【情報】過去問タテ解き#6 ガイドライン・統計解析

【情報】過去問タテ解き#6 ガイドライン・統計解析

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集団ゴールができる試験。

今朝は補足から。

昨日は「集団カンニング」なる怪しげな言葉を使ったけれど、答案の見様見真似が最速合格法であることは事実。良い言い方に変えると、当試験は、

一人の合格実力者が、周囲の数人を引き連れ集団ゴールできる試験。

ものは勢いで、筆者が大昔に体験した事実を改めて公開。

  • 「2次」直前の1ヵ月半、気が合った初学者3名で答案を相互採点。
  • その3人は全員首尾よくたまたまスト合格。
  • 3人中2人はそうでもないが、うち1人は「あの相互採点が役立った」と述懐。

そんな昔話はさておいて、

  • 10人中7~8人の合格者を出す学習グループがあれば、
  • 10人全員枕を並べて不合格になることも普通にあるのが当試験。

誰と手を組み学習するかが、合否を大きく分ける試験ではあるが、
誰と手を組み仕事するかが大切な資格だから、おかしな話ではない。

ところで、「情報」の出題姿勢に疑義

「情報」をタテ解きすると、誰も見向きしないのがガイドライン・統計解析。

  • 「情報」で最低40点、できれば60点取るには、まず前半「基本的知識」から。
  • 後半で手を出すなら、さらにその前半「ソフトウェア開発」から。
  • その結果、奇問悪問ガイドライン・統計解析には誰も見向きしない。

過去に「経済」がやらかした通り、真面目に勉強して40点しか取れない出題が続くと、

  • 勉強してもしなくてもどうせ誰でも40~60点。
  • すると「簡単な40点だけ取ればいいや」のモラルハザードが起き、
  • 「情報」を真面目にやる時間があれば「2次」に手を出す。

.

本当にそれでいいのかい?

奇問悪問を連発した上、「2次」受験者5,000名確保のため、「財務」「経済」で大甘サービス出題ばかりすると。受験側は「4割を捨てる」コツを覚え、労せずラクして合格する手段を開発。

合格努力・実力が報われない試験と、これ以上広まって良いの?
・試験の筋の悪さを隠すには、合格者数を絞るだけで良いの?

では、ここ3年のガイドライン・統計解析の出題がどれほどひどいか、タテ解きで確認。

今日のタテ解き

先日同様、稀出領域に立ち向かう時は、過去に2度出たペア出題方式で。

ランク カテ2 カテゴリ スピテキ頁
H27 22 E 4ガイドライン   314
H25 23 CD 4ガイドライン   314
H28 21 CD 4ガイドライン   317
H26 23 CD 4ガイドライン   317
H24 19 CD 4ガイドライン   321
H26 22 E 4ガイドライン   324
H25 17 AB 4ガイドライン   328
H26 13 CD 4ガイドライン   329
H28 18 CD 4ガイドライン    
H27 14 CD 4ガイドライン    
H25 20 CD 4ガイドライン    
H25 22 AB 4ガイドライン    
H24 16 CD 4ガイドライン    
H28 25 E 5統計解析   339
H27 25 E 5統計解析   339
H25 25 E 5統計解析   339
H27 24 AB 5統計解析   340
H28 24 CD 5統計解析    
H26 24 CD 5統計解析    
H26 25 E 5統計解析    
H25 24 CD 5統計解析    
H24 24 E 5統計解析    
H24 25 E 5統計解析    
情報セキュリティ関連、ISMS

意地悪問題
H25第23問 Dランク
組織の情報セキュリティ基準として、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度」が広く使われている。これに関する記述として最も適切なものはどれか。

△ア JIS Q 20000-1 適合性に関する制度である。
○イ 適合性の認証制度は、「認証機関」、「要員認証機関」、「認定機関」からなる仕組みである。
×ウ 適合性の認証登録後は、10年ごとに再認証審査を行う。
△エ 標準として決められたセキュリティレベルでのシステム運用を求める。

知らなければ解けない意地悪問題。問題の処理としては、ウ→10年は長すぎないか、エ→標準なの?と疑問を呈し、アイの2択まで絞る位でOK。念のため過去問解説をチェックしたら、H27第22問にトライ。

意地悪問題
H27第22問 Eランク
一般財団法人日本情報経済社会推進協会のISMSユーザーズガイド(リスクマネジメント編)などが、情報セキュリティリスクアセスメントを実施するためのアプローチとして、ベースラインアプローチ、非形式的アプローチ、詳細リスク分析、組み合わせアプローチの4つを紹介している。これらのアプローチに関する記述として最も適切なものはどれか。

