J事例Ⅲ

【HAKS流】「Ⅲ」設問分析

ふぞろいじゃない方の先輩♡

画像:note5th

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HAKS流 2次ノート「Ⅲ」~設問分析

この時期になると、要らぬことに気を使ってどうでもいい議論を吹っかけてくる「生産性の低い輩」が少なからず登場してきます。その最たる例は ・シャーペンは何を使おう?
・電卓は何を使おう?

正直、そんなことをしつこく聞いてくる奴に面倒ながらも「自分はこれだよ」と教えても、また同じことをいろんな人に聞いたうえで、結局は何ら関係ない道具を使う傾向にある。

おそらくこういった人種は勉強の進め方一つをとっても優柔不断で、集中力がなく、肝心のゴールに向かうまでの準備や道の開拓ができないのだろう。私は極力この類の人種にはこの時期に触れあわないよ うにしている。疫病神がうつりそうだからだ。

2⃣【設問分析】

総論~「事例Ⅰ」「Ⅲ」の設問構成+解法テクニックは共通

とにかく解答のブレが起こりやすい「事例Ⅲ」。それを防ぐためにも「何を聞かれているのか?」はとても大事な要素になる。

そのためにも設問分析が他の事例に比べて重要な要素を占めている。しっかりと生産のどのレイヤーについて聞かれているのかを見極めて答えるべき。そして、HAKSの持論ですが「事例ⅠとⅢ」の解法テクニックは「ほぼ同じ」と考えている。

理由は明確で、両事例共に『過去の歴史的な経緯から独自の組織的能力を有し、環境の変化に対応したり、しなかったりで成功と失敗を繰り返し、未来に向けて新たな事業戦略を実現するために今ある強みを磨いて、足りないリソースを獲得することで成功していく』という物語であり、それで使う内容が「組織・人事」か?「生産技術」か?である。

いずれにしても昨年あたりから傾向は色濃くなった「戦略」を意識する問題傾向になったのをしっかりと肌で感じて解答をしていってほしい物です。

第1問対策:SWOT環境分析

事例Ⅲで悩んだら外部環境+内部環境の分析結果を多く書く
これは事例Ⅲ特有のオペレーション問題でショートしてしまった場合の緊急対策だ。冒頭で申し上げたストーリーがあるのだから、現在のオペレーションの問題が起こっているのは、受注方法や原材料などの変化に対して、生産そのものが変化せずにトラブルを抱えるもの。そこには「変えていない事の先に」真因があるのだが、それがどうもわからない・・・。そんなときには、「変化したこと→対応していない→だから悪い」と言って逃げの手を打つという物。

ただし、真因が分かっているのならこんな記載はしない事。多年度生独特の「よくわからない」文章に化けてしまうのだ

それでも外部環境や内部環境の変化を書く場合は次の典型例しかない。(踏まえて系設問)
とは言え、明示的にその変化を「書かなくてはいけない」場合が事例Ⅰでもお話しした「踏まえて」問題。

「踏まえて ・ 考慮して ・ 基づいて ・ 具体的に」があった場合にはちゃんと書くべき。

第1+最終問題戦略は次の優先順位で検討せよ

ご覧の皆さんは過去問・演習問題で腐るほどやっていてご存知の通り、最初の問題のSWOTと最後の問題の今後の事業戦略はリンクしている。

昨年の問題も一見変化球に思えたものの読めば読むほど例年と同じこのパターンで、最後の問題も「できるだけ金を掛けずに新事業を成功させたい」という意志がよくわかる。

① 解答方針

  • 「強みの活用」「弱みの改善」(第1問で明確に)
  • 「成長市場への参入」
  • 「既存のノウハウを使える」
  • 「金がかからない」→以上を意識して第1問と最終問題はセットで解答

