【経営】過去問タテ解き#3 技術経営・連携

【経営】過去問タテ解き#3 技術経営・連携
死の谷とダーウィンの海、
資金面を重視するのはどちら?

画像:H25年度第2回MOTイブニングセミナー(東京理科大大学院)

この話を真面目にやるなら過去問H27第8問、手抜きするならネット記事。後者によれば、カネが足りず渇き死ぬのが「死の谷」、うようよサメがいてもっと危険なのが「ダーウィンの海」。

他人のセンスでくだらなくしても、知識を一生忘れない。

診断士に問われる答は1つじゃなく、相手の求めに応じ一から十まで使い分け。では今日も早速タテ解き開始。

1⃣今日のタテ解き
第1編 経営戦略 第2編 組織論 第3編 マーケティング
事例Ⅰで使う 事例Ⅱで使う
#1 経営概論 #4 組織構造論 #7 マーケティングマネジメント
#2 成長・競争戦略 #5 組織行動論 #8 製品戦略
#3 技術・外部連携 #6 人的資源管理 #9 価格・チャネル・販促戦略

「経営戦略」を3分割すると、CDランクが多い(=地頭・実務知識で点差がつきやすい)のが今日の技術#3技術・外部連携。この「海」を乗り越えないと、「1次」「2次」合格がなかなか射程内に入らない。

タテ解きリスト

ベンチャー→H23第9問(B)、H24第8問(B)、H26第9問(C)、第11問(C)、H27第8問(D)(D)、
海外→H23第11問(C)、H24第10問(C)(C)、H25第9問(B)、H26第12問(A)、H27第11問(A)(C)。

必須Sランク論点
・製品アーキテクチャ
・統合
・事業構造の再構築

2⃣良問Cランク

診断士「1次」の魅力は、マークシート試験を通じ効率良くビジネス知識が身につくこと。特に「技術経営・連携」はEが皆無でDも少なく、作問者として「当てて欲しい問題」。題意に沿いきっちり当てる。

H26第9問 Cランク

研究開発に関する記述として、最も不適切なものはどれか
×ア 基礎研究から生み出された技術が成功するためには、その技術に基づく製品が市場で勝ち抜くことを阻む「死の谷」と呼ばれる断絶を克服しなければならない。
○イ 自社の技術だけで最終製品が生まれることはまれであり、関連する技術領域を幅広く動員する技術の統合能力が製品開発には必要である。
○ウ 市場ニーズをくみ上げて技術開発を進めるには、研究開発要員が日常的に市場との対話の機会を持ったり、営業部門や生産部門との連携を保つことが重要である。
○エ 新規な技術が生まれにくくなるにつれて、顧客の感性に訴えるデザインや利便性あるいは顧客の課題解決提案などの新たな視点による製品開発の例も生まれている。
○オ 模倣は、研究開発投資のコストや時間を節約できるばかりでなく、先発企業の市場開拓に追随すればよいので、マーケティング・コストの負担も軽減できる可能性が高い。

「死の谷」⇔「ダーウィンの海」の違いを知れば選択肢アで瞬殺。だがそこ見逃すとイ~オのもっともらしさにウンウン唸り、結局不正解。正答するしないより、イ~オが正しい背景をそれぞれイメージする方が大事。

第H26第12問 Dランク

中小企業が海外でモノづくりに取り組む際に注意すべき点や考慮すべき事項に関する記述として、最も不適切なものはどれか
○ア 海外でのトラブル対処には時間とコストがかかり、時には政治的な介入がありうる事を想定しておかなければならないので、国際弁護士や国際関係機関との連携を構築することも重要である。
○イ 自社製品の海外拠点での生産販売を目指す場合、日本国内で現地人を採用し、日本語によるビジネス能力を育成し、彼らを責任者にした輸出から着手する方が回り道であるが、現地拠点とのビジネス・コミュニケーションが円滑になり、進出リスクを軽減できる可能性が高まる例がみられる。
○ウ 単独出資での進出に制限がある場合、現地パートナーとの関係構築が重要になるので、現地操業後の管理運営について密接な情報交換と深い人間関係を通じた信頼の構築が難しい場合は、進出を中止することも選択肢になる。
×エ 部品のサプライヤーとして進出する場合は、アセンブラーと連携を図るとともに、現地での販売先を確保できる見通しをつけておくことが必須になる。

 

