【数字の試験は「正解選び」】ミクロBランク

【数字の試験は「正解選び」】ミクロBランク
前置き
見覚えのある問題なら正答率B。
初見で少し捻るとCランク。

へぇそうなのかい? はい、TAC過去問の正答率を見るとホントにその通り。では一体何が起きたの?

「経済は理解が大事でちゅ!」は実態というより願望。
平均的受験者/合格者は理解そっちのけ。「財務」のノリで、解き方の暗記までで手一杯。

そう、原因さえわかれば対策は簡単。

H26~29の「マクロ」グラフは易問Bランク多数。
理解するよりさっさと解いて、「解き方を覚えてから理解」。

だって、「ミクロ」Bランクとは、テキストレベルの見覚えのある問題。それがこんなに多数あるから、テキスト代わりに使わなきゃ損です。

1⃣結論あべこべ

H25第21問 ゲーム理論 Bランク

  いま、2つの企業AとBを考える。両企業は、それぞれ、重要な特許権と、重要ではない特許権を有している。もし、双方が重要ではない特許権のみを拠出し、それらを共有するならば、開発される新製品の質は低く、双方の企業は22の利益しかあげることができない。しかしながら、両企業が重要な特許権を拠出し、それらを共有するならば画期的な新製品の開発によって、双方とも35の利益をあげることができる。
ただし、相手が重要な特許権を拠出しながらも、自らは重要ではない特許権を拠出することができ、それらを共有するならば、自らの企業だけが新製品の開発に成功し40の利益をあげることができる一方で、相手企業は新製品の開発ができず利益は20にとどまる。
下表は、このような企業間の関係を利得表の形で整理したものである。企業Aと企業Bが相互に利得表の内容を理解しているときの説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
×ア このような企業間の関係が1回限りで生じている場合、資源配分が(22, 22)となるとき、パレート最適が実現している。
○イ このような企業間の関係が1回限りで生じている場合、両企業が「重要ではない特許権のみを拠出する」のは、ナッシュ均衡である。
×ウ このような企業間の関係が2回だけ繰り返される場合、1回目の取引で資源配分が(22, 22)となるとき、情報の非対称性によるモラルハザードが起きている。
×エ このような企業間の関係が2回だけ繰り返される場合、企業Aが1回目の取引で「重要な特許権を拠出する」のは支配戦略である。

ゲーム理論は解法パターンを使って解き、正解○イを一発で選びます。×アウエは後回しで良いですが、「ナッシュ均衡」「囚人のジレンマ」「重要ではない特許権」に直すと、正しい知識に。

2⃣形容詞エラー

H29第20問 貿易と関税 Bランク

  下表に基づき、国際分業と比較優位について考える。製品P1個を生産するのに、A国では5人の労働が必要であり、B国では30人の労働が必要である。また、製品Q1個を生産するのに、A国では5人の労働が必要であり、B国では60人の労働が必要である。
このような状況に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
×ア A国では、製品Qの労働生産性が相対的に高いので、製品Qの相対価格が高くなる
×イ A国では製品Qに絶対優位があり、B国は製品Pに絶対優位がある。
×ウ B国は、A国に比べて、製品Pについては1/6、製品Qについては1/12の生産性なので、製品Qに比較優位を持つ。
○エ 一人当たりで生産できる個数を同じ価値とすると、A国では、製品P1個と製品Q1個を交換でき、B国では製品P2個と製品Q1個を交換することができる。

「経済学」でも、グラフと違い文章問題なら「間違い探し」が役立ちます。×アは「低く」、×イは「比較優位」、×ウは「A国⇔B国」を逆にすると正解に。

3⃣用語入れ替え

H25第23問 外部効果 Bランク

 京都議定書やわが国の環境政策に関する記述として、最も不適切なものはどれか
○ア 環境省が2012年度に公表した値によれば、2010年度のわが国の温室効果ガスの総排出量は、京都議定書の規定による基準年の総排出量と比べると減少している。
○イ 京都議定書では、各国の数値目標を達成するための補助的手段として、排出量取引やクリーン開発メカニズムなどが導入された。
×ウ 京都議定書は、2004年にアメリカが批准したことで発効した。
○エ わが国が排出する温室効果ガスのうち、全体の排出量の90%超を占めているのが二酸化炭素である。