おととしまでは「どんな事業をすべきか?」という問いに対して自分で考えて、最適な事業を提言するパターンが多くあったのだが、その場合の「考える方針」を示している。そういった意味では昨年の問題はやさしく、変な解答がでにくい作りになっていて、前提条件は書いてくれているのだ。

② 最強解答フレーム

〇〇という市場ニーズ(変化に)に対応して××という強みを活用して、△△をする事で、□□(効果)をする。◎◎という弱みの改善に留意していく。

事例Ⅲではそうした事業戦略を練る上で、必ず解いているうちに意識すべき最終問題へのアプローチがある。それは上記の解答フレーム。やはり事業戦略を考えるのだから「ドメイン」は必須となり、そのときは「誰に、何を、どのように」の思考になる訳で、それをもう少しブレークダウンしたのがこんな感じ。出題側もこれに沿う形で話の展開をする。

③ 「特徴」や「逆接」という言葉の前後に事例企業固有の能力が隠れている
これは某解答分析集団もよく言っている事なので、割愛したい。

間問題対策:4Mを活用してQCDの改善を促すことで、収益性や顧客対応力を上げる

間問題は基本的に「オペレーション」の問題が多い。

オペレーション(4M)が悪いとQCDが悪化して顧客の満足度が下がり取引が停止されてしまう・・・。それを防ぎ、未来の事業に向けてどんなところを改善するのかを書きつづるのがこの間問題だ。

① 対応策・改善策パターン

「だから(外部)→どうして(内部)→どうなった(内部)」思考で、「だから→こうして→こうすることで〇〇になる」という流れを作る。

与件本文には「だから(外部)」と「どうなった(内部=結果)」が記載されている。先ほどの真因というのはこの「どうして(内部)」を理解することに始まる。これが苦手な人は、しばし、絵を描いてこの理解を進めるべきだ。

だから:原材料の材質をどうしても変えなくてはいけなった → どうして:? → どうなった:不良品が増えて製造コストが増加している

この「?」にしたところを与件文に解を求めればいい。たとえば「どうして:加熱工程の設定温度を変化させていない」となったとすれば、解答の方向性は「原材料の変更に対応し、設定温度の分析をして最適な温度を保つことで、製品の強度が改善して不良品の削減が進み、生産コストが改善する」と言う風になる訳。この間の「どうして:?」をしっかりと考えることが重要。

② メリット・デメリットパターン
典型的な出題パターン
・OEMを利用するメリット/デメリット
・外注を利用するメリット/デメリット
→最大のメリットは「コア資源に集中できる事」であり、QCDへの正の効果も与件文中に書かれている
→最大のデメリットは「自社特有の技術が育たない事」であり、QCDの負の効果も与件文中に書かれている

これは最近の出題パターンにはあまり出ていない。基本的にメリデメが出たら、QCDに良い影響を与えるからと考えよう。

③ 情報問題パターン
基本戦略はwho/whatとネットワーク化、リアルタイム、情報共有体制で決まり

必ず「情報活用」問題が出たら「(誰から)誰ににどんな情報を」ということを意識する。それをみんなで共有する仕組みをつくる。生産計画系の問題で頻出するが、HAKSは最近の傾向から今後は「分析」という毛色の問題がでてもおかしくないと思っている。

要は受けた情報やデータを収集、分析して、改善策を出す。というもの。世の中はIoTの時代で、旧来通りのこのパターンがいつまでも続くとは思えない・・・

④ 理由/要因
なぜ改善に取り組んだかパターン
①強みが活かせるから:技術を活かしたシナジー
②弱みを回避、改善できるから:依存体質の回避、生産時間の短縮
③取引先の要望に答える為

結局はあたりまえのことを聞かれているから当たり前に解答すればいいという「シンプル」なことだ。それを何年もやると「芸術」を求めて、どこかのコーチの様な意味不明な解答をぼやく羽目になる。

事例Ⅲはやはり事例Ⅰと同じ方向性で、どちらかのスキルがあがると一緒に上がるものと思って取り組んでほしいものです。

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