毎年1マーク出題される「海外進出」の話は、要は日経「アジア経済面」レベルのマメ知識。学術議論が煮詰まった領域ではなく、あいまい表現は○(ア「ことも」、イ「例がみられる」、ウ「ことも」)、断定言い切りが×(エ「必須になる」)とテクニカルにも解ける。だがここは一般常識センスで対応。

3⃣Cランク知識で実力UP

1次知識を、実務や試験対策に応用。自分の血となり肉とする。
1次高得点タイプ=スト合格の強みは、学んだ知識を教室の中だけでなく、自分のビジネスや生活、また資格学習にすぐ応用すること。

例えばH27第7問「製品アーキテクチャ」。

資格試験は受験校により研究され、「ココとココを押さえて」の様にモジュール化して教育。だから試験対策はどんどん均質化、価格競争消耗戦の体を呈す。だがモジュール内の知識での覚え方・整理体系化力による情報処理速度で差別化可能。

スト合格を企てるには、世に憚る「ボクの考えたノウハウ!」を蹴っ飛ばし、どこかで差別化。やり方いろいろあるけれど、DEランクの捨て方拾い方も一つの差別化↓。

4⃣D・Eランクの捨て方・拾い方

D・Eランクは捨てる、当てるどっちなんだい?
その答えもやはり過去問タテ解きの中にある。

H27第8問(1) Dランク

技術開発型ベンチャー企業が自社開発の技術の成果を商品化していくプロセスは、いくつかの段階に分かれている。研究段階では研究開発チームなどでシーズを創出し、開発段階では研究から開発へと発想転換してマーケティングによる仕様の絞り込みで製品開発に取り組む。そのうえで、開発した製品を市場へ投入して事業化を成し遂げ、事業の拡大を意図した戦略をもとに生産・販売体制の確立を進めていく。しかし、段階を進めていく過程ではいくつかの障壁に直面し、その回避策を考える必要がある。研究段階から事業化に至るまでの障壁には、①基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことによる「デビルリバー(魔の川)」、応用研究と製品開発の間で十分な資金や人材などの資源を調達できない「デスバレー(死の谷)」があり、事業化を成し遂げた後にも、②市場で直面する激しい競争状況を意味する「ダーウィンの海」と呼ばれる障壁がある。
(設問1)文中の下線部①の「デビルリバー(魔の川)」と「デスバレー(死の谷)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア TLOなどを活用して大学の技術との連携を積極化するよりも、基礎技術や高い要素技術を必要とする領域に踏み込んで自社技術の開発に注力することが「デビルリバー」の回避につながる。
×イ 技術シーズ志向の研究とニーズ志向の開発では、新たなシーズを絞り込む収束型作業から大きなニーズを見つける発散型作業へ切り替えができなければ、「デスバレー」を越えられずに資金的に行き詰まってしまう。
○ウ 社内プロジェクトメンバーの担当を入れ替え、商品化や顧客マーケティングに近いメンバーに権限を持たせることは「デスバレー」の回避につながる。
×エ 所有している特許権や意匠権などの産業財産権のうち、一部の専用実施権を第三者企業に付与するのを避けることで「デビルリバー」を超える時間の短縮につながる。

 

(設問2)Dランク
文中の下線部②の「ダーウィンの海」を回避するための方策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 研究開発段階で大手企業と共同開発をしていても、事業化以降はアライアンスの解消を進める。
×イ 生産と販売・アフターサービスを分離して独立させた体制の構築を進める。
×ウ 生産に伴う原材料の支払いサイトと製品販売後の回収サイトの時間差を短縮する。
○エ 生産の外部委託を進め、製品企画と製品設計に注力する。

両設問とも、「死の谷」⇔「ダーウィンの海」の違いの意識がないと正答しづらく、(1)はイ・エ、(2)はウを選びやすい。前年の低正答率問題は翌年再出題されやすく、ここは( ̄ー ̄)ニヤリと誤答選択肢を使い今年の対策。

今日のまとめ

当シリーズも、全9連投中これで3回目。モジュールを先に決めいちいち悩まず中身の入れ替えだけなので、この手の記事ならいくらでも量産可。さてその量産効果は今年の「1次」スコアに反映可能?ではまとめ。

  • 技術経営はやや理屈っぽく当てにくい。この「海」を越える。
  • デビルリバー・デスバレー・ダーウィンの海は、絵に描いて一発理解。
  • モジュール化=同質化ではなく、その先の技術競争が勝負の分かれ目。
  • 前年の低正答率問題(H27第8問)は翌年再出題されやすく、チェックしておく。

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