おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

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【抜け駆け合格】「2次」の合格目安~ グラフの異常は変化のサイン

この2つのグラフ、何がヘン?

※グラフ:診断協会HP公式統計資料より当サイトが推定した申込・合格平均年齢の推移。もちろん詳細データでなく、30代→全員34.5歳と仮定した傾向値。

A:合格者平均年齢は、「2次」の方が一貫して低い。

今日の合格目安は、試験の合否にかかわる競争=数字の話。まず前提として、ビジネス実務でも試験でも、データがあればグラフ化し、ヘンな所がないかを探します。すると星の数ある合格仮説から、自分にとっての要不要を判断できます。

例えばね。

個人系「2次」スクールでよく見かけるこのセールストーク。

「2次」は「1次」より難しい試験!
それは「1次」合格者が確率5倍を争うから!
当スクールの合格率は20%以上!
だから今年はぜひウチにいらっしゃい!

このセールストーク、ウソでこそないけど、「!」乱打の時点で誇張強調。おやおや「2次」では、ヘンに主張誇張強調な解答をするから受からないのに。

「2次」が「1次」より「難しい」試験とは限らない。
でも「2次」の選抜基準は、「1次」と違うっぽい。
具体的には加齢・経験則に頼るほど不合格?

そう疑うセンスが欲しい。

良かった、ボクはまだ今年37歳。。

おっと、その数字の見方じゃまだ甘い。採点基準の後出し変化に味をしめた出題側、「H30は合格平均35歳未満を目指そう」。そんな鳩首協議をしてても不思議じゃないです。

「2次」合格の目安~ グラフの異常は変化のサイン

当試験では右を向けど左を向けど、「経験則、成功体験、固定観念を捨てなさい!」 そんな説教の大合唱ですが、でもそれちょっとおかしいぞ。

経験則の良い所は残し、ショートカットしないと80分では間に合わない。

「経験則を捨てよ!」  おなじみ「!」付きで絶叫する方が、よほど固定観念。ぶるぶる。そんな「思い込み」を避ける手段の一つが、データによる客観化です。

記事A:誰でも知ってるノウハウレベル

http://fuxin24.net/2016/09/06/post-734/

解説
昨年記事の古くなった点

  • 当記事は、科目難易度を恣意的に操作し、科目免除合格者不利=7科目同時受験へのシフトを促した、H28「1次」結果についての分析。
  • 出題側の工夫にかかわらず、「1次」申込数の増加は緩やか。
本質=変わらない点

  • 「1次」は、「2次」受験者を5,000人以内にする調整機能。
  • 従い、「1次」免除者数から、当年の難易度(合格数)は推定可。
  • 420点とは毎年変動。スト合格には最低450、できれば500点以上を狙う余裕が有利。

記事S:咄嗟の判断が合否を分けるセオリーレベル

http://fuxin24.net/2017/12/26/post-9389/

解説
昨年記事の古くなった点

  • 50代で若々しい発想の方もいれば、20代でお寒い奴もいる。単純な年齢=デモグラフィック基準で結論づけるのは早計。
  • 「2次」はくじ引き、合否はたまたま。でもそうでなく、確実に勝ちを取りに来る方もいる。
本質=変わらない点

  • 「2次」合格率は、加齢とともに右下がり。
  • 平均申込年齢の上昇に対し、出題側は「若返り策」を何かしら準備。
  • 加齢以外に、「合格しやすい年」「しにくい年」の差がある。

記事SS:いやそれホント?トンデモレベルの眉唾仮説

http://fuxin24.net/2018/02/10/post-10642/

解説
昨年記事の古くなった点

  • 昨年と同じコトやっても、そう勝てない。
  • 採点基準の変更=合格者層の入替により、今年の試験ブログの議論は大きく進化?
本質=変わらない点

  • 出題側は、望ましくない学習姿勢には、採点基準を変えて対抗。
  • 勉強会の年々進化。正しい組織学習は環境変化に有利。
  • 合格ノウハウを突き詰めると、全員の合格率が20%に収斂。
  • 解法セオリーの当てはめ力を磨くと、確率50%合格の目がある。

今日のまとめ

診断士「2次」対策といえば、とかく国語のスキルUPや80分の合格手順磨きと思われがち。

いえ違うよ。初学スト生⇔受験経験者を問わず、計画たまたま50%S合格以上の人たちは、多分こんなコトをやってます。

「1次」「2次」で学んだ企業経営・診断セオリーに基づき、
日頃のビジネスの意思決定でも複数選択肢を浮かべ、
競争相手の行動を意識し、自分に有利な1つを残す。

ふうん、診断士「2次」って面白そうじゃないか。そして5月完成答練期で「経営」「財務」「運営」セオリーを磨く時間を確保するため、いまの「情報」「法務」の暗記にも力が入る。

そう、試験対策の歯車は、一度上手く回り出すと1年そのまま上手に回る。実によく出来ています。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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