【最新診断士寄稿】多年度生の「1次」保険受験でスキルを磨く~TA様

2019年1月6日

「2次」は受験経験年数に関わらず、全員の合格率が2割目指して落ち着く。つまり高得点答案の書き方が広く知られると、合否に影響するのは経験則やノウハウより、その方の「資質」「スキル」なのではとの見方が広まっています。

そこで今日は【最新診断士寄稿】として、「1次」3回、「2次」2回の受験で突破されたTA様に、「1次保険受験でスキルを磨く」のテーマを説明いただきます。ではTA様、よろしくお願いします。

【最新診断士寄稿】多年度生の「1次」保険受験でスキルを磨く

来年免除の方も、「1次」を再受験してみてはいかがでしょう。

TAと申します。私が1次再受験で学んだことは、こちらの体験記こちらの体験記「5. 2次筆記合格までの学習法」でまとめています。
※ご覧にならなくても読み進められると思います。

1次で必要な知識は、試験案内の「試験科目設置の目的と内容」にあります。

この知識習得を進めるには過去問でのインプット学習が有効だと考えていますが、学習を通じて2次に向けて鍛えられた能力があったと感じました。この能力を鍛えることで、2次を有利に進められるのではないかと考えています。

1⃣まず科目別に整理してみます

科目設置の目的より抜粋

科目 科目設置の目的より抜粋 学習を通じて得られた「知識以外」の能力
1.経済学・経済政策 経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策について、以下の内容を中心に知識を判定する。 ・論理構成力(財/貨幣/労働等の各市場等)
・論点設定力(グラフの縦軸横軸、つまり論点は?)
・論理展開力(利子率と投資の関係、貿易理論、ゲーム理論、予算制約等)
・分析力(グラフ読み取り)
2.財務・会計 企業の財務・会計について、以下の内容を中心に知識を判定する。 ・計算力
・計数管理力
・論理構成力(経営分析等)
3.企業経営理論 経営戦略論、組織論、マーケティング論といった企 業経営に関する知識について、以下の内容を中心に判定する。 ・読解力(わかりづらい日本語を分解し整理する)
・論点設定力(何が問われているか、何をひっかけようとしているか把握する)
・論理構成力(各種フレームワーク)
・論理展開力(各種フレームワーク)
・人間力(人的資源管理で問われる他人との協働・協調の際の考え方、労働法規関連で社会一般の感覚、感性を養う)
4.運営管理 生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーショ ンの管理に関する全般的な知識について、以下の内容を中心に判定する。 ・計算力
・論理構成力(各種計画、MRP/BOM等管理)
・計数管理力(GMROI等)
・分析力(QC他グラフ読み取り、工程/作業分析)
・IT活用力
5.経営法務 企業の経営に関する法務について、以下の内容を中心に基本的な知識を判定する。 ・読解力(わかりづらい日本語を分解し、整理する)
・論点設定力(何が問われているか、何をひっかけようとしているか把握する)
・論理展開力
・人間力(各種法律で社会一般の感覚、感性を養う)
6.経営情報システム 経営情報システム全般について、以下の内容を中心に基礎 的な知識を判定する。 ・IT活用力
・論理展開力(データベース関連)
・論理構成力(システム信頼性、経済性)
7.中小企業経営・中小企業政策 中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。 ・分析力(グラフ読み取り)

縦だとわかりづらいので、横に並べ替え、2次に必要な能力に分類します。

これらの整理、分類から、こう考えることができます。

  • 2次で必要になる能力は、1次で鍛えられる(内容によっては普段の仕事や勉強でも)
  • 異なる科目でも同じ能力が鍛えられる(「企業経営」と「経営法務」、「財務・会計」と「運営管理」、等)
  • 文章を「読む」力は、「企業経営」と「経営法務」が有効
  • 図表を「読む」「考える」力は、「経済」「企業経営」「中小」が有効
  • 論理的に「考える」力は、「経済」「企業経営」が特に有効
  • 「書く」力は、計算以外は鍛えられない(他で鍛えるしかない)
  • と考えています。

なお、能力の中で一際異色でふわっとした「人間力」は、個人的にとても重要だと思っています。社会一般がどういう感覚を持っていて、どう判断するのかを知り、自分をこれに寄せていくことは、高い対人能力が求められる診断士の根幹になるのではないかと思います。(2次の「考える」「書く」の土台になるものでもあると感じています)

まとめ:「能力」ベースで自分を鍛える

試験ブログの記事に良くあるように、勉強の進め方としては、 以下の流れが理想だと思います。

  1. まずゴールを見る(過去問を読む、など)
  2. 過去問でインプット⇔アウトプット
  3. 答練や模試で現状把握、一定水準を確保
  4. ペースを保ちつつゴール

このとき、多年度生はすでに①を過去問どころか本番も経験しており、②、③も一定水準を確保しているため有利なはずです。多年度生が1次を再受験することで知識を確かなものにするだけでなく、「能力」を意識すればさらに有利になるのではないかと思います。

「能力」ベースで自分を鍛えれば、過去問と類似したケースに引っ張られて「毛筆のお礼状」や「直通バス」と書いてしまうことも少なくなると思いますし、「傾向の変化」に惑わされることもなくなるのではないでしょうか。

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その爽やかさが進化の手応え。

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