【財務】過去問タテ解き #3A CVP分析

【財務】過去問タテ解き #3A CVP分析

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(初夢シリーズ)
Q:診断士「2次」が年2回化されたら?A:基本、原則、全員ハッピー。

年20,000人が志し、選ばれた5千人が千の合格イスを年1回倍率5倍のクジで争う当試験。

年1回1,000人でなく、年2回各500人合格にすれば良い

・・とする希望はかねて根強い。そして今は変化とスピードを競う時代。今日は本題CVPの前に、2つ余談。

余談①:「2次」の年2回化
  • 「2次」挑戦機会が年1回しかないのは、間隔長すぎ。
  • 得点・再現答案開示と合格ノウハウ進化が続き、1年空くと手持ち無沙汰。
  • すると筋の良い受験者は諦め、合格を目的とした方のみ残る逆選択。
  • 従い①年1回上位20%より、②年2回各上位10%の方が、受験生人気上昇。
  • 同じくその方が、質が高い合格者が選ばれるはず(詳細後日)。

・・位はスラスラ挙がる。

しかし東大秋入学の改革試みが頓挫したように、資格試験が年1回決まった時期に開かれるのは根拠あり、また改革を先伸ばしする理由を探せばいくらでも。曰く、

  • 現在の制度が特に問題という訳ではない。
  • 国家試験日程の変更は、他に及ぼす影響が大。
  • 年1回合格というプレミアム感こそ、当試験合格のブランド価値の源泉。
  • 1日20,000人を同時収容できる会場の空きがない。

それなら、「1次」は年1回、「2次」のみ年2回にしては?と思えば、

  • 出題を年2回化すると、出題の質が保てずコストもかかる

・・と返ってくる。つまり先延ばしする理由もスラスラ挙がる。

だが、得点開示請求、1次合格基準59%の弾力化と毎年話題に事欠かず。かつブランド価値向上努力が実り、他国家試験を尻目に一足先に受験者数反転増さえ果たした当試験。あの診断協会が軽やかに環境変化を捉え、

「2次」試験の年2回化くらい、企んでいない訳がない。

余談②:「2次」年2回化のコスト検証

診断士「2次」の年2回化は可能?それをコスト面で検証するには経営分析。

診断協会HPでは「診断士試験収支計算書」を情報公開。そこでPL2期分を借用。


  • 手数料収入とは、受験料×受験人数。
  • 事業活動支出とは、人件費+物件費。つまり固定費。
  • 人件費の推定内訳は、①当日の試験監督 ②作問費用=試験委員への謝礼。
  • 物件費とは、試験会場の借用料。 どうみてもここのコストダウンが事務局の力量。

さてなぜ今日こんな話かというと、
→試験2回化の余地を、今日の過去問タテ解き#3CVPでコスト面から検証しようと思った。
なぜこんなに話の展開になったかというと、
→収支実績を見たら、試験費用=ALL固定費だった。

利益を追わない一般社団法人の世界で、ALL固定費=変動費ゼロなら、受験料収入が見込める分だけ、作問コストまたは会場費用に充当可能。ここ数年の受験者減少を受け、診断協会は会場費用削減に努めた工夫アリアリながら、受験人数が反転増に転じた今、

  • ×試験会場を安っぽいイベントホールから、豪華シティホテルに変更するより、
  • ○作問コストをかけ試験の質を更に磨く、あるいは試験の年2回化

・・する方の2択を選んで欲しい思いは、受験界全員に共通。「年2回化への道は開けた。求めよ、されば与えられん」、なんてね。

では以下に本題のCVP

1⃣今日のタテ解き

今日扱うのは、CVP分析と差異分析。

このとき簿記2級組は、差異分析=標準原価計算、CVP分析=直接原価計算と理論で裏付け。だから変化球にも慌てない。簿記組はここで稼ぎ、そうでなければ守りで凌ぐ。

Sランク論点

【2016年合格目標】【会計・財務】スピテキ斜め読み#3
・原価、営業量、利益
・損益分岐点の計算と損益分岐点図表
・損益分岐点比率・安全余裕率の計算
・感度分析
・営業外損益の取り扱い

