合格体験記

【経験者合格座談会(前)】ブログの「2次」はモレありダブリあり

お子ちゃま精神論 vs.
オジサン用の読み書きソロバン。

ねぇ、試験ブログの「2次」対策はなぜそう両極端?

それはね。平均的な受験者/合格者の位置に陣取ると、狙い撃たれて8割落ちる試験では、そこを避けるのがセオリーだから。すると見掛け上、お子ちゃま~オジサンまで合格多様化が進み、出題側の目論見通りに。

でもでも。やれモチベーションやストイック。ボクに倣って週30hガンバればアンタもスト合格! いえいえ、そんな精神論にはもううんざり。

週30hガンバったのに、くじ引き5~6割で不合格。
するとブロガー全員が何食わぬ顔でしらんぷり。

そしてイマドキ、「2次」ブログ記事など中身が薄くて犬も喰わない。そこで古典派試験ブロガーを代表し(?)、座談会形式で最新口コミを教えていただきました。

【経験者合格座談会(前)】ブログの「2次」はモレありダブリあり

日時:2018年6月6日(水) 19:00~20:00
場所:都内某所
パネラー:Aさん(TACA校2年目合格)
Bさん(TAC B校2年目合格)
司会:ふうじん
1⃣はじめに~受験経験者の学習スタイル+合格率
司会F:今の試験ブログの「2次」記事の質は不十分。ではどうするか?のアイデアを出すのがこの座談会です。では最初に合格後の活動内容からお願いします。

A:本職はマーケティング会社勤務ですが、企業に企画提案をする意味で肩書は「コンサルタント」です。副業OKですので、診断士としての活動が収入増につながっています。

B:本職は公益法人の企画職です。今は次に狙う資格の勉強が主ですが、診断士団体の事務局活動にも参加しています。

F:合格後に人脈が広がるのは誰でもそうですが、Aさんの「本業と相乗効果がある副業」とは羨ましいです。では次に合格までの学習スタイルをお願いします。

A:TAC A校の上級生クラスに通い、班分けされた学習グループを活かして熱心に勉強しました。そのグループ12名中5名が昨年合格しています。

B:私はTAC B校の上級クラスですが、他の受験校の指導方針もチェックしていました。学習グループには7人いて、うち合格したのは2人です。

F:勢いやたまたまのスト合格と違い、1年みっちり学習した上でこの合格率ですから、「こうすれば試験に受かる」という方法はなさそうです。では各スクールの特徴を見ていきましょう。
2⃣学校や講師による指導スタイルの違い
F:「2次」上級クラスは、「2次」合格を目指す指導が中心になるのは当然です。でも指導スタイルはスクールや講師により異なるそうですね。

A:私が教わった講師は「1次」「2次」両方教えますが、「1次」は合格に必要な知識に絞り込んでシンプルに、「2次」は会話の受け答え的に手順化した指導が好評とされています。

B:私が教わった講師も「1次」「2次」両方教える方で、熱心なトークが人気です。しかし「2次」は「感覚で当てる」という指導でしたので、別なスクールの答案作成方法を参考にしました。

A:実務が忙しい方なので、「演習答案の採点はバイト講師任せ」な点はありそう。私のクラスは講師自身が100枚以上の採点をするので、「Aさんの先日の答案はこうだったよね」。個人別のアドバイスをしてくれた印象が強いです。

3⃣「2次」答案はおそろい?ふぞろい?
F:再現答案や開示得点が浸透し、「2次」の答案はおそろい化した。そう捉えて良いでしょうか?

A:合格者の答案がそうであっても、受験中の方の答案レベルはまちまちです。縁あって複数の方の事例答案を見ることがありましたが、

①「2次」の答案力は、デジタルな段階的に上昇し、
②よって答案を見比べると、明確に実力差が出る。

同じく、点数が低くなる答案にも2つの傾向があります。

①実力不足:苦し紛れに与件にないことを書く
②実力過剰:聞かれていない好き勝手なことを書く

例えば、「IoTを活用し、品質保証力を高める」出題があったとします。「IoT」のキーワードを抜くのは良いとして、「そこでIoTを活用する人材を育成すべく、体系的な教育を行う」と書いてしまう。もちろん実務でそう流れることは自然でも、事例で聞かれていないことを書くのは不自然。×答案です。

B:実務を試験に持ち込むと×答案になりますが、試験で教わったことを実務に持ち込むのはアリです。例えばMMCでは、「文章を金型化する」ことを教えますが、フレームワークを使うとビジネス文章力も確実に上がります。

4⃣答案のナンバリング(箇条書き)は可?不可?
F:指導の違いといえば、答案でのナンバリング(箇条書き)の是非はどうでしょう。

B:私はナンバリングを使わない派です。回答スタイルにはMMCを採用したので、予め持っている「解答パターン」に沿って答案を作ります。

A:MMCのスタイルは、「金型だから誰にも書ける回答」と言われているね。

B:詳しく言うと、具体的→抽象化→解答パターンです。「事例Ⅰ~Ⅲ」の与件文は事例企業に応じた具体的な情報が詳しく書かれますが、これを抽象化すると診断セオリーになります。そして記号化した解答パターンを予め用意しておき、そこに持ち込んで安定した答案を書く。その精度が高い様です。

A:私はナンバリングを積極的に使う方です。というより、解答要求を一目見た瞬間に、どの回答パターンを使うか、瞬時に頭に浮かぶ。すると、この設問ではナンバリングを使う、あの設問では使わない。そう踏み込んで使い分けをします。

F:「2次」筆記では、出題側と受験側が技術開発で鎬を削る訳ですが、受験校側が有利ということでしょうか。

A:最新の出題や再現答案/得点を正確に分析しているスクールなら有利です。でも昔ながらの経験則や直感に頼る指導では、時代とズレていくとする指摘があります。

F:ありがとうございます。スクールや講師の実名が飛び交う座談会の場ではリアルでも、公の目に触れるためまだるっこしいのが、ブログの欠点ですね。では後半はもう少しペースを上げます。

座談会前半まとめ

ねぇ、ブログの「2次」記事にはなぜうんざり?
A:読み手が知りたいことに答えていないから。

具体的には、昨年「たまたま合格」した自慢話が、何の整理もされず日々垂れ流されるから。つまりモレとダブりがありまくり。

そんなお子ちゃまブログに毎日つき合うほど、
読み手(受験経験者)の国語力は低くない。

へぇ、では書き手はどの位の国語力なら合格点? コホン、こんな基準でいかがでしょう?

①「2次」受験経験がある方なら誰でも知っていて、
②かつ、まだブログに書かれていない内緒話を、
③営業妨害や周囲の批判否定をせずにネタバレする国語力

ふぅん、「まだブログに書かれていないネタバレ」とは? コホン、この座談会には続き(後編)があります。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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