A経済学

【グラフと暗記で解くマクロ】#4労働市場~ここで慌てず鉛筆コロコロ

投稿日:2019年2月13日 更新日:

「経済は理解!」の誤解による悲劇。

診断士の学習量ではLM曲線は理解できない。だからIS-LMはシフト要因(+余裕があれば傾き)の暗記で解きますが、そこでハタと困ったのが「マクロ」の試験委員です。

こいつら、AD-AS以降は全く理解してないぞ!

つまり誰かが吹聴した「経済は理解が大事!」の誤解により、LMこけたら皆コケた。「マクロはひたすら難しいでちゅ」と誤解が広まった。

違うよ。当試験は周囲が出来る所から取る試験。「マクロ」でどこを当てれば良いか、過去問を先に見ておきます。

【グラフと暗記で解くマクロ】#4労働市場~ここで慌てず鉛筆コロコロ

1⃣労働市場

H26第13問(2)労働需要と供給 Dランク

生産関数は、生産量と絡んで「ミクロ」、実質賃金と絡んで「マクロ」で出題される。余計に混乱するので、スルー論点。

下図の形状をした生産関数について下記の設問に答えよ。ただし、ここでの生産に投入される要素は労働のみであり、その投入量はゼロより大きいものとする。
(設問2)
 この図に描かれた生産関数を用いて、縦軸に実質賃金を、横軸に労働量を取り、労働需要曲線を導出する。このとき、労働需要に関する説明として最も適切なものはどれか。
〇ア 企業の利潤最大化行動を前提として導出される労働需要曲線は、右下がりとなる。
×イ 利潤最大化を目指す企業は、生産関数の接線の傾きが生産物価格と一致するように、労働量を決定する。
×ウ 利潤最大化を目指す企業は、労働の限界生産物がゼロとなるところに労働量を決定するため、労働需要曲線は水平になる。
×エ 労働需要が実質賃金の増加関数であることは、古典派の第二公準として知られている。

H26第13問(設問2)は、イウを一旦無視し、アエを単純な労働需要(AD)・労働供給(AS)のグラフで考えると、○アが正で、エは×労働需要→○労働供給のひっかけと分かります。

次にイウの生産関数は、「限界生産費=実質賃金率(W/P)」から考えますが、理解で解くのはまず無理。×を○にだけ直すと、イは×生産物価格→○実質賃金率(W/P)、ウは×労働の限界生産物がゼロ→○限界生産費=実質賃金率(W/P)ですが、本番で解くのは至難でしょう。

参考:H28第6問 効率賃金理論(ミクロ) Dランク

効率賃金理論はミクロの暗記ネタ。賃金と雇用の話になるとマクロの出題。

賃金に関する考え方の1つに効率賃金理論がある。効率賃金理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 企業が支払う効率賃金の下で完全雇用が実現すると主張する。
×イ 均衡賃金に等しい水準の賃金を支払うことが企業の効率的な生産につながると主張する。
〇ウ 均衡賃金を超える水準の賃金を支払うことが生産性を高め、企業の利潤を増やすと主張する。
×エ 均衡賃金を下回る水準の賃金を支払うことが生産性を高め、企業の利潤を増やすと主張する。

当問のイウエは「ミクロ」効率賃金理論の出題で、知っている人だけ○ウを選べる暗記問題です。×アは見当違いのひっかけで、完全雇用が実現するのは古典派の前提「名目賃金が伸縮自在」の場合です。

2⃣AD-AS分析

H30第8問(1)(2) AD-AS曲線 Bランク

AD、AS曲線に関する基本問題。テキスト代わりに暗記でどうぞ。

下図は、総需要曲線(AD)と総供給曲線(AS)を描いている。この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
(設問 1 )
総需要曲線(AD)と総供給曲線(AS)の傾きに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
〇a 物価の上昇に伴う実質貨幣供給の減少は、実質利子率の上昇による実質投資支出の減少を通じて総需要を縮小させる。ここから、AD は右下がりになる。
×b 物価の上昇に伴う実質貨幣供給の増加は、実質利子率の低下による実質投資支出の減少を通じて総需要を縮小させる。ここから、AD は右下がりになる。
〇c 物価の上昇に伴う実質賃金率の低下は、労働需要の増加による生産量の増加を通じて総供給を拡大させる。ここから、AS は右上がりになる。
×d 物価の上昇に伴う実質賃金率の上昇は、労働需要の縮小による生産量の増加を通じて総供給を拡大させる。ここから、AS は右上がりになる。
〇ア aとc
×イ aとd
×ウ bとc
×エ bとd

a⇔b、c⇔dのどちらかが嘘つきです。a⇔bは「物価上昇なら実質利子率上昇」、c⇔dは「物価上昇なら働き手を安く雇えてGDPが増加」と言っていますが、テキストを参照して自分なりの覚え方で。

(設問 2 )
総需要や総供給の変化が実質 GDP に及ぼす影響に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〇ア 原材料価格の上昇は、AS の左方シフトを通じて実質 GDP を縮小させる。
×イ 名目貨幣供給の増加は、AD の左方シフトを通じて実質 GDP を縮小させる。
×ウ 名目賃金率の引き上げは、AD の右方シフトを通じて実質 GDP を拡大させる。
×エ 労働人口の増加は、AS の左方シフトを通じて実質 GDP を拡大させる。

AD曲線、AS曲線のシフト理由を聞く、テキストレベル問題。丸暗記よりも拡張的(右シフト、プラス)⇔緊縮的(左シフト、マイナス)のイメージであっさりと。イは×増加→○減少、ウは×AD→○AS、エは×左方→○右方です

3⃣失業

H26第3問 統計問題 Bランク

「マクロ」の失業を出題したいけど、受験者はそこまで手が回っていないだろう。すると出題側は一般常識クイズでサービスしてくれます。

下図は、アメリカとユーロ圏の消費と失業率の動向について描き出したものである。図中のa〜dに該当する国または地域の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア a:アメリカ b:ユーロ圏 c:アメリカ d:ユーロ圏
〇イ a:アメリカ b:ユーロ圏 c:ユーロ圏 d:アメリカ
×ウ a:ユーロ圏 b:アメリカ c:アメリカ d:ユーロ圏
×エ a:ユーロ圏 b:アメリカ c:ユーロ圏 d:アメリカ

アメリカは好景気が続き、ユーロ圏は停滞。テキストレベル以前に、一般常識で解きます。

H29第1問 統計問題 Bランク

同じく一般常識サービス問題。

下図は、日本、アメリカ、EUの失業率の推移を示している。
 図中のa~cに該当する国・地域の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〇ア a:EU b:アメリカ c:日本
×イ a:EU b:日本 c:アメリカ
×ウ a:アメリカ b:EU c:日本
×エ a:アメリカ b:日本 c:EU
×オ a:日本 b:アメリカ c:EU

日本の失業率は安定的に低い。2008年リーマンで悪化したけど、好景気に支えられ米国の失業率は安定的に回復に。でもこれ「経済学」の問題?

今日のまとめ

ミクロのBはマクロのC。
ミクロのCはマクロのD。

正答率A~Eランクを使い慣れた方なら、正答率がミクロ>マクロであることにすぐ気づく。

ミクロはテキストレベルを理解できるけど、
マクロはテキストレベルの理解も難しい。

だから出題側は止む無く、「失業」論点ではフィリップス曲線でなく、イージー統計問題を出します。そこで「マクロ」合格点には、理解を追わない。この先は暗記と割り切り、理解を問われる難問は鉛筆コロコロ。すると少ないコストでスコアが伸びます。

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