※このSランク論点は、「事例Ⅳ」CVP分析の総合問題を解く時に、1つ足りとも外せない。従い「財務」タテ解きだけでなく、「事例Ⅳ」の過去問・問題集に着手し、早期体得が必要。

差異分析(標準原価計算)→H23第12問(C)、H24第8問(C)、H25第10問(C)、H27第8問(B)
CVP分析(計算)→H23第11問(C)、H25第8問(B)、H26第7問(B)、H27第10問(1)(B)
CVP分析(理論)→H24第11問(D)、H27第10問(2)(C)
その他→H26第12問(C)、H24第9問(B)

2⃣早解きミスノート

H23第12問 Cランク

売上高の予算・実績差異を価格差異と数量差異とに分解するとき、次の価格差異の計算式の空欄A~Cに入る語句の最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。ただし、正の値が有利差異を表すものとする。

価格差異=(□ A □ - □ B □)× □ C □。

○ア A:実際価格    B:予算価格    C:実際販売量
×イ A:実際価格    B:予算価格    C:予算販売量
△ウ A:予算価格    B:実際価格    C:実際販売量
×エ A:予算価格    B:実際価格    C:(実際販売量-予算販売量)
×オ A:予算価格    B:実際価格    C:予算販売量

当問は基礎知識を問う良問でCランク。それは空欄Cが実際⇔予算のどちらか、空欄B、Cで実際⇔予算がどちらになるかの、あれ、どっちだったかな?が起きるから。筆者は誤ってウを選択。その理由は、2つ後の章で数字を使って説明。

H24第11問Dランク

損益分岐点分析に関する次の文章の空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。
損益分岐点売上高の定義より、利益は売上高に対する限界利益と損益分岐点売上高に対する限界利益の差として求められる。よって、限界利益と売上高との関係から、□ A □と□ B □および□ C □との間には、□ A □=□ B □×□ C □という関係がある。
○ア A:売上利益率  B:安全余裕率    C:限界利益率
△イ A:売上利益率  B:損益分岐点比率  C:限界利益率
×ウ A:限界利益率  B:安全余裕率    C:売上利益率
×エ A:限界利益率  B:損益分岐点比率  C:売上利益率

いわゆるトンチ問題。解答解説読むと確かに「損益分岐点売上高を超えた後は、限界利益まるまる荒稼ぎ」とわかる。このような式変形で正解を導く出題はROEでも見られるが、営業レバレッジの公式は理論の説明であり、実務での使い道は「?」マーク。よって暗記ではなく、その場で考えて2択に絞ればOKとするのが筆者の見解。

ふつう売上利益率<限界利益率だから、選択肢アイには絞れる。①営業レバレッジの公式を知らない ②考えるのがもう面倒だったので、筆者はイを選んでドボン。

3⃣差異分析(標準原価計算)

H24第8問 Cランク

次の資料に基づく売上総利益の増減分析における単位当たり利益の変化による売上総利益の増減額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

○ア -4,000 円
×イ  -200 円
×ウ  6,000 円
×エ  6,400 円

当問はCランクだが、①売上総利益(販売ー原価)単価の差を聞く ②標準→実際でなく、前期→当期の差を聞く ③数量差異は無関係等のひっかけがあり、難易度Dランクを想定した出題と考えたい。特に①は暗記でなく、「原価差異分析」の考え方の応用で解きたい。

簿記2級既習者は確実に取る。そうでなければ、「粗利益単価が320円→310円に落ちている」→「アかイだろ」程度にふんわり解いてもOK。

H25第10問 Cランク

標準原価計算を実施しているA社の当月に関する以下のデータに基づき、材料数量差異として最も適切なものを、下記の解答群から選べ。なお、材料は工程の始点で投入される。

直接材料費の原価標準データ
300円/kg × 3kg = 900円

当月の生産関連データ
当月材料消費量 3,100kg 材料消費価格 310円/kg
月初仕掛品   200 単位
当月完成品   900 単位
月末仕掛品   300 単位