?ア ベースラインアプローチとは、システムの最も基本的な部分を選び、これに確保すべき一定のセキュリティレベルを設定して、現状とのギャップをリスクとして評価することを指す。
○イ 非形式的アプローチとは、組織や担当者の経験や判断によってリスクを評価することを指す。
?ウ 詳細リスク分析とは、システムをサブシステムに分解し、そのシステムごとにリスク評価を行うことを指す。
?エ 組み合わせアプローチとは、システムをサブシステムに分解し、その組み合わせすべてについてリスク評価を行うことを指す。

一応正解はイ。だがH25第23問と同じ論点を問い、全く違う知識を聞く。つまり当てさせないための問題。過去問のTACコメントが秀逸→「正解は困難である」。実務に携わる方は別とし、こういう糞問には手を出さない。

ITサービスマネジメント関連、ITSMS

最後の2択
H26第23問 Cランク
顧客の信頼を高めることを目指して、ITサービスを提供するある中小企業が、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のITSMS(ITサービスマネジメントシステム)認証の取得を検討している。この認証取得のためのITSMS適合性評価制度に関する記述として最も適切なものはどれか。

△ア JIPDECは受審申請を受け付け、審査する認証機関を割り当てる。
△イ 管理すべき資料のうち、紙の書類は文書、紙以外の媒体を使うものは記録と区別されている。
△ウ 審査は初回審査と再認証審査の二種類である。
○エ 組織の一部であっても、あるいは複数の組織にまたがっていても、サービス単位で受審できる。 

初見知識の無理ゲー問題に当たった時は、日本語の文脈で正答を絞る。その時当たる可能性があるのがCランク、そうやって選ぶと外れるのがEランク。筆者はウを選んでみたが、正解はエ。はいはい、仰る通りでございます。。

意地悪問題
H28第21問 Dランク
顧客に情報サービスを提供するシステムを開発するプロジェクトにおいては、品質に関わる様々な基準や仕組みを考慮しなければならない。以下のa~cについて参考とする基準や仕組みの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 顧客に提供する情報サービス品質の管理
b セキュリティを重視するIT製品の調達
c ソフトウェア品質保証のために厳密に定義された仕様記述と検証

×ア a:Common Criteria  b:ITSMS       c:ISMS
○イ a:ITSMS       b:Common Criteria  c:VDM
△ウ a:ISMS        b:VDM        c:Common Criteria
△エ a:VDM        b:ISMS        c:ITSMS

H27第22問で出したISMSとITSMSの混同を狙ったひっかけ問題。ついエ、またはウを選びたくなるが正解はイ。念のためではあるが、出題された用語は一応メモ位はしておく。

IT経営関連

サービス問題
H25第17問 Aランク
経済産業省の「IT経営ロードマップ」では、IT経営を実現するための取り組みを、成功企業の事例を踏まえ、以下に示す「共有化」、「柔軟化」、「見える化」の3つに整理している。3つの取り組みの順序として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

「共有化」
現場で積み上げられた業務や情報の客観的把握の成果を、経営戦略上必要と思われる社内外の関係者間において、いつでも効率的に使えるような環境を作り上げること。
「柔軟化」
将来予測される外部環境の変化に対して、必要に応じていつでも自社の業務を柔軟に組み替えられるようにすること、および、社内外の必要な情報を組み合わせて新たなイノベーションを迅速に創出できるようにすること。
「見える化」
経営から得られる視点に基づき、現場の課題抽出と解決検討の材料につながるように、業務や情報を客観的に把握できるようにすること。

×ア 共有化  → 柔軟化  → 見える化
×イ 柔軟化  → 見える化 → 共有化
○ウ 見える化 → 共有化  → 柔軟化
×エ 見える化 → 柔軟化  → 共有化

日本語の常識とビジネスセンスで正解ウ。2017年はこの様なサービス問題の出題があり得るので、深読みしすぎで失点しないよう。スピテキレベルの一通りは眺めておきたい(←細かい点を暗記しない)。

最後の2択
H26第13問 Cランク
企業経営において情報システム(IS)の有用性は益々高まりつつある。政府も高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部を設け、様々な政策の検討に入るとともに、「政府CIOポータル」サイトを設置して、わが国が世界最高水準のIT利活用社会になることを目指している。
このポータルサイトでは、一般的にはCIOは「組織におけるイノベータであり、マーケティングから組織内外の情報流通まで含む知識基盤を支える重要な役割」を担うものとしている。
このポータルサイト内でCIOに必要となる知識体系とされているものに関する記述として、最も適切なものはどれか。

