おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

J事例Ⅲ

【5年前の2次】過去記事使って「事例Ⅲ」

事例Ⅲは現状分析

事例Ⅰが明鏡止水、事例Ⅱが当意即妙とするなら、事例Ⅲは 現状分析。

この問題点の原因はこれだな。

と特定することがまず解答要求範囲。

事例Ⅲは楽しくない

事例Ⅲが楽しくないのは、事例Ⅱと異なり提案が期待されていないから。

①現状の問題点を把握。
②その原因を分析。
③問題点→原因→対策→効果まで因果でつなぐ
ことが解答要求。なお、
④140~200字長文マス目の表現・因果構成力で大きな点差

と聞けば納得。近年やや変化しているとはいえ、これだけお決まり解答を要求する試験は、他に類を見ない。

さらに③の問題点特定+分析をまず当てることが前提だから、合格答案に近づくほど答えが似てくる。だからやればやるほど面白くない。

華やかな事例Ⅱの成功体験を忘れ、
解答要求に地味に従い、人並みな答えを探す。

事例Ⅱ⇔Ⅲの違いの罠に気づかないまま本試験を迎える人は結構多いから、コレ知ってると数段有利。

過去記事使って総まとめ

ではいざラストの過去記事。既読の記事でも、「こんなことが書いてあるはず」と思って読むと、見つかる根拠の数は倍以上。

1⃣現状問題点の把握

事例Ⅲの最初の要求は、現場で何が起きているかの理解。
常套手段は図を描いて視覚化すること。

【事例Ⅲ】視覚を使って処理力UP
事例Ⅲ:文字ではなくイメージでC社を捉える
事例Ⅲ:【事例Ⅲの概要】

2⃣現状問題点の分析

次の要求は、今起きている問題の原因指摘。
ただ玄人に言わせると、その方向性は与件に書いてあることが多い。

【事例Ⅲ】過去問から学ぶ
【事例Ⅲ】7つのSTEP
【運営管理】生産管理のキホン
事例Ⅲ:出題者の意見を採用する

3⃣解決方向性と期待効果

本来最後に来るべき要求は、解決提案と期待効果。
ただ事例Ⅲでは、これも与件に書いてあることがよくあるから、
ここをパスして、次節に進む。

4⃣長文マス目対策

事例Ⅲのハイライトは、長文マス目をどう埋めるか。
まず因果のつなぎ方をおさらいし、次の記事を読んでみる。

【事例Ⅲ】「あと一歩」の答案
事例III: 規定演技の工場長
事例III:雇われ・素人・工場長の身になって

5⃣事例Ⅲ~長文マス目対策(補講)

事例Ⅲの140字~200字長文マス目問題がどうしても苦手な方に情報提供。

長文マス目対策を明文化するのは難しいので、事例Ⅲならでは視覚化手法で説明。試しに、下の図を15秒見つめてみる。

申し訳ないけど今こんなこと言われても、残り1週間で追いつくのは無理。そして140~200字の長文マス目に出会い、

①はて何を書こうかと思案する初学者と、
②配点×字数から解答構成要素が視覚的に思い浮かぶ上級生

で得点能力に差があるのは当然。でも追いつくのは無理でも、相手が何やっているかを知れば、取るべき戦略の幅が増える。つまり、

①長文マス目が苦手な初学者は、それ以外の所で点を稼ぐ
②長文マス目が得意な上級生は、そこできっちり点を稼ぐ

のが妥当解。

今日のまとめ

1次直前の大事な時期に、なぜいま2次の話?

昨日そう的確なご指摘を頂戴したので、補足を少し。

一つの物事に集中しなさい。

自分のお子様にこう教える方も多いはず。そう教える理由はこちら。

マルチタスクの弊害(とメリット)

余裕があるなら、途中でもう1つのタスクに切り替えても、その勢いが役に立つということです。静止状態からよりも、 助走をしたほうが、より高いハードルが飛べるのと同じです。

実はね、診断士「1次」合格率が20%に満たない原因は、

  • 1科目1科目の勉強が難しいことより、
  • 趣向が違う7科目を同時進行で進める難しさ。

つまり、

  • 7つのタスクを同時進行させるのでなく、
  • 他人のシングルタスク(=一つに集中して達成できる水準)を、2日で7つ瞬時に切り替える力が問われる。

世の中これが出来る人はそういません。するとね。

7つのタスクを切り替える力があれば、助走するためあと1つ増やす位は朝飯前。

なんだ、そんなことかと気づいてニヤリ。それでは、8月から本格フライングスタートを切る「2次」対策でも、ぜひご意見をお待ちしております。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

-J事例Ⅲ

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