★As-Is競争

【結果が凶なら】不合格にされた時の捉え方

(仮説)設問ごとの配点を変えやがったな?

昨日の結果発表で、「筆記」通過(PASS)を確認された906名の皆様、改めましておめでとうございます。実務補習やら実務登録など名ばかりだから、「今日から俺は診断士」。用意された正解などなく、自ら動いて答えを示す。物事の捉え方が180度変わります。

逆に結果が凶だと、自分の何が悪いか「自責思考」になりがち。でもちょっと待って。

①確実に合格と思った方の一部が不合格。
②合否半々と思うとホントに5割が不合格。
※果報を待ってフテ寝タイプは、2割受かろうが8割落ちようが自己責任。

「合格するかも」と7週ヤキモキさせられ結果が凶では、精神的な負担が大きすぎます。そこで
自分がなぜ不合格にされたか?

採点基準は出題側の専権事項ですが、それを逆手に再挑戦に向けた工夫をするのは受験側の専権事項。従来とは異なる見方をしてみます。

【結果が凶なら】不合格にされた時の捉え方

1⃣設問ごとの配点を事後操作説

スクールの採点サービスは当てにならない。

昨日の結果発表を受け、そう感じた方も多いそう。つまり一部のハイスコア組を除いた240点台ボーダー上では、スクールA評価→不合格、B評価→合格といった逆転が、ザラにあります。

その理由として陰で囁かれるのが、「設問配点の事後操作」。例えば低正答率の難問で、「点差をつけるか」「つけないか」は出題側が決めることができます。

低正答率の難問
事例Ⅰ第3問(組織改編)
事例Ⅱ第4問(夜の活気)
事例Ⅲ第2問(連合作業分析)
事例Ⅳ第2問(3)(配当割引モデル)

診断士以外では、「点差をつけたいとき」は素点そのまま、「つけたくない時」は没問や傾斜配点をすると事前に公表する試験がいくつかあります。傾斜配点とは、「配点20」とした問題を「やっぱりこれ5点ね」と後出しで変えること。

すると出題側には自分の好きな様にスコアをいじる余裕が増え、スクール採点サービスや受験側の自称採点基準は通用しにくくなります。

問題は、事前に公表していない診断士「2次」が勝手に没問や傾斜配点をして良いかの点。難問に「配点20」とあれば、そこで稼ぐ作戦に出る方もいるはず。少なくとも事前公表しないとフェアでない。当サイトはそう捉えます。

2⃣努力・実力より「性格テスト」「適性検査」説

「2次」に受かりやすい方、そうでない方の性格の違い。

少し手抜きをしたりバランス感覚の良い方が受かりやすく、生真面目や一本槍の方は受かりにくい。スクール講師の間で、そんな噂があるそう。そして「2次」採点者は、答案上のキーワードや与件コピペの他に、「診断士実務への適応力」を診ているのかも。

そんなものを測ることができるのか? でも近年の粒の揃った答案5,000枚の採点を期日内に仕上げる今の採点側がどう進化したかには、油断ができません。

すると闇雲にペーパーテストの合格を目指すより、「診断士の立場ならここでどう答えるか」。実務への適応力を磨くなら、養成課程やビジネススクールのようなディスカッションの方が適しているのかも。

3⃣ボーダー1点の争いより、ボーダーの幅が広がった説

なぜ合格したかわからない!

ヨコでそう絶叫されてイラっとしても、結果が全ての試験ではそこは言い放題。目くじらたてても結果は変わりません。

そして今年の様に、工夫された好事例が4つ揃うと、全てをノーミスで駆け抜ける方は限られます。すると正規分布グラフの見方を変える方が良さそうです。

出題側は、正規分布を意識して合否を決める。

合格チャンスを広く与える団子レースにするには、出題を難化させる(素点を下げて後で調整)。

単位:%従来モデル難化モデル
確実S合格10(250~)5(260~)
ボーダーA合格10(240~)15(240~)
ボーダーB不合格10(230~)30(220~)
当落圏外7050

つまり確実に合格する方が多い「努力・実力順に合格」する試験では、合格チャンスがあるのは100人中の上位30人に(240点±10点)。

そうでなく、確実合格者を減らすと、合格チャンスを100人中上位50人に増やせる(240点±20点)。

「なぜ合格したかわからない!」なんて寝言を構ってあげる暇はない。努力・実力上位20%の順当勝ちでなく、上位50%に広くチャンスを与え「採点者がその中から今年気に入った答案を選ぶ」試験。すると「今年の不合格」の捉え方も変わってきます。

今日のまとめ

従来とは異なる変化が起きている。

受験技術が発展すれば、普通なら「努力・実力の順」に合格するのに、当試験はそうさせたがらない。そして現時点で、その理由を説明できる方は一人もいません。

では今年不合格にされて、来年に向けどう捉え直すか。そして240点ボーダー前後の点差は、努力・実力では説明できません。であれば不合格にクヨクヨしてありもしない答えを探すより、自ら動いて正解を示せば良いのでは。

合格というよりPass、不合格というよりFail。何度でもやり直しが利く点で、当試験はもう時流を先取りしているよ。出題側が教えたいのは、そっちなのかも。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

-★As-Is競争

PAGE TOP