【ミクロ】過去問タテ解き #2消費者行動

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ヒトはなぜ、お買い得に弱いの?

それはね。経営人⇔経済人モデルなんて難しい用語を使わなくても。ネットに情報が溢れかえるほど、人間誰しもコスパ感を重視するから。

するとこの時、騙す側⇔騙される側の駆け引きゲームが始まる。今日はその「コスパ感」の仕組みを見ていきます。

今日のタテ解き~§2消費者行動

H25~29過去問タテ解き表(スピテキページ付き)

効用と選好

消費者は効用と選好から合理的に選択。つまりコスパ感が高い順に買う。

H29 第12問 Bランク

無差別曲線は、一般に、原点に対して凸型をした右下がりの曲線である。しかしながら、その形状は消費者の好みなどによって変わることがある。下図のような形状の無差別曲線に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア Aさんは、喫茶店でコーヒーを1杯飲むとき、必ず角砂糖を1個だけ入れる。このとき、X 財をコーヒー、Y 財を角砂糖とした場合の無差別曲線は図のようになる。
×イ Bさんは、発泡酒が大好きであるが、どのブランドでもよいと思っている。このとき、ある2つのブランドの発泡酒を X 財、Y 財とした場合の無差別曲線は図のようになる。
○ウ Cさんは、ゴルフに興味があり、野球には興味がない。このとき、X 財をゴルフの観戦チケット、Y 財を野球の観戦チケットとした場合の無差別曲線は図のようになる。
×エ Dさんは、その日の気分により、お昼におにぎりとパンのどちらかを選んで購入する。このとき、X 財をおにぎり、Y 財をパンとした場合の無差別曲線は図のようになる。

「経済」試験委員ともあろう方が、まさか土日にごろごろゴルフのTV観戦とは思えませんが、当問の正解は○ウ。当問は、「ではアイエの無差別曲線はどうだったかな」を思い出すことの方が大事です。次の問題。

H27 第12問 Bランク

常に一定の固定比率で一緒に消費されるような財を完全補完財という。完全補完財であるような2財の無差別曲線を示す図として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
△ア 図A
○イ 図B
△ウ 図C
×エ 図D

当問は、「ミクロ」で繰り返し問われる=ベタ問。初見でオヤ?と思っても、過去問と同じ問題なので、正解○イを選べます。図A=代替財、図C=完全代替財、図D=なんだこりゃ。代替⇔補完の違いを視覚で教える良問です。

予算制約~効用最大化

H26 第15問 Bランク

 下図には、予算制約線Aと予算制約線Bおよび、これらの予算制約線上にあるa,b,c,d,eという5つの点が描かれている。ある合理的な消費者にとって最も高い効用をもたらすのは、予算制約線A上ならば点cであり、予算制約線B上ならば点dであることがわかっている。この図の説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 図中に点cより効用が高い点はない。
×イ 図中に点cより効用が高い点は、点aと点eである。
×ウ 図中に点dより効用が高い点は、点cである。
○エ 図中に点dより効用が高い点はない。

効用、選好といわれると「?」マーク。でも日常用語に言い換えると「コスパ感」。予算制約Aの中ではcだな。おやでも、予算制約Bのときならc<dの方がコスパがいいな。そう教える良問です。

H27 第14問 Cランク

いま、2つの財、財X1と財X2を消費可能な個人の効用最大化行動を考える。当該の個人は、所得80を有し、財X1の価格は2、財X2の価格は4という条件のもとで、効用が最大になるよう財X1の消費量x1と財X2の消費量x2とを組み合わせることができる。この個人の効用関数はU=x1x2と与えられており、合理的な当該個人は、x1=20、x2=10という組み合わせを選択することが分かっている。
下図では、縦軸の切片aと横軸の切片bとを結ぶ予算制約線と無差別曲線Uの接点として、効用最大化の行動が図示されている。この状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
△ア この個人は、所得80の使い道として、x1=20、x2=10以外の組み合わせを選択することで効用を一層高める余地が残されている
×イ 財X2の消費量がゼロならば、財X1を30消費することで所得80を使い切ることができる。
△ウ 縦軸の切片aの値は、財X1の価格に応じて変化する。
○エ 無差別曲線U上の2財の組み合わせ(x1, x2)では、いずれも効用水準が200で一定である。

知ってるはずの知識でも、数字を混ぜて出題されると嫌な感じに。このケースは、正解○エを選ぶのでなく、誤答アイウに×をつける力が問われます。当日いきなりではドッキリするので、アイウのどこが間違いか、事前に練習すると吉。

弾力性概念

弾力性概念は間違いやすく、混乱しやすい。苦手な方は捨てて良い。

基礎知識をほったらかし、過去問ばかり解くと「経済」は泥沼化。それは苦手論点に手を出すと、覚えたはずの得意論点までごっちゃになって混乱するから。弾力性概念は以下の様↓に、様々に出題できます。

