【財務】スピテキ斜め読み#4 企業財務論 ★スト生注目★

【財務】スピテキ斜め読み#4 企業財務論 ★スト生注目★

理解→問題→理解の順で。

オレ、今ビジネススクールでファイナンスを学んでるよ。そう誇張し、会社の仲間に吹聴しても多分バレない。それほど学習効率が良いのか診断士の「ファイナンス」です。どれほどかと言えば。

「財務」講義全10コマ中、ファイナンスは2コマ。
「財務」H29本試験25問中、ファイナンスは11問

理論上、アカウンティング/簿記論点を全て捨てても合格できる。
  • ファイナンスを全問当てれば足切り40点クリア。
  • 残りの4択は鉛筆転がせば60点クリア。
  • 2次「事例Ⅳ」は簿記知識抜きでも60点を取れる設定。

スト合格を狙うには、そんな抜け目なさ、要領よさ、コスパの良さ「も」結構大切。では今日明日で一気に周囲と差をつけるため、ファイナンス2コマを斜め読み。

スピテキ斜め読み~重要度ミシュラン

スピテキ各論点は、重要度S~Cを頭に振って、内容を読み進む。

S論点:
S論点とは「2次」で問われる、つまり理解して使いこなす知識。しょっちゅう出てきて自然に覚えるので、覚えた後で理解に進む。
A論点:
A論点とは、1次「財務」で問われるが「事例Ⅳ」では使わない知識。問題を解きこなし、答え方を思い出せればそれで良し。
B論点:
B論点とは主に簿記知識。1次「財務」でもあまり問われず、「事例Ⅳ」には出てこない。過去問題数が少ないため、講師が言ったこと程度はメモしないと、本試験で太刀打ちできない。
C論点:
C論点とは、過去出題があったため営業上収録されたり、逆にBS項目にあるが「財務」「Ⅳ」では出題されない知識。追い掛けたらキリがないので、過去問の答えだけ読んでおく。

 

このS~C分類は診断士講座に限らず、多くの資格講座、スクールで使われる手法です。つまり、

  • 出題範囲が広範なため、
  • テキスト全てを覚えるのではなく、
  • 試験に出る、大事な所から押さえる。そのために優先順位を付けるのですね。

まずは大きな分類別に。

論点S~Cランクの詳細は、ダウンロードセンターのPDFを参照ください。

論点 評価 一言で
6企業財務論 企業財務論の基礎 ★☆☆
株価と債券価格の計算 ★★☆
DCF法などによる企業価値の算定 ★★★
最適資本構成 ★☆☆
配当政策 ☆☆☆

S論点 頻出+理解=2次論点 ★ココが重要★

2資金調達意思決定
→スピテキP.137では、「投資」「資金調達」「利益分配」の3つが「企業の財務意思決定=コーポレートファイナンス」であると定義。だが診断士「会計・財務」は、「投資意思決定」を第5章で学習済、「利益分配意思決定」は出題しない。従い、「資金調達意思決定」のみが重要。

1企業価値の最大化と株価の最大化
→「企業価値」はビジネスのあちこちで見かけるが、

企業価値=株式価値+負債価値

だけがホンモノ。それ以外はまがい物。この時、企業の行動目標=企業価値や株式価値の最大化=利潤の最大化である理屈をこの章で理解。ただし実力以上に見せかける粉飾決算=財務諸表の虚偽表示は厳罰。

(1)株式価値の計算
→株式価値の計算、つまり理論株価の計算法はスピテキP.161掲載の通り、多様。だが診断士試験上は、配当割引モデルを使う決まり。スピテキP.141「株価の計算」参照。

(2)負債価値の計算
→診断士試験上は、簿価をそのまま使う決まり。スピテキ掲載の割引モデルも使えるが、低金利下では意味がないので不要。

1株式の期待収益率
→株式の期待収益率=株式の値上がり益+配当益。税法をやると前者(キャピタルゲイン)⇔後者(インカムゲイン)の違いにこだわるが、診断士試験上では気にしない。

(1)ゼロ成長モデル
→会社が永久に存続し、株主が一定額の配当を貰い続けると仮定すると、株式価値=将来に渡り貰い続ける配当金の総額となる。この時、無限等比級数の考え方を使うと以下になる。ここ第一歩。

株価VE=D/rE

(2)定率成長モデル
→配当金が定率gで成長する仮定では、以下になる。講師の説明で理解し、自力で一度公式を導出すればOK。わざわざ覚えなくて良い。

株価VE=D1/(rE-g)

1フリーキャッシュフロー(FCF) ☆超重要
→FCF=企業の現金生成能力。診断士合格までというか、今後一生使う概念なので、ここでしっかり勉強。学習上は以下の2つで使い分け。

