★To-Be目指す答案

【後出しジャンケン】答案再現性+これやったらOUT集

先行3,000人を一気に捲る爽快感。

20%たまストに、50%計画たまスト。「2次」筆記の醍醐味とは、

試験直前および本番中にトンデモない急坂が用意され、
馬群の前後差が急に縮まり、一発逆転が起きること。

それホント? いえ本当。例えばこの時期のブログや助言は全員似たり寄ったり。

  • それ悪いことでなく、皆が口を揃えるコトが「試験の本質」。
  • 全員共通「本質」を踏まえ、頭一つ抜ける「仮説」の勝負へ。

では初学スト生が3,000人を一気に捲る「仮説」を、2つ紹介します。

1⃣答案の再現性

仮にもしもの世界の話。「2次」筆記を年2回行うと。
・①本番2週前10/8⇔②10/22実施では、合格者の半数が入れ替わる
・②10/22⇔③翌週10/29実施では、合格者の半数が入れ替わる。

 

するとそれを知る実力十分経験者の本番直前2週間とは、

A:従来経験の延長線上ラストスパートで逃げ切ろう、より、
B:一旦リセットし、ラスト2週で人事を尽くすピーキング。

さて当サイトらしく潔いネタバレ。

Bタイプが今狙っているのは、

再現答案ではなく、答案の再現性が大事

つまり当試験の安定品質+短納期競争に臨むとき、

A:現場でいちいち考え込むのでなく、
B:想定手順通りに、想定した答案をいちいち考えずに書く。

いちいち考えないメリット
・考える時間の短縮。
・考えて回答がブレることを回避。
・考える脳の疲労を回避。
・びっくり初見問題を考える余裕の捻出。

 

出題側が繰り出す変化球でさえ、「事前の現場対応力ドリル」で躱すイマドキ。1日何事例解いても疲れないし、再現答案を作るなら当日中

初学スト生が実力十分受験生に学べることは、まだまだ沢山。そして古い受験ノウハウが塗り替わる瞬間に立ち会うことは、いつもワクワク。もっとも「当日中の再現答案」は昨年から着手済と教わり、無知を恥じるばかりですけれど。

2⃣合格べからず~これやったらOUT集

3年も前に書かれた記事を、「よくまとめてある」と未だに引用いただけるのは大変ありがたいこと。

1⃣ダメダメアドバイス~相手が期待していない答え
  • 思い込み (相手の話を聞いてない)
  • 思いつき (自分の成功体験(過去の好解答や実務経験)を語ってしまう)
  • 経営課題に答えていない(課題を無視した解決策。ここで診断士失格)
  • 聞かれたことに答えない(原因聞かれたのに解決策。解答階層ズレ)
  • 聞いてないことが書いてある (ピンボケか苦し紛れ)
  • 考えすぎ解答 (使う根拠は正しいが、余計な意見や表現が混入)
  • 事例Ⅰでマーケ・生産解答 (強い根拠に惑い、解答要求から外れる)
    優先順位違反 (小さな根拠に飛びつき、重要根拠を使い残し)
  • 突然知らない業界用語 (与件根拠からつい連想)
  • やたら模範解答っぽい (期待を上回る出来過ぎ答案)
    参考:可哀想な答案 =期待を下回るBランク答案
  • 上から目線の助言 (リストラ・配置転換・IT/新規設備導入・・)
  • 中小企業の制約違反 (原則ニッチで差別化。追随・同質化はNG)
  • 経営資源の制約違反 (大企業目線)
  • その他制約条件違反
<要旨>
正解と採点基準が用意されている以上、採点者が期待する答えを想像し、それを書くのが筋。だがそれ以前に「診断士たる常識」の無言の制約を守らないと、「適性ナシ」判定で不合格でも文句は言えない。
2⃣作問者からみて「やって欲しくない行動」
  • 休憩中に参考書 (⇔自作ファイナルペーパー)
  • 試験中の途中退席 (⇔80分間フル活用)
  • 320分(80分×4)考え続ける (⇔考えるのは40分まで。書きながら考えない。後半40分は手だけ動かし頭を休める。)
  • いきなり電卓を叩く(試行錯誤法) (⇔全体像を把握してから作業開始)
3⃣採点者から見て「ふるい落とす」答案
  • 社長の思い・経営課題・診断士への相談を無視
  • 非現実的な空想や妄想
  • 当り前AB問題を外す
  • 金型縛り (解答フレームにこだわり過ぎ)
  • やたら高得点狙い(根拠の対応付けがズレた精緻な答案)
  • 強い根拠・不自然表現の見逃し、使い残し
  • 強い根拠に注目させ、その陰に本当の根拠
  • 事例Ⅰ→組織・人事以外の切り口で解答
  • 事例Ⅱ→事例根拠の見逃し、勝手なアイデア解答
  • 事例Ⅲ→QCDを無視した解答 (品質・納期を遵守。ブレ・遅れNG)
  • 事例Ⅳ→聞いたこともないような指標で経営分析
4⃣受験生が「避けたい行動」
  • 前日寝付けない。やたら緊張 (ピーキングの失敗)
  • 昼食が外食 (余計な変動要素を増やさない)
  • 休憩中の答え合わせ (前事例でミス→高得点狙い→ミスを重ねて自滅)
  • 前事例の感想が聞こえてくる (周囲の噂話、友人に話しかけられる)
  • 前事例の手応えが、次の事例の得点心理になにか影響
4事例は独立採点。試験当日に得点方針を変えるより、1事例ずつ合格A答案を作る方が優先(気の弱い人なら、休憩中は耳栓)。

