「2次」のミライ予想は難しい。
「1次」は完全競争 | 「2次」は不完全競争 |
→年20,000人が申込み、自分の行動は試験難易度に影響しない。 | →参加者を絞る寡占では、自分の行動が試験の競争に影響する。 |
「1次」を知識の暗記を競う単純ゲームとするなら。「2次」は競争相手の札を知り、どう組み合わせるかを読みあうポーカーゲーム。昨年と同じコトやってもそう勝てません。
だから「2次」で起きるミライは、対価を払ってもぜひ知りたい。
年25万円のプレミアム価格のビジネスモデルは、どうやらその辺にありそう。ですが当サイトのミライ予想は完全無料。だってあくまで「合格仮説」。予想する分にはタダなのです。
【現場対応】磨け、ミライの予想力~「2次」編
1⃣ 「2次」勉強会の進化
一昔前の「勉強会」といえば →正解がない「2次」では、誰もが口から泡を飛ばし、マイ答案の正しさの主張に夢中。 |
それを変えたのが「得点開示」。 →自説の主張なんて止め、高得点答案に解答を寄せる研究会に。 |
そこを狙い撃ったのが「採点基準の変化」。 →もう次に何が起きるか、自明です。 |
厳しい言い回しを許していただくと、悪事千里を走る。出題側の恣意的な採点基準変更が何を狙ったかは、もう誰もが知る所でしょう。
プラスの言い回しをすると、「2次」の題意は「組織学習」。今年の「2次」では、出題側が望ましいと考える「組織学習」をした方から、バンバン合格。このミライは高確率で実現しそう。
2⃣ 「2次」のギャンブル化、「Ⅳ」のルーレット化
「Ⅳ」出題はルーレット。
つまりH29で出た「取換投資」「連結」が今後2~3年で再出題される可能性は低く、むしろH30は「ファイナンス」論点が丸々40点出るかも?
正直な所、「事例Ⅳ」をどう対策すれば合格するか? その答えは誰も持っていません。だって出題がルーレットだから。
むしろ「Ⅰ~Ⅲ」が気になります。
出題側はA⇔B2つの採点基準を用意し、その年の気分で使い分けできる。
A基準:キーワード採点
B基準:非キーワード、+α採点
なぜこんなコトが起き、ミライはどうなり、H30の採点基準はA⇔Bどちら?これは厄介な問題で、フタを開けずに分かりません。
3⃣「2次」合格定員は当面横ばい
受験側の合格努力・実力・技術は十分。従いH29の1,200人合格があって良い。その希望が叶わなかったウラを読むと、
- 採点基準を変える時、
- 合格枠を増やしすぎると想定外の合格者も増える。
「2次」筆記の教育機能、つまり「相手の話を聞かず、自説の主張ばかりする奴から順に落とす」は外せない。合格者の若返りを図りつつ、粗っぽい初学スト合格比率は上げすぎない。
1,200人合格の時代は、もう少し先の話かも知れません。
4⃣ 事例企業の架空⇔実在
「事例Ⅰ~Ⅳ」のA~D社にモデル企業があって良いか、あるいは架空であるべきか。これは出題側に一任ですが、モデル企業があっても良いでしょう。
事実は小説より奇なり。
ただそれより、モデル企業を取材する余裕などなく、過去問パターンのパクり(デッドコピー)とも言われる受験校の事例演習。この是非の議論が先決です。
5⃣ 最終的には人それぞれ
当試験では、合格に必要な「知識」も「ノウハウ」も製本されて本屋に並んでいるけれど。他人と書籍で共有できる合格スタイルとは、全員の合格率が20%に向かって同質化が進みます。
合格率5%未満→20%に持ち上げるのが合格ノウハウなら。
合格率50%→20%に足を引っ張るのも、合格ノウハウ。
うん、やはり年828通りがマイベスト。この前提は譲れません。
今日のまとめ
「2次」のミライ予想は難しい。
それはね。「2次」は合格実力者を狙い撃って8割落とすため、
次の手を考える時間が、強制的に1年付与される。
すると百戦錬磨の受験校でも、1年先のミライは読み切れません。そこで、まずこう捉えてはいかがでしょう。
少なくとも、昨年までと同じコトやっても勝率2割。
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