おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

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【合否判定目安】やるだけやって、合否半々50%

虚心坦懐、事例に学ぶ。

週末の試験分析会に出席し、「もしかして自分は合格?」と感じるきっかけは、「マイアイデアをマス目に書き上げた」より、「事例に何を学んだか」。

事例Ⅰ:
市場縮小の危機を、組織改組・組織学習で乗り切る。
事例Ⅱ:
市場縮小の危機を、新チャネルや販促、つまりSTPで乗り切る。
事例Ⅲ:
新規事業を契機に、収益改善+品質改善の一石二鳥。

そして過年度生の十八番「キーワード詰め込み」でなくって。疲れた採点者の目に優しい「問題本文の表現をなるべく抜き書く」可愛らしい答案を3つ並べ、これでようやく「やるだけのことはやった」=合否半々たまたま50%。ちぇっ、やはり容易じゃないや、この試験。

やるだけのことはやった=たまたま50%

自分はやるだけのことはやった。その手応えは合否半々50%。

過去の体験記を見ると、「自分の手応えは、合否半々50%」として実際に合格する方が多数。

参考:手応え別合格体験記

やり切った感~合否半々Aランク

スト生は11週間で「合格実力」に到達可能。でも他受験生の出来栄えも気になる。
「自分の力を出し切った」上で、ドキドキしながら合格発表を迎える。

平平
SPCPさん
せんせいっ
KTさん

予定通りの答案~勝算十分A~Sランク

常に周囲が書きそうな当り前な答えを選べば、答えはブレない。
予定通りの答案を書き、予定通りに合格発表日を迎える。

シーナカリンさん
猪鹿さん
まっすー
katsu
で、実の所は「周囲の出来が良く思える」「出来の良い答案ばかり披露されがち」なので、合否半々手応えで実質8割合格。合格体験記をこっそり書き始める人も多数。

ここで問題になるのは、「8割合格できること」でなく、「やるだけのことはやった」のに、2割が不合格にされること。では一体どうするか?を探るには、原因の特定が糸口。

やるだけのことをやっても、20%不合格

この先の合否を決める3要素

自分は合格に値する努力・実力。でもその2割が不合格になるのは、努力・実力では超えられない「管理不能要因」の存在。昨日挙げたこの3点を、今日は詳しく見て行く。

  1. 周囲の出来栄え
  2. 事例の傾斜配点など出題側の恣意的な調整
  3. 採点者の虫の居所

管理不能1⃣ 周囲の出来栄え

50~55点を平均、上位3割強を60点超えさせるには、「1次」同様、易問AB:標準C:難問DEを4:4:2で出題するのが黄金比。そして「80分で処理できる量ではない」文章が出題されるから、

・ABを確実に取り
・Cの「最後の2択」を当て
・DEは捨て問で鉛筆転がし

するのは「1次」対策の応用で。だが受験技術の向上で、Cを当てるだけでなく、DEも多少の点を稼がないと勝負が苦しい。ここは自分の出来不出来より周囲の出来具合で左右され、管理不能。

管理不能2⃣ 傾斜配点による恣意的な調整

上位2割1,000人だけ合格、つまり合格実力者年2,500人をあえて不合格にし、見かけ上の難易度を保つのが当試験のブランド戦略。従い、「Ⅳ」が易化した今年は、

当年度の答案水準を勘案し、「Ⅰ」「Ⅱ」の配点を×110%、「Ⅳ」の配点を×80%とします。

・・位の後出しジャンケンは平気でやらかすのが昨今の診断協会。ここも管理不能。

管理不能3⃣ 採点者の虫の居所

アナログな答案をアナログに採点する以上、採点者の虫の居所による点差は必ず生じる。

  • 1人が5,000枚採点でも、最初と最後ではブレる。
  • 数人が手分けして採点すると、人によりブレる。

その回避策は、同一答案を数人で採点し平均を取ること。だが数量5,000枚、6週間の短納期でそこまでのQ品質を期待するのは酷。しかもどうせ得点調整するのだし。従い誰もが「周囲と同じ安全答案」を目指すが、最終的には管理不能。

原因わかれば対応策~管理不能対策

①出題難易度を見極めて回答 ②「Ⅳ」で確実に稼ぐ ③採点者の目に優しく、可愛らしい答案
 

そんなこと、今更言われるまでなく事前に対応済。試験当日に起きることを事前に想定したか。想定外のことにどう現場対応したか。合否自体はここで決まるが、最後のポイントがあと一つ。

再現答案を作ることまで想定し、本試験に臨んだか。

当試験を確率80%で勝ち抜けする際、重要なのは再現答案でなく、答案の再現性。100~150字のマス目に当日対応でなく、「自分なりの勝ちパターン」を持っているから時間内に処理し、2時間あれば再現答案。

今日のまとめ

おっと、外人顔を見かけたら、1次「経営」対策記事が書きたくなった。「2次」本試験の振り返りはせいぜい長くて1週間。

  1. 再現答案作成オススメ (←さすが最後まで諦めが悪い)
  2. 口述試験対策情報 (←200%受験校受け売り)
  3. 事例で学んだノウハウが実務補習で役立ちました。びっくり! (←この方がよほどびっくり)

今から先は何のイノベーションも起きないのであしからず。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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