【やらかし「事例Ⅳ」中】まぜまぜキャッシュフローにご用心

【やらかし「事例Ⅳ」中】まぜまぜキャッシュフローにご用心

「Ⅳ」が得意だと、スト合格?

スト合格者の多くは「Ⅳ」で稼ぐ。ところが「Ⅳ」高得点狙いはむしろドボン。そうなる理由は、1次「財務」⇔2次「事例Ⅳ」の出題レベルに大きな差があること。

近年の「事例Ⅳ」は、ファイナンスより会計論点の出題が主。

つまり1次「ファイナンス」で相当しっかり学ばないと、会計論点とごっちゃになって、勉強するほど混乱しがち。

もういいや、解き方さえ覚えれば? 怖っ。

その混乱の代表例「キャッシュフロー」では、どの論点がどうごっちゃにされている? そこを紹介します。

CFスラスラドリル~同じ「CF」でも解き方は別物

①FCFの公式 (スピテキ§6企業財務論)

H26 第13問 Dランク ★良問
以下のデータに基づいて、A 社のフリー・キャッシュフローを計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【A 社のデータ】
営業利益 200 百万円
減価償却費 20 百万円
売上債権の増加額 10 百万円
棚卸資産の増加額 15 百万円
仕入債務の減少額 5 百万円
当期の設備投資額 40 百万円
法人税率 40 %
【解答群】
○ア 70 百万円
△イ 80 百万円
×ウ 120 百万円
×エ 130 百万円
解説
当問は、FCFの公式=①税引後営業利益+②減価償却費±③運転資金増減額-④投資額を使い、一発で正答します。

+①税引後営業利益 (200×0.6)=120
+②減価償却費 20
±③運転資金増減額 (▲30 ) ←ここの説明は、過去問解説参照
-④投資額 40
FCF=70です。

先に答えを読むと簡単なのに、当問はDランク。それは「仕入債務の減少額5百万円」のプラスマイナスを「頭で考えると」混乱し、イ 80百万円を選びやすいため。ここを除くと誰でも当たるBランクなので、当問を使い、FCFの公式を確実に覚えます。

②税引後キャッシュフロー (スピテキ§5意思決定会計)

H29 第15問 Bランク ★良問
当社は、来年度の期首に新設備を購入しようと検討中である。新設備の購入価額は 100 百万円であり、購入によって毎年(ただし、5年間)の現金支出費用が 30 百万円節約されると期待される。減価償却方法は、耐用年数年、残存価額がゼロの定額法を採用する予定でいる。税率を 40 %とするとき、この投資案の各期の税引後キャッシュフローとして、最も適切なものはどれか。
×ア 12 百万円
△イ 18 百万円
○ウ 26 百万円
×エ 34 百万円

 

この問題は、A)FCFの公式の応用 B)簿記的解法 どちらでも解けます。「答えさえ合えば言い放題」でなく、どちらでも解ける様にします。

解法A (FCFの公式の利用)

+①税引後営業利益(費用削減30ー減価償却20)×0.6=6
+②減価償却費20
=26

解法B (簿記的解法)

簿記1級以上の会計系試験では、「税引後キャッシュフロー」を求めるのに、ボックス図を使います
慣れるのに時間がかかりますが、ボックスを使い視覚的に解くため、解法Aに比べ1)検算が容易 2)応用問題で使いやすい。そんな特長があります。

ポイントは、FCFの公式一本槍ではない解き方を知ること。つまり、

△一つの解法に執着すると出題側に狙い撃たれるリスク
○複数解法を使い分けてリスクを分散。

③キャッシュフローの表示 (スピテキ§9 CF計算書)

H28 第9問 (設問1) Bランク★良問
次の貸借対照表と損益計算書について、下記の設問に答えよ。(※BS・PL省略)
(設問1)
キャッシュ・フロー計算書上の表示として最も適切なものはどれか。
○ア 売上債権の増加額 △35,000 千円
△イ 減価償却費 △10,000 千円
×ウ 固定資産の増加額 125,000 千円
×エ 仕入債務の増加額 △20,000 千円
解説
当問ではBS・PLに目が行きがちですが、(設問1)の狙いはそちらでなく、調整要素の±を判断できるか。

正しいアを選ぶより、イ~エのどこが間違いかを指摘します。

×ウ、エ・・なんとなく間違いにすれば良く、過去問解説でその理由を確かめます。±が逆です。
△イ・・間違えるとしたらココ。費用だからマイナス? いえCFの表示はその逆です。
○ア・・イ~エを×にできれば正解はアしかない。「運転資本の増加はCF計算書の△」。問題集で体得し、正解できるようになったら、理屈で押さえる。この順番なら迷いません。

今日のまとめ

今日の注目は、H29第15問「②税引後キャッシュフロー」。

この問題、①FCFの公式でも解けますが、「Ⅳ」を得意にするスト合格者なら解法B(簿記的解法)で解きます。それはね。

簿記1級では、FCFの公式は出題範囲外※。
※厳密にそう言ってよいかは、要議論。

そこを無視し、ファイナンス⇔簿記論点の解法をごっちゃにすると。うふふ、「事例Ⅳ」は死ぬほど難しくなるよ。ではその原因、「FCFの公式のやらかし」は明日に続きます。

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