキスト) 。また大阪等の出張の帰りの新幹線でも、大多数のサラリーマンがビールを飲んでいる中、「演習の復習」などをしていました。

アルコールも大好きですが、飲むのは金・土・日のみにルール化しました。とにかく土日はバッファと考えて平日中心型の学習でした。

5⃣2次筆記合格までの学習法

2月~EBA講義スタート
専ら「テキスト」、「理論ノート(自作)」、「チェックテスト」
4月頃
これまでの学習+先生にこの時期何をやればいいかを聞いて、「過去問」を使用した「設問解釈」+「概要把握」+「与件解釈」を行い対応する1段落のみを使用した「編集」
6月~「基本演習」スタート
これまでの学習+「基本演習」
9月~「予想問題演習」スタート
「予想問題演習」+「模擬試験」中心の学習

また期間を通して、「100字訓練」「チェックテスト」「基本演習(1回転目)」、この3つはマストで行いました。6月の「模擬試験」までは一切書かないカリキュラムでしたが、「100字訓練」を毎日行うことで、手が100字の感覚を勝手に覚えてくれていました。

6⃣学習時・試験当日のエピソード

「事例1」は得意科目としていたが、戦略レイヤーの「集中」の意識が弱く5問中3問事故ってしまった。正直その時点で今年の合格は無理だなと思いました。「事例2」も得意科目でしたが、第1問の「3C分析」は初見の問題、第4問の「夜の活気」の問題は全く分からず、出来たのは4問中2問でした。更に今年の合格は遠のいたと思いました。

お昼休みに江口先生が私の試験会場である東京理科大葛飾キャンパス来たため会いに行くと、「いい顔してるじゃん」と一言。苦笑いするしかありませんでした。ただし劣悪な環境であったEBAの「模試」と比較すると、①隣の受験生とのスペース ②休憩時間 ③トイレの混雑度、すべてにおいて本試験のほうが余裕がありました。

また当日の試験前、各事例終了後に江口先生から送られてくるメールには非常勇気づけられました。ただ試験終了後は、「来年また1次試験から頑張ろう」という気持ちで、隣の隣の席で受験していたEBA受講生の友人と一緒に帰りました。

以下オフレコですが、当日は競馬の菊花賞(G1)でした。事例3と事例4の間の休憩中に教室の外の休憩スペースにてスマホのテレビでレースを観戦しました。逆にそれくらい余裕があったから合格できたのかもしれませんね(笑)

7⃣これから合格を目指す方へのアドバイス

理論の知識は江口先生が講義で教えてくれます。しかしその知識を実戦で使用できるレベルになるには愚直な努力が必要です。
↑ここまではある程度の受講生はクリアできているのかなと思います。

その先にて合否を分けるのは各事例にてOSを切り替えて「適切なマネジメント」が重要になります。このマネジメントは先生を信じて、自分を捨てて行うことが合格への近道です。特に多年度受験生はある程度自分の型を持っているはずです。しかしその経験値は先生の15年以上の講師経験と比較すると足元にも及ばないと思います。

再現答案による分析、試験委員の先生の書物の研究をしている江口先生を信じて自分を捨ててみましょう!!

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試験の進化は待ったなしです。

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