【財務】過去問タテ解き #5証券投資論

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計算問題と理論問題、当たりやすいのはどちら? 

A:計算問題が当たりやすい。

ファイナンス過去問5年分46マークの正答率を、計算⇔理論問題に分けたグラフが上図。

「財務」の中では当たりやすい印象がある「ファイナンス」。だが理論問題=文章題は、あれ?どっちだったかな?Cランクが多いので、「アカウンティング」とは逆に解法パターンで取れるABランク計算問題をまず当てる。

診断士「ファイナンス」の全体像

WACCの子分がCAPM、
CAPMの子分がβとリスク・リターン。

診断士が「ファイナンス」を学ぶ主眼は「企業価値の算定」。だからWACCが主役で他はそれを導く脇役。以下計算問題を解いて実感。

H25第14問 Bランク WACC+CAPM+β

以下のデータからA社の加重平均資本コストを計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

有利子負債額:4億円
株式時価総額:8億円
負債利子率:4%
法人税率:40%
A社のベータ(β)値:1.5
安全利子率:3%
市場ポートフォリオの期待収益率:8%。

×ア 5.8%
×イ 6.7%
○ウ 7.8%
×エ 8.3%

当問は、診断士「ファイナンス」に必要なWACC+CAPM+βをカバーする良問。いつもの調子で「WACC」を出そうとすると「自己資本コスト」が見つからず、「CAPM」「β」を使って自分で計算。理論でいえば、WACC←CAPM←β←リスク・リターンの親子関係が一目瞭然。

当問の題意が「少し捻っちゃえ」のイタズラ心か、1問で全体像を指し示す親心か定かでないが、ミライに残す良問。

H27第14問 Bランク WACC

B社の資料に基づいて加重平均資本コストを計算した値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、B社は常に十分な利益を上げている。

株主資本(自己資本)コスト    10 %
他人資本コスト          5 %
限界税率            40 %
負債の簿価          600 百万円
負債の時価          600 百万円
株主資本の簿価       1,000 百万円
株主資本の時価       1,400 百万円。

×ア 7 %
△イ 7.375 %
×ウ 7.6 %
○エ 7.9 %

WACCのシンプルな問題はこちら。パターン通りに計算するだけ。なお株主資本の簿価=1,000百万円を使うと誤答選択肢イ。簿価でなく時価を使う理由は?と問われても「そう決まってるから」。ある程度いい加減なコトも書けるブログの特性を活かすと、「キャッシュの世界では簿価など信用しない」イメージでいかがでしょう。

H26第19問 Bランク CAPM

A社の配当は60円で毎期一定であると期待されている。このとき、以下のデー
タに基づいてA社の理論株価を算定した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。【データ】
安全利子率:2%
市場ポートフォリオの期待収益率:4%
A社のベータ値:1.5
×ア 1,000円
○イ 1,200円
×ウ 1,500円
×エ 3,000円

H25第14問同様にCAPMを問うが、こちらは配当割引モデル=配当から理論株価を求める出題。

H26第18問 Dランク β(難問)

A証券および市場ポートフォリオの収益率に関する以下のデータに基づいて、A証券のベータ値を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 0.4
×イ 0.5
○ウ 0.8
×エ 1.0

当問は一見簡単に見せ、相関係数や共分散の式の理解を問う高度な問題。興味があれば解説参照。初見で解けなくて良いが、当問を通じ、相関係数はエクセルCORREL関数で簡単に求まると知ると便利。ついでにCORREL=コリレーション(相関)で意味記憶。

H27第17問(1) Cランク リスク・リターン

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

E社は、2つのプロジェクト(プロジェクトAおよびプロジェクトB)の採否について検討している。両プロジェクトの収益率は、今夏の気候にのみ依存することが分かっており、気候ごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、E社は、今夏の気候について、猛暑になる確率が40%、例年並みである確率が40%、冷夏になる確率が20%と予想している。

(設問1) プロジェクトAに全額投資したと仮定する。当該プロジェクトから得られる予想収益率の期待値および標準偏差の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
×ア 期待値:1%  標準偏差: 3.4 %
×イ 期待値:1%  標準偏差:11.8 %
○ウ 期待値:2%  標準偏差: 3.3 %
△エ 期待値:2%  標準偏差:10.8 %

設問1はプロジェクトAのみ対象で、期待値はただの加重計算。よってウエの2択に絞れて正答率はCランク。標準偏差は当てなくてよいが、当問の数字を使い、

加重平均→(引き算)→偏差→(二乗)→(加重平均)→分散→(平方根)→標準偏差

になると自分なりに確認すると、後々どこかで役に立つ。

今日のタテ解き

全体像を掴んだら、次は基礎から順に論点タテ解き。

Sランク論点 【2016年合格目標】【会計・財務】スピテキ斜め読み#5
・個別証券(危険資産)のリターンとリスク
・ポートフォリオのリターンとリスク
・効率的ポートフォリオ
・共分散、相関係数
・相関係数とポートフォリオ効果(暗記1マーク)
・CAPM
・コール、プットオプション
・先物為替予約、通貨オプション

リターン・リスク→H23第18問(B)、H24第19問(C)、H25第19問(D)、H26第14問(C)、第17問(E)、H27第17問(C)(C)、第19問(B)
CAPM(計算)→H23第19問(A)、第20問(2)(C)、H26第19問(B)
CAPM(理論)→H25第21問(D)、H26第18問(D)、第21問(B)、H27第18問(C)
デリバティブ(オプション)→H24第21問(C)、H25第23問(D)、H26第22問(C)
デリバティブ(オプション以外)→H23第21問(C)、H24第22問(D)、H25第22問(B)

デリバティブ(オプション)

H24第21問 Cランク

オプション取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア コール・オプションの買いの場合、原資産価格が行使価格を上回ったときにアウト・オブ・ザ・マネーとなる。
×イ コール・オプションの買いの場合、原資産価格が行使価格を下回ったときにイン・ザ・マネーとなる。
△ウ プット・オプションの買いの場合、原資産価格が行使価格を上回ったときにアット・ザ・マネーとなる。
○エ プット・オプションの買いの場合、原資産価格が行使価格を下回ったときにイン・ザ・マネーとなる。

オプション出題はひっかけやすく、大抵Cランク以下。正解選ぶに越したことはないが、「2択までは絞る」「迷ったら最後はエイヤ」でも、総得点にはあまり影響しない。

×H26第22問 Cランク

コール・オプションの価値に関する記述として、最も不適切なものはどれか
○ア 他の条件が一定であるとき、金利が高ければコール・オプションの価値は高くなる。
○イ 他の条件が一定であるとき、原資産の価格が高ければコール・オプションの価値は高くなる。
×ウ 他の条件が一定であるとき、原資産の価格変動性が高ければコール・オプションの価値は低くなる。
△エ 他の条件が一定であるとき、行使価格が高ければコール・オプションの価値は低くなる。

「価値に関する記述」はたぶんテキスト外、初見で面食らわせる作戦。同じ問題が2回出る訳ではなく2択に絞れば可、解説読んで後で理解すれば尚可。なおファイナンスの文章題は迷わせるのが題意。一目で解けない時は後回しにし、最後に鉛筆転がす位が、解答心理上は有利。

今日のまとめ

  • ファイナンス計算問題は数パターンしかなく、当たりやすい。
  • WACCの子分がCAPM、そのまた子分がβとリスク・リターン概念。
  • H25第14問は、それ1問で診断士「ファイナンス」をおよそカバーする良問。
  • Cランク出題が多い。「会計」苦手でもここで稼いで60点超えの目がある。

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