  1. それ自体を問う(H25第15問)
  2. 課税とコンボ(H27第18問)
  3. 独占とコンボ(H27第19問)

出ても1~2マークなので、苦手な方はバッサリ捨てる。

H28年第13問 Bランク

下図では、需要の価格弾力性が より小さい農産物の需要曲線 D が実線で描かれている。また、当該農産物の供給曲線は破線で描かれており、好天に恵まれるなどの外生的な理由によって、供給曲線が当初の S0 から S1 へシフトしたものとする。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
○ア 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加はあるものの、生産者の総収入を減少させる。
×イ 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加を通じて、生産者の総収入を増加させる。
×ウ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、需要量には影響を与えない。
×エ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、生産者の総収入には影響を与えない。

当問は弾力性を聞いてくるが、直観的にアを選べる易問です。ウエは明らかに間違いで、あえて間違うならイ。

H25第15問 Dランク 難問

いま、下図のような線形の需要曲線ABを考える。需要曲線AB上の点Lは、線分OMと線分MBの長さが等しくなるような線分ABの中点である。需要曲線AB上の点Kは、点Lより左に位置している。
需要曲線の価格弾力性εの絶対値は|ε|は、価格をp、数量をxとし、価格が微少に⊿pだけ増加したときの数量の微小な変化分を⊿xとすれば、

と書き表すことができる。この需要曲線に関する説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ
○ア 点Kにおける⊿x/⊿pは、線分ODの長さを線分ACの長さで除した値と等しい。
○イ 点Kにおける p/xは、線分OCの長さを線分ODの長さで除した値と等しい。
○ウ 点Kの需要の価格弾力性は、線分BDの長さを線分ODの長さで除すことで求められる。
×エ 点Lの需要の価格弾力性は1より大きい。

当問を当てるには、選択肢読んでウンウン唸るのでなく、価格弾力性の結論(スピテキP.75)を覚えているかどうかがカギです

  1. 需要の価格弾力性とは、需要曲線のその地点における接線の傾き。
  2. △1円下がると需要がいくら増えるかではなく→△1%下がるといくら増えるか。
  3. 直線の需要曲線上では、左上に行くほど需要の価格弾力性が大きい。
  4. 中点では価格弾力性=1

3.~4.の結論を知っていれば、正解エは選べますが。ただ本試験の朝イチに当問でウンウン唸り、脳エネルギーを消耗するのはいかがなものか。鉛筆転がしが得策です。

スルツキー分解

スルツキー分解は、代替→所得の順(ダ・シ)のゴロで暗記。

毎年2マーク出るサービス論点。代替→所得に分解できれば良いので、慌てず加点。

H26 第16問 Aランク (テキストレベル)

 下図は、財Xと財Yを消費する合理的個人が予算制約線Aに直面し、予算制約線Aと無差別曲線U1との接点Lで効用を最大化する状態を描いている。他の条件を一定として、財Xの価格の低下によって予算制約線がBへと変化すると、この合理的個人は、予算制約線Bと無差別曲線U2との接点Nを選択することで効用を最大化することができる。なお、破線で描かれた補助線は、予算制約線Bと同じ傾きを有し、点Mで無差別曲線U1と接している。この図に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア この図における財Xは、下級財の特性を示している。
×イ 財Xの価格の低下によって効用を最大化する消費の組み合わせは点Lから点Nへ変化した。この変化のうち「所得効果」は点Lから点Mへの変化によって示されている。
×ウ 財Xの価格の低下によって効用を最大化する消費の組み合わせは点Lから点Nへ変化した。この変化のうち「代替効果」は点Mから点Nへの変化によって示されている。
○エ 財Xの価格の低下による「代替効果」のみを考えると、財Yの消費量が減少することが示されている。

代替効果→所得効果の順序を覚えておけば、正解○エ一択。アは用語が違い、イウは用語が入れ替わり。

H29 第16問 Dランク (応用捻り)

近年、保育や介護の現場における人手不足が社会問題となっている。この問題に対処するための方策として、これらに関わる職種の賃金の引き上げが検討されることがある。そこで、賃金の引き上げと労働供給の関係を考察することにした。
下図を参考にしながら、次の文中の空欄A〜Dに当てはまる語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
人手不足を解消するためには、現在働いていない人に新規に就労してもらうか、あるいは現在パート勤務などの短時間労働の人に今までよりも長い時間働いてもらうことが必要である。
すでに働いている人が賃金の上昇によってもっと働くようになるかどうかは、代替効果と所得効果によって決まる。賃金の上昇は、 【A 】効果によって労働供給を増やし、【 B 】効果によって労働供給を減らす。両者の関係は、通常、低い賃金水準では 【C】 効果の方が大きく、高い賃金水準では 【D】効果の方が大きい。したがって、現在の賃金が低い水準であるならば、賃上げは、労働時間を増やして人手不足の解消に寄与する。逆に、もし現在の賃金が高い水準にあるとすれば、賃上げは労働時間を減らすことになる。
×ア A:所得 B:代替 C:所得 D:代替
×イ A:所得 B:代替 C:代替 D:所得
×ウ A:代替 B:所得 C:所得 D:代替
○エ A:代替 B:所得 C:代替 D:所得