公式①:FCF=税引後営業利益+減価償却費±運転資本増減-投資額
公式②:FCF=営業CF+投資CF

なおP.76「CF計算書」は原則過去の結果を扱い、ファイナンス論点のFCFは将来見込みを扱う。試験対策上は全く別論点と考える方が適切。

2加重平均資本コスト WACC ☆超重要
→企業の資金調達源泉は、①自己資本 ②負債(他人資本)の2つに大別。両者の資本コストはかなり違うため、加重平均して求める。何度も問われるので、解法を先に体得し理解は後からでOK。

(1)企業価値の計算
→企業買収(M&A)を行うには、企業価値の評価が大切。以下2つの方法を使い分けるが、②は簡単なので、出題されるとすれば①。
①企業価値を直接求める:FCFをWACCで割り引く
②株式価値+負債価値の合計

(2)継続価値(永続価値)の計算
→S論点ほど頻出ではないが、セットで学習。企業は永続するので、FCF/WACCで企業価値を求める場合は、「継続価値」を考慮する。「継続価値」は設備投資の問題では登場せず、つい忘れがちなので要注意。

A論点~頻出+暗記

1投資意思決定
→コーポレートファイナンス理論では、まず投資意思決定を扱い、そのために資金調達、の順で進む。だが診断士試験では、投資=意思決定会計で扱い、ファイナンス論点には含めない。

(1)1株あたり配当金 DPS
→株価指標は「1次財務」でのみ問われ、「Ⅳ」では問われない。だから暗記で済むが、略語3字の英語を知ると、暗記すら不要。Dividend Per Share→配当総額を株式発行総数で割る。

(4)1株あたり当期純利益 EPS
→Earnings Per Share。ここ高いほど、高配当が期待できて人気。

(5)株価収益率 PER
→Price Earnings Ratio。(4)の逆で、期待できる配当に対し、今の株価がどの程度割高か。

(7)株価純資産倍率 PBR
→Price Book-Value Ratio。期待する配当でなく、純資産に対し今の株価がどの程度割高であるか。

(1)営業利益ベースである理由
→FCFの公式をもし忘れても、理屈で押さえておけばすぐに思い出す。

(2)DCF法
→株式価値の計算はコスト・インカム・マーケットの3アプローチ。「事例Ⅳ」では「DCF法」しか問われないので、「1次」対策の知識として使う。

B論点~理解

3利益分配の意思決定
→ファイナンス意思決定3兄弟の末っ子。診断士試験では問われない。

2ファイナンスの目的
→暗記も理解も不要だが、実はイイコト言っている。ファイナンスは理屈が大事。

(2)配当利回り
(3)配当性向
→株価指標シリーズ。英略語がなく漢字のみの指標は誰でもわかるため、出題されない。

(6)1株あたり純資産額 BPS
→英略語3字。だが株価と簿価純資産の連動性は低いので、まず出ない。

(1)債券価格の算定
(2)割引債(ゼロクーポン債)
(3)利付債(クーポン債)
→診断士試験で「債券」といえば、「社債」=企業による金融市場からの直接調達。買う側は株式とのポートフォリオ、発行側は仕訳が重要論点であるが、診断士試験ではいずれも出ない。「1次」過去問が解ければOK。

(1)単利計算と複利計算
(2)1年未満の複利計算
→社債を出すと診断士受験生はお手上げなので、学習不要。もし出題された時だけ、ここに戻って知識を理解。

(1)純資産額法
(2)修正簿価法
(1)収益還元法
3マーケットアプローチ
→株式価値の計算法。計算問題でなく、「1次」の知識選択肢としてたまに出る。過去問の解説を使って覚えればOK。

C論点~おまけ

(2)FCFの計算式の簡便化
→FCFで、減価償却費や運転資金増減を考慮しない場合のショートカット。この種のショートカットを覚え出すと、むしろゴールが遠くなる。

今日のまとめ

ははん、何となくわかったぞ。

そう、ファイナンス前半「企業財務論」とは、

1⃣BS上で何が起きているのか(資金調達を負債⇔純資産どちらにするか)?

2⃣その時の資本コストはいくらか?

その2点を計算練習を通じ、教わればOK。またその程度を一言メモに残せばOK。そして簿記論点の得手不得手に関わらず、

初学スト生に限れば、ファイナンスを得意化すれば合格点。

おや、これはいいコト聞いたかも? では明日の「証券投資論」に続きます。

ポチっと押して「アイデアいただき」。
スッと爽やかにページが閉じます↓

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

    B財務カテゴリの最新記事