 

5⃣タイムマネジメント
  • 全問で満点狙い (80分で解ける量でなく、満点を取る試験でもない)
  • 問1→問5の順に解く (得点期待値順、つまり易問→難問の順に解く)
  • 難問で予定外の時間ロス (夢中になり、時計を見ると予定時間超過)
  • 根拠の対応付けで時間ロス
  • 思ったより簡単 (予定時間が余ってもすぐ書かず、可能性を解釈)
  • 事例Ⅳ計算ミス (もう1問解くより検算優先)
時間ロスは、「読む」「書く」ではなく、与件文を読み根拠と設問を紐つける「考える」で主に起きる。タイムマネジメントの鍵はココ。

 

6⃣やり過ぎ
  • 考えすぎ解答 (高得点を狙うクセがつき、人並み解答で我慢できない)
  • 事例Ⅱ・Ⅲで考えすぎ (事例Ⅰと異なり、Ⅱ・Ⅲの解答要求は素直)
  • パズルのピースの如くピタリ全問完答 (本試験ではまずあり得ない)
  • 欲と色 (これ書くと周囲よりプラス5点取れる気がする)
  • 今日の俺は冴えている
  • いつもと違う解答手順
セルフ模試経験を活かし、当日NG行動を予めリストアップ可能。その時、作問者・採点者・解答者・・と多面的に考え、精度を向上。
7⃣それでも悩んだ時は
  • 探している根拠が見つからない (問題リード文中の表現も根拠に使う)
  • 与件の根拠が総じて薄い、足りない (当り前基本知識で最小限補う)
  • 重要根拠が2問で使える (モレなくダブリあり。高得点より安定点)
  • 2点挙げる問題で解答候補が3つ (1つ落とすか、混ぜるかの危機判断)
  • 一段落丸ごと使途不明 (要判断。無理に使うと他根拠を落として失点)
  • 知ってるはずの知識をど忘れ
  • やたら短いマス目で高配点 (必ず正解あり。ここは必ず取る)
  • やたら長いマス目で中配点 (答えはブレる。適当に埋め時間ロス回避)
  • 事例Ⅰ難問で頭が真っ白 (与件根拠を使い、何か人事組織で指摘)
  • 事例Ⅱ根拠探しで忙しい (表を使って情報整理)
  • 事例Ⅲが苦手 (蕎麦打ち理論に戻る。材料揃える、段取り、作る)
  • 事例Ⅲ問題点が指摘できない (工程中のボトルネックを探して使う)
  • 事例Ⅲ製造現場のイメージがわかない (業務フローを書く)
  • 事例Ⅲ140~180字で頭が真っ白。 (字数を30で割り文章数を決める)
  • 事例Ⅳでパニック (周囲もどうせ解けないなら、取れる所だけ取る)
  • 論理的な文章が浮かばない (30字短文を原因→対策→効果で並べる)
  • 予定40分で解答骨子が未完成 (易問のマス目をまず埋める)
本試験の想定外の変化には、現場対応で勝負。だが事前の備えを高めると、他人の想定外でも自分は想定内。

今日のまとめ

人並みの答案を当り前に書けば合格
+目をつむっても書ける再現性の勝負

  1. 人並み答案を当り前に。合格を狙うより不合格リスクを下げる。
  2. 再現答案作りに熱心になるより、再現性のある答案を書く。
■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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