○ア IS戦略・ITガバナンスにかかわる知識とは、IT投資理論、組織・人材育成、IT技術変革潮流、ITリスク管理にかかわる知識である。
×イ 業務・プロセス改革にかかわる知識とは、ISの個別プロジェクトの目的の達成に求められる計画の立案・実行にかかわる知識である。
×ウ 経営戦略にかかわる知識とは、ISの適切な調達を行うために求められる調達戦略立案、外部委託先管理等にかかわる知識である。
△エ 情報活用戦略にかかわる知識とは、企業に蓄積された情報や情報技術を活用したビジネスモデルの変革を担うために必要となる知識である。

この手の問題は、正解知識のどこかを入れ替えて間違い選択肢にすることが常套。そして実務化でなければ手出し不要で、日本語文脈でアエの2択に絞れば上等。エのどこが間違いか・・を探すと、「当てさせない問題」であると納得。

統計解析

H25第25問 Eランク
統計的仮説を検定する方法には様々なものがあり、適切に使い分ける必要がある。以下の文章の空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

母分散が未知の2つの母集団の平均の差を検定したい。2つの母集団からそれぞれ独立に、十分に大きな数の標本を採取できる場合には、標本平均は正規分布に従うと考えて、標本の不偏分散を母分散の代わりに使って□ A □を適用できる。少数の標本しか得られない場合には、母分散の信頼できる推定ができないので、□ A □を使えない。しかし、2つの母集団が共に正規分布をし分散が等しい場合には、□ B □が利用できる。その場合、2つの母集団の分散が等しいことを検定するには、□ C □を利用することができる。

H27第25問 Eランク
年中無休のある店舗で、日次売上高を2年分集計した。年ごとの平均日次売上高の母集団の分布と分散は分からないが、平均日次売上高に有意な差があるかどうかについて、有意水準5%でz値を計算し仮説検定を行った。z値は、各年の平均日次売上高の差が分子、各年の日数で調整した標本標準偏差を分母としたときの比率(z>0)である。
この仮説検定に関する記述として最も適切なものはどれか。

○ア 「1-(第2種の誤りの確率)」を、検定力という。
?イ z値が1.96よりも大きいときは、帰無仮説が採択できる。
?ウ z値を計算するときの分母は、各年の標本標準偏差を各年の日数で除したものの和である。
?エ 問題文中の記述と同様にして、年ごとの平均月次売上高の差も検定できる。

H28第25問 Eランク
当社は製造に必要なある共通部品を3社から仕入れている。手元にある各社の在庫部品からいくつかを抜き出して、それぞれの重量を計った(下表参照)。在庫部品の平均重量が仕入元によって異なるかどうかを知りたい。
その方法に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

?ア 3社のデータについての比較なので、多元配置の分散分析を利用する。
○イ 3社のデータについての比較なので、分散分析では群間の自由度は2になる。
?ウ 5%の有意水準で2社間の平均値の差のt検定を3回繰り返して、いずれも有意差が出ないならば、5%水準で差がないといえる。
?エ 平均値の差のt検定を任意の2社間で繰り返すと、検定の多重性による第二種の過誤が大きくなる。 

ここは3問まとめて。スピテキではt検定、カイ二乗検定、分散検定の3つを扱うが、F検定、z検定には言及すらしない。それにしても4択出題で毎回安定Eランク正答率20%以下とは凄腕。それらしくない選択肢を選ぶか、鉛筆転がす方が統計的には得点期待値が高いとは。

今日のまとめ

幽霊の招待見たり、枯れ尾花。

あれだけ難しい、困った、どうしようと言われた「情報」。案ずるより産むが易しで、

  • 5年に1回しか出ない問題が再出題される可能性は低く、
  • 5年より昔に出題された問題はなおさら出ない。

何だ、50~60点が満点の試験だったのか。
残り50点分を鉛筆転がせば10点以上は取れる。
自分の運命を鉛筆に委ねるのは嫌だから、他科目でもっと稼ぐ。

そう割り切ってしまうと、テキスト後半はほとんど勉強する必要すらなく、前半のアルファベット3文字、4文字の「意味暗記」に努めれば良いと覚悟が決まる。

なぜなら「情報」の隠れた題意は、「覚えやすいものから覚える」判断力を磨くこと。これが「法務」の40~50点確保、「中小」はできれば70点以上確保する、暗記体力育成の基礎になります。

「見てやったよ」「次はもっと頑張れよ」。
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