事例Ⅲは現状分析
事例Ⅰが明鏡止水、事例Ⅱが当意即妙とするなら、事例Ⅲは 現状分析。
この問題点の原因はこれだな。
と特定することがまず解答要求範囲。
事例Ⅲが楽しくないのは、事例Ⅱと異なり提案が期待されていないから。
①現状の問題点を把握。
②その原因を分析。
③問題点→原因→対策→効果まで因果でつなぐ
ことが解答要求。なお、
④140~200字長文マス目の表現・因果構成力で大きな点差
と聞けば納得。近年やや変化しているとはいえ、これだけお決まり解答を要求する試験は、他に類を見ない。
さらに③の問題点特定+分析をまず当てることが前提だから、合格答案に近づくほど答えが似てくる。だからやればやるほど面白くない。
華やかな事例Ⅱの成功体験を忘れ、
解答要求に地味に従い、人並みな答えを探す。
事例Ⅱ⇔Ⅲの違いの罠に気づかないまま本試験を迎える人は結構多いから、コレ知ってると数段有利。
過去記事使って総まとめ
ではいざラストの過去記事。既読の記事でも、「こんなことが書いてあるはず」と思って読むと、見つかる根拠の数は倍以上。
事例Ⅲの最初の要求は、現場で何が起きているかの理解。
常套手段は図を描いて視覚化すること。
次の要求は、今起きている問題の原因指摘。
ただ玄人に言わせると、その方向性は与件に書いてあることが多い。
本来最後に来るべき要求は、解決提案と期待効果。
ただ事例Ⅲでは、これも与件に書いてあることがよくあるから、
ここをパスして、次節に進む。
事例Ⅲのハイライトは、長文マス目をどう埋めるか。
まず因果のつなぎ方をおさらいし、次の記事を読んでみる。
事例Ⅲの140字~200字長文マス目問題がどうしても苦手な方に情報提供。
長文マス目対策を明文化するのは難しいので、事例Ⅲならでは視覚化手法で説明。試しに、下の図を15秒見つめてみる。
申し訳ないけど今こんなこと言われても、残り1週間で追いつくのは無理。そして140~200字の長文マス目に出会い、
①はて何を書こうかと思案する初学者と、
②配点×字数から解答構成要素が視覚的に思い浮かぶ上級生
で得点能力に差があるのは当然。でも追いつくのは無理でも、相手が何やっているかを知れば、取るべき戦略の幅が増える。つまり、
①長文マス目が苦手な初学者は、それ以外の所で点を稼ぐ
②長文マス目が得意な上級生は、そこできっちり点を稼ぐ
のが妥当解。
今日のまとめ
1次直前の大事な時期に、なぜいま2次の話?
一つの物事に集中しなさい。
自分のお子様にこう教える方も多いはず。そう教える理由はこちら。
マルチタスクの弊害(とメリット)
余裕があるなら、途中でもう1つのタスクに切り替えても、その勢いが役に立つということです。静止状態からよりも、 助走をしたほうが、より高いハードルが飛べるのと同じです。
実はね、診断士「1次」合格率が20%に満たない原因は、
- 1科目1科目の勉強が難しいことより、
- 趣向が違う7科目を同時進行で進める難しさ。
つまり、
- 7つのタスクを同時進行させるのでなく、
- 他人のシングルタスク(=一つに集中して達成できる水準)を、2日で7つ瞬時に切り替える力が問われる。
世の中これが出来る人はそういません。するとね。
7つのタスクを切り替える力があれば、助走するためあと1つ増やす位は朝飯前。
なんだ、そんなことかと気づいてニヤリ。それでは、8月から本格フライングスタートを切る「2次」対策でも、ぜひご意見をお待ちしております。
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