○ア 不利差異   30,000円
△イ 不利差異   31,000円
×ウ 不利差異   61,000円
×エ 不利差異  120,000円

当問とH24第8問は同じ「原価差異」の出題。だが簿記論点(総合原価計算)コンボなので、知らなきゃウンウン唸っても解けない。当問を当てに行くか否かは、「仕掛品」と言われ、反射的に原価BOX図を描いたか否かで判断。

Yesなら解説読んで理解、Noなら慌てず鉛筆転がし。Cランクは当てずとも40点は確保可能。

4⃣CVP分析(直接原価計算)

H23第11問 Cランク

公表されているY社の経営指標は、損益分岐点比率が75%、売上高営業利益率が10%、営業利益が1,600万円である。変動費率として最も適切なものはどれか。
×ア 25%
△イ 40%
○ウ 60%
×エ 90%

当問はいわゆる「虫食い算」。与えられた資料から推定して答えを導く、つまり中学入試レベルの作問。解き方はなんでも良いが、作問者が意図したのは連立方程式でなく、以下のロジック。

  1. 売上高16,000万円と推定
  2. SBEP=12,000万円。SBEPを超えた売上4,000万円で限界利益1,600万円
  3. 限界利益率=16/40=40%。よって変動費率=60%

イを選んだ場合は、同種のミスを犯さないようしっかり復習。

H26第7問 Bランク

以下に示す今年度の実績資料に基づいて、目標営業利益600,000円を達成するときの総資本営業利益率を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、総資本は売上高増加額の10%分の増加が見込まれる。

【資料】
売上高    5,000,000円
営業費用の内訳
変動費   2,500,000円
固定費   2,400,000円
営業利益    100,000円
総資本    2,400,000円

×ア 10.0%
×イ 12.0%
○ウ 24.0%
×エ 25.0%

CVPの出題で「目標利益」が与えられたら、(固定費+目標利益)/限界利益率=SBEPでパタ解き。Bランクなので心配はしないが、「事例Ⅳ」CVP分析の総合問題で必ず問われるパーツなので、理解が必要。よって当問は重要、捨てちゃダメ。

5⃣CVP分析(直接原価計算・理論)

H27第10問

前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

(設問2)Cランク
収益性に関する記述として最も適切なものはどれか。
×ア 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、固定費の増加による。
×イ 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の低下による。
△ウ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
○エ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の低下による。

前出のH24第11問もそうだが、単純な数値計算に比べ文章題は理論、知識が問われるため難易度UP。当問は損益分岐点比率が改善とわかればウエに絞れ、固定費増なら損益分岐点上昇なので理屈でウを落とす。

「事例Ⅳ」で問われる知識は、答えが当たるか否かでなく、題意の知識の理解に努めるか否かが合格所要年数差。

6⃣差額原価収益

H26第12問 Cランク

X製品の需要が高まっているため、遊休機械設備を利用して月間1,200個増産することを検討中である。以下の資料に基づいて、増産によって得られる追加的な利益として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資料】
・遊休機械設備に関するデータ
月間減価償却費は500,000円であり、増産した場合には月間メンテナンス費用が追加的に120,000円かかる。
・X製品に関するデータ
X製品の販売価格は2,000円であり、単位当たり変動費は1,500円である。また、減価償却費以外の固定費が月間250,000円発生すると予測されるが、このうち60%は増産による追加的なコストである。

×ア  -170,000円
○イ  330,000円
×ウ  450,000円
×エ  480,000円

5年に1回しか出ていないが、この差額原価収益分析の考え方がスト合格のスピード感の源泉。さらっと書くと、追加限界利益@0.5千円×1,200個―追加固定費(120+150千円)=330千円となり、究極には筆算どころか暗算レベル。

今日のまとめ

  • 過去問は単に解くより、正答率ランクA~Eを意識して解く。
  • 過去問タテ解きすると、同じ論点が手を変え品を変え。それが重要ABランク。
  • (将来的に)問題見た瞬間に論点を浮かべ、考えずに手が動くのが合格レベル。
  • スピ問1周後、気になる論点の該当記事をチェック。気になる問だけ解いてみる。
  • しかし情報量が多く、今このタテ解きに手を出すことは両刃の剣。

 

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