×ウは、アメリカ→ロシアに変えると正答選択肢。○アイエが正しいので、消去法で選べばOK。

5⃣ グラフ・傾き

H26第15問 需要関数 Bランク

 下図には、予算制約線Aと予算制約線Bおよび、これらの予算制約線上にあるa,b,c,d,eという5つの点が描かれている。ある合理的な消費者にとって最も高い効用をもたらすのは、予算制約線A上ならば点cであり、予算制約線B上ならば点dであることがわかっている。この図の説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
[解答群]
×ア 図中に点cより効用が高い点はない。
×イ 図中に点cより効用が高い点は、点aと点eである。
×ウ 図中に点dより効用が高い点は、点cである。
○エ 図中に点dより効用が高い点はない。

効用の高さ=最適コスパを聞かれる問題。設問文をしっかり読むと効用の高さは、d>c>aと書いてあるので、正解○エ一択に。ここは当てることより知識のインプット。

H26第17問 パレート効率性 Bランク

 
 
×ア Bさんにとって、点Gは、点Eよりも効用が高い
×イ Bさんにとって、点Gは、点Iよりも効用が高い
○ウ 点C,点D,点F,点Gはパレート最適であり、これらの点を通過する右上がりの実線は「契約曲線」と呼ばれる。
×エ 点Cと点Dは、AさんとBさんの双方にとって無差別である。
×オ 点Dは、点Gに比べてパレートの意味で効率性を改善する配分である。

え、この奇妙な問題がBランク? それは前年H26に同じエッジワースボックスの出題があるから。例え「経済」といえど、当試験では前年の過去問なら解ける状態が基本です。

5⃣ グラフ・シフト

H28第13問 価格弾力性 Bランク

 下図では、需要の価格弾力性が1より小さい農産物の需要曲線Dが実線で描かれている。また、当該農産物の供給曲線は破線で描かれており、好天に恵まれるなどの外生的な理由によって、供給曲線が当初のS0からS1へシフトしたものとする。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
○ア 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加はあるものの、生産者の総収入を減少させる。
×イ 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加を通じて、生産者の総収入を増加させる。
×ウ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、需要量には影響を与えない
×エ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、生産者の総収入には影響を与えない

文章題と異なり、グラフ問題では正しい答えを先にイメージしてから選択肢を選びます。正解○アで、「生産者の総収入が減少」の理屈が分かれば、×イウエにはすぐ×がつきます。

5⃣c グラフ・面積

H26第21問 貿易と関税 Bランク

 関税撤廃の経済効果を、ある小国の立場から、ある1財の市場のみに注目した部分均衡分析の枠組みで考える。下図は当該財の国内供給曲線と、当該財に対する国内需要曲線からなる。関税撤廃前には当該財の輸入に関税が課され、当該財の国内価格はP0であり、関税収入は消費者に分配されていた。関税が撤廃されると当該財の国内価格はP1となった。関税撤廃による変化に関する記述として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
○ア 関税収入はeだけ減少する。
×イ 消費者余剰と生産者余剰の合計はb++e+fだけ増加する。
×ウ 消費者余剰はcだけ増加する。
×エ 生産者余剰はd+e+fだけ減少する。

まず正解○アと知って選択肢を読みます。そして×イウエの間違いを正しく直すと、関税撤廃の効果(余剰分析)の動きが一発で理解できる良問。

今日のまとめ

見覚えのある「ミクロ」のグラフ過去問は、テキスト代わりのBランク。

でもそれより気を付けたいのは、今年の「ミクロ」の難度がどうなるか。

見覚えのある、同じようなBランク問題ばかり何度も解いても、理解力は備わらない。

論点別編集の同友館ユーザーは問題ないけれど、年度別編集のTACユーザーで、「やった80点!」「ボクは92点!」とぬか喜びしても、理解力は備わらない。

本番で初見の捻ったC~Dランク問題にあわあわし、気づいたら36点で足切り。ホントに笑い話にもならないので、気を付けて。

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