そういえば、「2次」はくじ引き。
「2次」の基本設計は、確率20%のくじ引き。だから原則全員に合格チャンスがある。でも「2次」=くじ引きなんて書くのは当サイト位。それでも正面切って文句がつかない根拠は、
諦観 goo辞書
- 本質をはっきりと見きわめること。諦視。
- あきらめ、悟って超然とすること。「諦観の境地」
諦観: 何かを「あきらめる」ことで見える「本質」がある。語源をたどると、あきらめる=あきらかにみる(諦観)。つまり何か悪い状態が起きる前提に立つと、その原因の本質を探り、手を打つことができる。 |
ではさて、スト合格者の一部は何に気づき、あきらめたのか。
診断士「2次」が、国語の読み書き競争である限り、全員の答えが「おそろい」化し、答案自体では差がつかない。
では「他人より良い答案を書く」ことをあきらめると、どんな本質が見えるか? それが「80分の制限時間内で間違った回答だけは避ける」答案の安定性・再現性での勝負です。
1⃣出題が難化・変化し、全員合格チャンスがある試験
みんながAと思えば答えはB? Bと思えば答えはA?
・この試験は受験者の8割を落とすための試験だぞ。 ・だから周囲が書く答えの反対が正解に違いない。 ・オヤ、この隠し根拠は周囲はきっと気づかない。 ・これでボクだけ高得点、ヒャッハー! |
うん、残念。この手の「深読み」「裏読み」が正解になることはまずない。それが「2次」本試験です。そうでなく、
みんながAと思う時は自分もA。
自分が優れている、エライと答案で誇示する奴は落とす。だから「素直に答える」のですね。
最近どの答案も似たり寄ったり。点差がつかないぞ。
受験側が過去問を研究するなら、出題側も市販参考書など受験側の手口を研究するのは当然ですよね?すると「受験テクニックに長けた」方ばかり合格しないよう、出題を次のA→Bに変えてきます。
A:受験者の8割を落とす出題
B:合格実力者の8割を落とす出題
平均的な合格実力者(合格ボリュームゾーン)を8割落とすため、トラップを用意。すると実際の合格者が以下3つにバラけます。
- 頭一つ抜けた実力者 (合格率50%)
→トラップを見抜いて避ける - 平均的な合格実力者 (合格率20%)
→トラップで四苦八苦 - たまたまラッキー (合格率5%)
→トラップに気づかない。
受験技術が高度化するほど、トラップ技術も発展し合格者像がバラける。出題側がそう考えると、逆に誰でも合格できるメリットが出てきます。
では、トラップの具体例を見ておきましょう。
2⃣パターン崩しの変化球。採点基準もこう変化。
トラップの傾向:高得点を狙う奴から落とす。
そうか。全5問を完答しよう。計算結果を当てよう。つい高得点を狙う所にトラップを仕掛けるのか。
「過去問や事例演習が上手」になってしまうと、つい全問正解を狙いたくなるもの。ところが出題側はそんな方には出来れば受かって欲しくない。そして、採点基準もA→Bに移り変わるのでしょう。
A:課題の発見や助言。つまり本来あるべき企業診断。
B:やや拙くても、聞かれた範囲で答えているか。
この辺りは、最新体験記を通じ近々明らかになりそうです。
3⃣1次「財務」「運営」への注目度がUP
「2次」受験技術の高度化=そこで差がつかない同質化
解答技術が高度化し、行きつく所まで行きつくと。そこで点差を稼ぐことは難しく、また高得点を狙うほど落ちやすい。すると試験の勝ち方も自分なりに、例えば3択ができます。
A:「2次」解答技術を磨き、点差をつける。
B:「1次」対策の時点で、基礎を確実に固める。
C:特に何も考えず、当たって砕ける。
「2次」の最新動向を踏まえ、「1次」対策を始める。
「試験の勝ち方」は上記3通りですが、今から本格的に学習を始める【2018年合格目標】の方は、選択肢Bが有利です。
- 大手受験校のメリットは「1次」「2次」を両方カバー。
- 「2次」で問われる所を意識し、「1次」を教える。
- その最新講義内容を上手に掴むと、スト合格率UP。
ここ1~2年の「2次」傾向で言えば。1次「財務」「運営」を通常教わる以上に深く知っておかないと、正直受かりにくいです。でも何をどうやるかなんて知る由もない。そこで講義の受け方、聞き方がより大事になるのでしょう。
今日のまとめ
診断士「2次」をざっくり例えると、少しオトナの国語の試験。
数年単位で国語の読み書きを鍛えた猛者を相手に。 点差をつけるべく、文章量を増やし罠を仕掛ける出題者。 |
診断士受験者のほぼ100%は、日本語が母国語。ところが母国語の読み書きを競っても、全員が同じ所に落ち着き、有意な差はつかない。
そこを「あきらめる」ことで初めて、出題者の思いが手に取る様に伝わってきたり、逆に仕掛けた罠を避ける慧眼が備わる?
ちぇっ、意外とメンド臭いぞ、この試験。
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