当問は、過去問を解きなれていないと苦手「マクロ」労働市場の問題と勘違いしますが、「ミクロ」スルツキー分解の問題です。あぁそれならいつもの、代替→所得の分解手順で正解は○エ。

当試験では基本的に、過去問の出題パターンで知識を習得。つまり「見覚えのある問題なら解ける」。捻った難問は正答率が下がり、取れる人だけ取る。でもそれでいいんです。

H25第14問(2) Cランク (難問)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
いま、余暇時間Lと労働所得Yからのみ効用を得るような個人を考える。余暇時間の増加は、24時間のうち労働する時間が減少することを意味し、賃金率×労働時間で与えられる労働所得が減少するという関係にある。下図では、この個人が直面する予算線はJKであり、無差別曲線U1と接する点Aで最適な余暇時間と労働所得の組み合わせが与えられている。
この状態から、政府が労働所得に比例税率αを課したとき、予算線はHKへ変化し、最適点は、HKと無差別曲線U2が接する点Bによって与えられる。点線MNは、政府が一括税を課した場合の予算線であり、JKと平行で点Bを通るように描かれており、点Cで無差別曲線U3と接する。点線WWは、HKと平行で無差別曲線U1と点Dで接するような補助線である。
(設問2)
政府が労働所得に比例税率αを課すと、最適な余暇時間と所得との組み合わせは、点Aから点Bへと移る。所得への課税が余暇時間に与える影響を、「代替効果」と「所得効果」とに分けた記述として、最も適切なものはどれか。ただし余暇時間は、下級財ではないものとする。
○ア 「代替効果」は相対的に高くなった余暇時間を増やす点Aから点Dへの変化で表され、「所得効果」は点Dから点Bへの変化で表される。
×イ 「代替効果」は相対的に安くなった余暇時間を増やす点Aから点Dへの変化で表され、「所得効果」は点Dから点Bへの変化で表される。
×ウ 「所得効果」は点Aから点Dへの変化で表され、「代替効果」は相対的に高くなった余暇時間を減らす点Dから点Bへの変化で表される。
×エ 「所得効果」は点Aから点Dへの変化で表され、「代替効果」は相対的に安くなった余暇時間を減らす点Dから点Bへの変化で表される。

サービス論点スルツキー分解も、試験委員が少し本気を出すとこんな難問に。当問(設問1)は到底解けないので、(設問2)をダ→シの暗記で当てれば、足切り40点回避できます。

H25第19問 Cランク (難問)

いま、ある地方自治体は、住民(同質的であると仮定)へ地方税を課税して得た財源で公共サービスを提供している。住民は公共サービスを享受しつつ、地方税の税引き後所得を用いて私的財を消費している。もし、地方税をゼロとすれば、私的財の消費量はAとなり、所得のすべてを納税すれば公共サービスの消費量はBとなる。これが予算制約ABとなり、この地方自治体の代表的個人は予算制約上の点Eを選好しているものとする。
この地方自治体が当該住民の負担にならない「補助金」を国から得たとする。地方自治体は、この一部ないし全部を住民に現金で給付することもできるし、公共サービスを直接的に提供することもできるものとし、この状況が予算制約CDとして描かれている。もし。この「補助金」の全額が住民に対して現金で給付されたならば、代表的個人は点Fを選好するものと考える。
この図に関する説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
○ア 「補助金」を得た地方自治体がIの公共サービスを提供するならば、この地方自治体は住民の効用を最大化している。
○イ 「補助金」を得た地方自治体がKの公共サービスを提供するならば、住民の効用は点Fが選択される場合よりも低下する。
○ウ 「補助金」を得た地方自治体がKの公共サービスを提供するならば、それは「フライペーパー効果」とみることができる。
×エ 「補助金」を得た地方自治体がその全額を住民へ現金で給付すると、「補助金」を得る前と比べて、住民の地方自治体への納税額は減少する。

当問は、アイウが何言ってるか意味不明でも、エが不適切(所得増なら納税増のはず)はなんとなく選べてCランク。このクラスの初見、難問がもし出ると慌ててしまいますが、

  • 国が補助金を交付しても自治体が独り占めすると、住民が損した気分

周囲で当てた人でも、考えているのはその程度。すると万一出題があっても慌てずに済みます。

今日のまとめ

経済人モデルでは、ヒトはあらゆる情報を得て合理的に選択。

するとね。「この情報を与えれば」「買い手はこう動くはず」。世の中、ちょっと小狡いコトを考えるセールスマンが出てくるものです。おっと、その手の「社会的不義」を見逃さない。それが「ミクロ」試験委員の正義感でしょう。

この議論、金曜日の§3余剰分析、§4不完全市場~に続きます。

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