今年の自分なら「2次」はこうする。
たまスト合格自慢+カコのうんちくにはうんざり。読み手が知りたいのは、「今年受けるならどうするか」=ミライに向けた仮説では。
過去に例がないそんなラディカル企画。真っ先に賛同いただいたのは、体験記や座談会にも協力いただいたya様(※再現答案+開示得点つき)。
最新診断士らしく、事実と仮説にまず注目。「ごく当たり前の内容」から、シリーズスタートです。
【最新診断士】今年の自分なら「2次」はこうする~ya様
1⃣合格プロフィール
①HN、職業、年齢、合格体験記 ya様、会社員(服飾小売業)、30代後半 |
②「1次」「2次」受験回数、点数、再現答案 「1次」3回 ※「情報」「法務」の攻略に苦戦しました ~詳細は体験記で 「2次」1回 246点:Ⅰ66、Ⅱ66、Ⅲ57、Ⅳ57 |
③学習時間 「1次」1,800h 「2次」900h |
2⃣合格年の「2次」学習スタイル
1年目「TBC」通信教育
2年目「TAC」通信教育
「2次」学習は2年費やしました。どちらからも学ぶことがあり、考える力が付いたと思っています。
3⃣その良かった点、反省点
心躍るナイスアイデア!な切り口や論理矛盾している内容は、不合格の確度が高まるだけ、ということです。問われていることに応えていないからです。
複数用意されている(であろう)回答の方向性を意識して設問を読み取っていくことに留意しました。その回答の考え方は、原則、与件と1次試験の範囲から逸脱してはいけないという前提です。
4⃣今年の自分なら「2次」はこうする
①「2次」解答スタイル
既に検討・実践されている方も多いと思いますが、やはり力を注ぎたいのは再現答案・合格答案の活用です。得点付きの再現答案が入手しやすい環境になりました。
① 高得点答案で先行イメージ まずは、高得点の方の答案(70点以上のできるだけ高得点)から、なぜ高得点になっているのか、回答はどんな切り口なのかなどを考え、仮説立てしていきます。 |
② 自分の答案とのギャップ把握 次に合否ラインの方の答案(60点程度)から、高得点者との差を考えていきます。どの設問で得点をとり、どの設問で失点したのか、など当たりを付けながら見ていきます。 |
③ 次の事例演習への仮説導出 最後に合格に届かなかった答案(60点未満)を確認し仮説を立てます。 |
②テキストを入手する順(上位5点まで)
TBC様の無料動画の内容は充実しているので、独学の方も他の受験校の方も試してみる価値があると思います。
- 速修2次テキスト (TBC中小企業診断士試験シリーズ)
→2次試験の概要を理解するだけでなく、攻略のアプローチや知識の補強として試験直前まで活用できると思います。 - 速修2次過去問題集 (TBC中小企業診断士試験シリーズ)
→受験校の創作問題よりも本試験の問題を優先する考え方です。 - ふぞろいシリーズ
→解説を熟読するというより、回答内容と本試験における得点の入り方を分析するために使います。ウェブ等から得点付きの再現答案を複数入手できればそれもよいかと思います。 - TAC中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集
→ 事例Ⅳの基礎的な要素を固めるためによいと思います。 - 意思決定会計講義ノート
→賛否あるようですが、私はこちらの連載を活用させていただきました。
実際に私が取り組んだ順番とは異なります。こうすれば効率よく取り組めたよな、という反省を踏まえています。また、上記だけでなく様々なものを取り入れた中からのセレクトです。
2次試験の概要を掴み、まずやってみる。どこがゴールかを見出し、ギャップを理解する。そして不足部分を埋める。この組み立てです。
5⃣これから合格を目指す方へのアドバイス
高得点の再現答案と自分の答案を見比べて、どの位置づけにあるか、どのポイントを補えばその差を埋められるのかを「自分で」仮説立てます。差の埋め方が個々人で変わってくることについては、多くの方がおっしゃられる通りです。
合格答案から差の埋め方が見えないようだと合格の確度は低い状態なので、受験校の講座を受けることが近道かもしれません。「なるほど、そういう方向ね!」と掴めたら合格確度が高い状態にある、といってよいのではないでしょうか。
当シリーズでは、太字・赤字・ハイライトなどのブログ的な強調表現を使わず、原文そのままで表示します。これはその手の「見やすく」する親切が、逆に「先入観」「決めつけ」を与え、読み手の長文国語力向上を損なう仇になる。そんな仮説によるものです。